六井 象

超短編小説を中心とした短い読み物を書いています。誰かに届けば。ここと同じもの→ http://tomokotomariko.hatenablog.com/ /星空文庫→ https://slib.net/a/23070/
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2021年10月まとめ+

「マジかよ」 「マジかよ、マジかよ、マジかよ……」その若者はそうつぶやきながら夜の公園の木にのぼり、首をかしげながら、 一本の枝に首吊り縄を掛けて自分の首をくぐ…

「花」

 死んだペットを埋めた土から生えてきた花のことを調べたら、花言葉が「うそつき」だった。

「花」

 一命を取り留め、病院の一室で目覚めた某国の指導者を見下ろす神様の足下に、花占いをした跡が。

「指」

 ある朝、蛇口の栓をひねったら、管から女のものとおぼしき指がにゅーっと出てきて、止まる気配がないので、引っ張ってぷちっと切ったら、外から「ぐゃっ!」と声がして指…

「ギチギチ」

 誰も何も教えていないのに、娘は幼かった頃、ぬいぐるみや人形の首を輪ゴムでギチギチに絞めるという行為を繰り返していた。年齢を重ねるにつれその奇癖はなくなったが、…

「トロフィー」

 たびたび音信不通になる友人の部屋に飾られている、電車、高層ビル、炎、ガス管、錠剤、そして首吊り縄を象ったトロフィーの数々。