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軽くイラっとした時の対処法

メゾット1
 イラっときたら「リズム呼吸」

酸素が足りないと怒りやすくなる
心配が怒りに変わる
怒りの制御装置「皮質」は、酸素が大好き
 人間には大脳皮質という理性的な脳がある。
 その脳が「人を殴っちゃいけない、ここは我慢のしどころだ」と、
 ブレーキをかけます。
 皮質が正常に働いていれば、怒りを感じても、
 それが行動に移ることは防げます。
 ★とにかく、脳に酸素を送るには呼吸しかありません。
  リズム呼吸をしてみてください。
口パクパクの金魚になっていませんか
 怒りを体の中の古い空気とともに、全部吐き出して、
 新しい空気を酸素が体中に行き渡るように、深呼吸をします。


メゾット2
甘さと冷たさが副交感神経を優位にする

口や胃への刺激で怒りモードをオフにする
 おすすめしたいのは、怒りの言葉がある口と、ムカつきはじめた
 「腹=胃」への栄養補給です。
 甘いものを食べると、血糖値がすぐに上がります。
 すると、満足感を覚えたり、元気になったりする作用があります。
 「冷たい」というのも、重要な要素なので、アイスなどがおすすめです。
●副交感神経を優勢にしてみましょう
 胃を刺激することで、副交感神経が働くので、
 怒りが収まりやすくなります。
 食べたり飲んだりする行為は、感情が行動に直結しないための
 クッション役になり、数分の間に気持ちも落ち着きます。
 カーとしたら、口と胃に刺激を与えましょう。
 わずか3秒でできることです。


メゾット3
話が通じない人から、とにかく逃げる

「フラストレーション耐性」の低い人
 
かつては、キレるのは若者だけでした。
 しかしいまは、中年であろうと、高齢者であろうと、
 女性でさえもキレやすくなっています。

 「フラストレーション耐性が低い」
 キレやすいというのは、心理学ではそう説明されることがあります。
 自分の不満に耐えられないということです。

●我慢の学習が足りない人もいる
 
幼児が、ほしいおもちゃやお菓子がもらえないとき、
 最初は泣きながら訴えるだけです。
 しかし、要求が通らないと行動が過激になります。
 床に寝転がって手足をばたばたさせ、大声で騒ぎ立てます。
 一種のパニックです。

 でも、普通の人間は成長して大きくなれば、
 そんなことはしてはいけないと学習します。
 しかし、すべての人とはかぎれません。
 いまは、とても未熟な人たちが増えてきています。
 キレる要素を十分にもっている人たちです。
 「静かにしろ!」と怒りたい気持ちは分かりますが、
 ここは、そっとその場を去るのが得策です。

「事」ではなく「人」にしか怒れない人
 
認知が成熟していない人は、ある特徴があります。
 まわりの人間を敵か味方かのどちらかに分けてしまう傾向があります。
 こういう人は、「事に怒る」のではなく、「人」に怒る人です。

 世の中には「通じない人」がいることは否定できません。
 そんな人には怒りも通じません。
 怒る前に、3秒で距離を置く。
 そうすることで、自分の頭も冷やすことができますし、
 相手の怒りを買うこともありません。

 自分の身を守ることにもなります。


メゾット4
解説しているうちに「怒り」が「笑い」に変わる

相手の行動を観察してみる
 
身近な人に感じる怒りは、なかなか対応が難しいものです。
 とくに、怒りの対象が家族だった場合、毎日、顔を合わせますから、
 対処法を間違えると、いつの間にか根深いものになってしまうことが
 あります。

 夫が服は脱ぎっぱなし、新聞も読みっぱなしだとします。
 怒りが蓄積されてくることでしょう。
 逆に夫の立場だと、妻の小言に腹が立つこともあります。

 その場で文句を言っても、その後も相手が態度を改めなければ、
 また怒りが訪れ、その繰り返しになります。
 ある程度はあきらめもつきますが、
 それでも心の中には怒りの火種が残ったままです。

 そんなことで怒り続けるのはバカバカしいことです。
 そんなときは、相手の行動を観察してみるといいでしょう。
 ただジッと見ているだけでは退屈なので、
 それを楽しみの行動に変えてみませんか。

 普段はお互いにいそがしい。観察は無理でしょう。
 休みの日なんかどうでしょうか。
 たとえば、朝、夫が起きてきました。
 さわやかな朝なのに疲れた顔をしています。
 「そんなに忙しくないのに、仕事疲れのような顔をして、
  かわいそうな人だな」
 そんなふうに冷めた目で観察してみましょう。
 心の中で実況中継してみましょう。

「冷静なレポーター」になった自分がいる
 
「おーっと、新聞を広げています。なんだ、なんだ、いきなりテレビ欄か
  それがビジネスマンのやることか。経済面は読まないのか」
 「おお、パジャマを脱ぎ捨てる。腹が出てきた。ぽっちゃりお腹。
  今度の健康診断、大丈夫か。メタボまでまっしぐらだ~」
 そうやって実況中継をしながら観察していると、
 これまでの夫とは違う姿が見えて、ルーチンがみつかったりします。

 次の観察の日には、「今度は、これをするよ」と、
 夫の行動が予測できたりします。

 夫が新聞を手にした途端に、ピピッと怒りのスイッチが入るとしましょう
 夫の行動を観察すると同時に、自分の怒りがどう膨らんでいくか、
 見えてくるはずです。
 
これも、実況中継できれば、客観的に自分を見ることができます。
 気がつくと、冷静さを取り戻した自分がいるはずです。
 怒りは消え、実況中継をやり遂げた充実感だけが残ります。

