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ライターのZoom勉強会「関西ライターズリビングルームオンライン!」第十夜、2021年4月28日(水)に無事終了しました。ゲストは福岡県を拠点に活躍する赤坂太一さん。たくさんのご視聴ありがとうございました。

Zoomを使ったライターのオンライン勉強会「関西ライターズリビングルームオンライン!」第十夜、2021年4月28日(水)に無事終了しました。

今回も、たくさんのご視聴をいただきました。
特に今回は全国から視聴のご予約がありました
ありがとうございます!

第十夜のスポットライターは、福岡県を拠点に活躍する赤坂太一さん(44)。

テーマは「地方在住ライターは、どうやって仕事を生みだしてきたか」

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赤坂さんは個人としても人気ライターですが、さらにライターユニット「EDITONE」(エディトーン)を起ち上げるなど、独自性が高い活動をしています。

いつもTwitterでパワフルなツイートをされていて、ファンが多い方。
読むたびに同じ地方在住ライターとして元気や勇気をいただいていました。

福岡在住の赤坂さん。
もともとは東京の社員編集者でした。

2012年、福岡移住とともにフリーランスに転身。
現在は自営業9年目となります。

さらにさかのぼれば、実は意外にも札幌出身。
バンドでメジャーデビューを目指し、メンバー全員で上京。
10年以上、東京でベーシストとして活動します。

赤坂さんは現在、地元福岡にある楽器店のオウンドメディア制作に携わっています。
バンドマン時代のキャリアがライティングに反映しているのが素敵ですね。
赤坂さんは「これまでやってきたことで、無駄はなにもなかった」と語ります。
人生経験のすべてが役に立つのがライターのいいところだなと、改めて感じました。

では、いったいなぜ東京から土地鑑がない福岡へ移住したのか?
それは3.11、東日本大震災の影響でした。
転居~移住を余儀なくされる状況にあり、取材時に印象がよかった福岡を新天地に選んだといいます。

そうして「次の仕事が決まらないまま」35歳にして妻子とともに福岡へ移住。
ゆかりのない場所で、一から仕事を創出していったのです。

赤坂さんの話を訊くうちに「平行、並列」でのモノの見方に秀でた人なんだなと感じました。
赤坂さんは先ず、福岡中の編集プロダクションを探して営業をしたのだそう。
それだけではなく東京の出版社へも、あえて「福岡在住」を武器として引っ提げ、営業に行ったのだとか。

赤坂さんのこのパラレルな視点と多岐にわたる行動は、地元に十分なメディアがない地方在住ライターが生き残るために大いに参考にすべきポイントだと思います。

さらに、ブロガーの集まりやコワーキングスペースの交流会などにも積極的に参加。
自らもライター交流会を主催します。
そうして、交流会を通じて同じ九州の優秀なライターたちと出会っていくのです。

音楽性はもちろん人間関係が活動を左右する「バンド」を永くやってこられたから、人を見る目が養われたのではないか、僕はそう感じました。

昨年は、4人のライターによるユニット「EDITONE」(エディトーン)を結成。
起ち上げの理由は「新型コロナウイルス禍」でした。
コロナの影響が甚大なライター界で、同業者が手を組む重要性を感じた赤坂さん。
ライター交流会で出会った精鋭たちに声をかけたのです。

こうして発足した「EDITONE」。
取材の際に撮影を自分たちでやれるし(赤坂さんはカメラも凄腕なのです)、校正も自分たちで行えるなど個性豊かな集合体の利点を存分に活かし、快進撃を繰り広げています。

赤坂さんの刮目すべき点は「東日本大震災」「新型コロナウイルス禍」などの天災・人災に対し、不平を漏らすではなく、毅然と立ち向かい、さらに将来を見据えるところ。
福岡にも再び緊急事態宣言が発令されました。
けれどもEDITONEには、微動だにせぬ結束力と機動力があるのです。

赤坂さんは地方在住ライターが生きていくために大切なことは、下記であると語ります。

●動けるうちに動く。
●ライターは末端作業者だという感覚を捨て、企業に提案してゆく気概をもつ。
●軸である「東京の料金」「東京の速度」を知っておく。

そして、どこに住んでいようと、つまるところ「自分次第」だと。

そうですよね。
置かれた場所で咲くためには、強い意志をいだくしかない。

この日は初めて、他の地方ライターのお話もうかがいました
赤坂さんと同じ福岡在住のシナリオライターや、佐賀、神奈川→奈良、第二部で宮崎在住の方にご登場いただき、地元のシーンをお訊きしたのです。

皆さんの声を聴いて感じたのは、地方は確かにメディアは少ないが、方や行政や自治体へ食い込んでいけるチャンスはむしろ首都圏よりも多いという点。

さらに元気が出た視聴者は多かったのではないでしょうか。


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