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休み休み行こうよ!造園屋の一日ってどんなんよ? #0115

さてさて。小難しい話題が続いたので(反省、、)今回は少しライトめにいきやす!
造園屋さんって言われても、多分普段あんまり関わることがないと思うので、どんな感じで1日過ごしているのかわからないですよね(たぶん)

わたくしは元会社員なので、今になると暮らしぶりの違いに、遠い目になります。
そんなわけで、みなさんの仕事にも役立てることもあるかも(?)ということで書いてみます。


作業段取りが命!(準備はめっちゃ大変)

現場作業がある日の(わたくしの)スケジュールはざっくりこんな感じです。

6:00 起床、準備、軽作業
8:00 朝食作る→朝食→保育園に子供送る
         *現場によってはここで作業開始(一般的にはここで作業開始)
10:00 作業開始
         *普通はここで休憩
12:00 昼食
13:00 午後作業
15:00 休憩
17:00 作業終了
17:30 帰宅→夕飯→風呂→寝かしつけ→事務作業
22:00-23:00 就寝

norra的 一日のスケジュール

さて、まず朝です。
朝早そう!と思われるかもしれませんが、そんなことないです。大体5時〜6時くらいに起床なので、そんなに特別早くない。

通常だと現場は8時開始、17時終了なので、そこに合わせて準備をしますね。
この準備がなかなか時間がかかるのです。
必要な道具、剪定鋏関連、高枝切り関連、三脚(3尺〜12尺)、チェーンソー(レンタル)、ヘッドトリマー(レンタル)、掃除用の箒にてみにシート類。作庭の場合はスコップ、鎌類、一輪車などなど、、とにかく道具が多く、かつ大きいものが多いのです。時間かかる時は1時間準備してる時もありますよ、、。

これは簡単な現場の剪定バージョン
こちらは作庭バージョン、イレギュラー版

ちなみにわたくしは個人でやっている上に、ネオ造園業(??)なので、もっとフリーに動いています。ポップアップで物販やったりするので、この場合は全然違うスケジュール感になります。

おまけに朝ごはん作るのと、子供を保育園に送る(片道20分強!)のは担当なので、実質現場仕事始めるのは9時10時になります。このロスは痛いんですよねーー実際。なので、一層準備段取りは命ですな。

って言うか。
こういう現場作業系が共働き対応していくには、今後時間の融通を利かせていく必要はありますよね。現場フレックスも必要だと思いますよ、ホントに。

力仕事も多いが、良い運動

現場は伐採や作庭の場合特に力仕事が多いです↓

一日スコップで穴ほって、一輪車で土運んでるとぐったり、、という感じになります。いい運動というには過酷ですが、まあいい運動です。
夜は熟睡です!

これをやってて思うのは、人間本来、このくらいの全身運動が必要なんだろうなーと言うことです。よく一日一万歩!とか言うけど、それでは全く足りないくらい人間は「動くもの」なんだと思います。

ロケーションによって、扱う土の量や質、掘削の困難さ、岩の有無など、難易度や業務量がまちまちです。「毎回同じ」がないので、毎回違うことを考える必要がある。これは飽きっぽい自分にとっては、とても面白いものと言えます。

剪定仕事になると、これがまた全く違う動きをすることになります。チェーンソーで切ったものを運んだりもしますが、どちらかというと高所に三脚で登って切っていくので、上下の動きや体を固定する動きが多くなります。
剪定は、全体の樹形を考えて枝を切る作業になってくるので、いろいろ考えたり、その度に三脚から降りて確認していく必要があるのが面白くもあり難しいところです。

シートを敷いて三脚をセット

あとは段取りですね。整えようと思えばいくらでもできる無限地獄に陥りがちなので、とにかく段取りを考えて、全体を時間内に終わらせることをする必要があります。
まあどちらの作業に関しても、毎回違う現場の違う場面での仕事になるので、想像力と段取りが大いに重要になってくるもんです。