「メタ認知」は怒りの熱さまし法
 
実況中継のアナウンサーのように冷静に観察して、言語化する。
 こんな見方をしていると、怒りが怒りでなくなってしまうものです。
 怒りを笑いに変えることすらできる大技だといえます。
 怒りが収まらないということは、
 怒りに振り回されてしまっているからです。
 そういうときには、自分を「鳥の目」で見ること。

 客観的に自分を見ることを、心理学の専門用語で「メタ認知」といいます
 「メタ」というのは、「高次の」という意味です。
 つまり、高いところから自分を見ている自分がいるというイメージです。

 ちょっとむずかしい表現なら「俯瞰」とか「鳥瞰」の視線を持つことです

 厳しい修行をしている人も、厳しさに耐えるためには、
 メタ認知が必要です。
 がんばっている自分を客観的に見て、褒めてあげたり、励ましたり。
 そんなことをしながらと、つらいことにも耐えられます。
 そして、怒りも収まるのです。


メゾット5
完ぺきじゃなくても「ま、いいか」を口ぐせにする

「グレーゾーン」を認めると楽になる

ルールは人によって違う
 
「断捨離」が流行りました。
 もともとはヨガの言葉で、
 「断行」「捨行」「離行」の三つを合わせたもののようです。
 不要なものを捨てて、すっきりすることで、
 生活や人生に調和をもたらそうというものです。
 たしかに、家の中が物でゴチャゴチャしているのは
 気持ちのいいものではありません。

 しかし、これも人それぞれで、なかなか物が捨てれない、
 整理整頓ができないという人もいます。
 よく聞くのは、勝手にいろいろなものを捨てられてしまって、
 それがもとで夫婦げんか、親子げんかになってしまったという話です。

「グレーゾーン」を認めると楽になる
 まわりの人間にルールが無視された、怒りが込み上げてきたとき、
 それを静めるためには「曖昧さ耐性」が大いに役立ちます。
 「曖昧さ耐性」というのは、
 ひと言で言えば「グレーゾーン」を認めることです。
 
すべてのことに白黒つけないと気がすまないという考えを捨てることです

 白と黒の間には、さまざまな濃淡のグレーがあります。
 そこには、はっきりとした境界線などありません。
 どんなことでも、「ここまでは正しい」「ここから先は間違え」と
 線引きをするのを、やめてみてはどうでしょうか。
 ずいぶんと楽になりますよ。

 「曖昧さ耐性」の低い人は、何かトラブルがあると
 「0%対100%」を求めます。
 しかし、多くのトラブルの原因は、それほど単純ではありません。
 
自分にも、落ち度があるのです。
 それを認められない人が怒りをコントロールできないのです。

「非の配分」を受け入れる
 
それを避ける方法があります。それは「交通事故の示談方式」です。
 交通事故の出会いがしらの衝突や、接触事故など
 どちらかに明らかな過失がないかぎり、
 業界用語でいう「ゼロヒャク」にはなりません。
 それぞれが一歩譲って、「60%対40%」とか「75%対25%」とか
 「非の配分」をして決着します。
 「それぞれ怪しいですよね」で平和的に決着するのです。

 自分のルールだけを主張するのではなく、
 「まあ、いいや」で切り上げることです。
 「グレーゾーン」を認め合えば、怒りはゼロにはなりませんが、
 100になりません。

 「グレーゾーン」を認め合うことは「曖昧さ耐性」を身につけることです
 身につければ、お互いにルールを尊重し、共有することができます。


メゾット6
「カラ元気」で怒りをはね飛ばす

どうせ断れないなら、プラスに変える逆転の発想

さっさと引き受けるのが正解
 
上司から就業間際に、偉そうな命令口調で仕事を渡されたら
 怒りでいっぱいになり、腹の中は煮えくり返る経験はありませんか。

 「できません」
 怒りにまかせて断ってしまうという選択肢はありますが、冒険です。
 上司との関係、ひいては仕事にも悪影響がでる可能性があります。
 引き受けざるを得ませんよね。
 怒る気持ちは当然ですが、その選択肢は正解です。

 そうと決めたら、四の五の言わずに仕事に集中してみてはどうでしょうか
 
私も実感するのですが、怒りを抱えながら渋々やる仕事は、
 能率が上がりません。ミスも起こりやすくなります。
 ミスが生まれれば、「クソッ」と怒りもぶり返してきます。
 せっかく、大事な時間を使ってやった仕事なのに、ミスがあれば、
 評価してもらえません。
 なんのために、怒りを抑えてやったのか、わからなくなってしまいます。

●「喜んで!」の要領で「カラ元気」が肝心
 
注文すると従業員が「喜んで!」と威勢よく答えてくれる居酒屋が、
 一時期、話題になりました。あのノリを見習いましょう。
 元気を演じてしまうのです。「カラ元気」です。

 これには不思議な効果があります。
 それを演じているうちに、本当の元気が芽生えてくるのです。

 そんなあなたの立ち居振る舞いを目にして、
 余計な仕事を命じざるを得なかった上司も
 救われた気持ちになるはずです。
 人が自分の要望を受け入れてくれる相手に
 シンパシーを抱くのは当然のことです。

 自分自身にとってもプラスに働きます。
 前向きの気持ちでやる仕事は、
 知らず知らずのうちに作業効率が上昇します。
 スキルアップにもつながるのです。

 期待されている喜び、認められている満足感、
 そして自分が成長している実感もあって、
 これまでとは比較にならないほどの充実感が出てくるはずです。


~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~

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