ちなみに、雨の日もよっぽど降っていなければ現場作業はやります。
滑って危なくなるので装備はきっちりしますが、特に雨だからお休み、とかはあまりないです。

休憩は確実に!長く続けるためのコツ

現場仕事をするようになって、面白いなーと思ったことの一つに「休憩時間」があります。

オフィス仕事だと、休憩は自分のタイミングでしていると思いますが、庭に限らず現場仕事は10時、12時、15時の休憩に一斉に休みます。
10時、15時は10分程度の軽い休憩、12時は昼休みで1時間休憩ですな。お弁当食べたら、横になっている人も結構多いです。とにかく休む!が大事。

わたくしは「ネオ造園業」なので、現場仕事で無い時はこの限りでないことも多いのですが、特に人と作業するときはこの休憩時間はマストです。必ず休みます。

施主さんから差し入れいただけることも!

これはなんでかというと「長く続けるため」なんです。
やはり現場仕事は意識して休まないと、気づかないうちに疲れているものなんです。疲れると体力も集中力も落ちて、作業効率が落ちるので一旦強制的に休んでリセットします。こうすると、効率も上がって良い仕事につながるという寸法です。

特に怪我防止の観点は大きいです。怪我したら本当に仕事できなくなりますからね。それこそ長期で休まなきゃいけなくなるので、休憩は大事なんです。

あとは、リズムを作る上でも決まった休憩は大事です。休憩を起点にして定期的な作業を続けることが可能になります。
知り合いの農家さんに聞くと、良い農家さん(収穫の質と量が多い農家さん)はどんなに作業が途中でも、時間になったら強制的に手を止めて、必ず休憩に入るそうです。そうすると、1日の持続性だけでなく、何十年という単位での持続性もできる、と聞きます。

やってみるとわかりますが、途中で手を止めるのは本当に難しい。
今後の課題です(休憩がw)。

ストレス少ない!マジで!!

ここまで読むとわかりますが、しっかり動いて寝て、日中も休憩して、陽にあたって、、ということでストレス少ないです、マジで。

週2回、夕方だけ英語塾の講師をしているのですが、教材作ったりするためにパソコンの前に座っていると疲れがハンパないです。しかも寝ても疲れている。これはストレス溜まります。

同じ理由で、図面作ったり在庫の計算したり見積請求作ったりするのは大変に疲れる作業なので、遅れがちです(おい)。
っていうか、日中動いてると、とにかく夜眠い。夜は夕飯作って食べて、子供をなんとかお風呂に入れて寝かせたら、メールの返信とSNSの投稿だけやり切ると、もはや使い物になりません。なので朝やろう、、と思うのですが、朝は準備とnote 書くルーティーンでほぼ終わり。
ほら、やるタイミングないでしょ?という言い訳に字数を使いましたよ、ええ。いや、今後はちゃんとやりますよ。(ほんまかいな)

まあいずれにしても。とにかく東京で会社員やっていた頃に比べて段違いにストレスが少ないです。
わたくしは、とにかく自分のペースでやりたい派でもあるので、個人相手、それも自然相手、というところが良いですね、はい。

終わった後の達成感、満足感

さて。作業の方に戻ります。
夕方は17時には作業完了して片付けして帰ります。

剪定作業の場合、枝の廃棄をする場合があるので、その時は16:30の廃棄場クローズまでに行って廃棄します。とはいえ、太い枝(or幹)は薪になるので、薪にして販売もしくは譲渡。細い枝も土壌改良用に使えるので、家の土場に置いておくことが多いです。

こんな感じで積み込んでいきます

この辺りの積み込みと積み下ろしも結構な手間です。
その点、わたくしは軽トラのダンプなので、廃棄の手間は省略できます。
とは言え、手間は変わりないですし、道具(特に刃物)の手入れなどもあるので、結果片付けの時間はかかります。

時々、このように分解して手入れします。

一通り手入れも終わったら終了。
次の日使うものを取り出しやすくしておいて、家の仕事という感じになります。

作庭も手入れも、作業後に確認のために現場を見ると、なかなか達成感があって良いものです。今日も良い仕事をしたな!(?)と帰路につくのはなかなかのものです!

まあこんな感じの1日です。

ではでは!

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