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期待、信用、信頼の永遠ループ(3/3)「信頼」

僕のモチベーションの一つに、「ヒトからの期待」というのがありまして、期待をされると頑張れるというか、期待をされないと頑張れないという体質のため、人一倍ヒトからの期待に敏感なのですが、今回はその「期待」から始まる「信用」そして「信頼」のループについて、3章に分けて書いていきたいと思います。(第1章は「期待」第2章は「信用」についてでした。)

第3章は、いよいよ「信頼」についてです。
皆さんに何か少しでも考えるきっかけになりましたら嬉しいです。

信頼とは

例によって、まずは言葉の定義からです。goo辞書からの引用です。

【 信頼 (しんらい) 】
信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。
( goo辞書より )

「期待」(第1章)、「信用」(第2章)は、"あること"の実現や"あること"の実績に対して、根拠を元に使われる言葉でありました。
しかし「信頼」というのは、"あること"に対して使う言葉ではなくなり、"人"に対して根拠無く抱く主体的で極めてポジティブな感情なのだという、この差をわかって頂けますでしょうか。

また、「信用」は相手が損をしないための最低保証の意味合いが強かったですが、「信頼」は損得勘定を超越した相手の愛情に近いので、家族や兄弟の様な関係性に近付いていると言えると思います。

もちろん、この段階に来れば、自分自身も相手のことを「信頼」して双方向での信頼関係になっているというのは、言うまでもありません。

信頼されることで得られる特典

相手からの「信頼」を勝ち得ると、航空会社の上級マイレージサービス、高級ホテルのロイヤリティサービスの様に、得られる特典が途端に増えます。
特典の一例を3つだけ紹介しますと、以下の様な特典があります。

< 信頼されることで得られる特典 例 >
1. 相手が腹を割って話をしてくれる
2. 他の知人へのスイッチングコストが働く
3. 相手の信頼する知人を紹介してもらえる

1. 相手が腹を割って話をしてくれる
これが最大の特典なのですが、まず相手が心を全開にして掛け値無しの本音で話をしてくれる、相談をしてくれる、相談に乗ってくれる様になります。ですので、余計な勘繰りをする手間もなく、はじめからオープンにお互いの課題や未来の展望について掛け値無しに議論ができます。

また、相手が本音で話す内容は、他の周りの一般の人たちよりも先に話してくださる内容が多いので、結果的にですが、一般の人たちよりも先に色々な情報を得られる様になります。

2. 他の知人へのスイッチングコストが働く
相手としましては、他の別の信用できるだけの知人や、初対面の人に何かを期待するよりは、すでに信用と信頼がある人と付き合った方が、裏切られて残念な思いをする未来を回避できるため、信頼関係にある人を優先しようと言うスイッチングコスト(*)が働きます
(*スイッチングコスト : 継続して利用している製品やサービスから、代替性のある製品やサービスに乗り換える際に発生するコストのこと。)

3. 相手の信頼する知人を紹介してもらえる
相手の「信頼」ゾーンに入りますと、同じく「信頼」ゾーンにいる別の知人を紹介してもらえて、信頼できる知人のネットワークがさらに強固なものになります

当たり前ですが、相手が信頼している人たちなので、やはり何かしらのエキスパートであったり、実績にある方、人格的に優れている方などばかりですから、自分自身に困ったことがあったときにも確実に何かしらの力になってくだささる方が多いです。
そして、時には相手の知人の方の期待に応えたりすることで、自分自身もヒトの役に立て機会が増える好循環に入っていくわけです。

この様な3つの特典だけでも、「信頼」関係から得られるメリットが非常に大きいことをお分かり頂けたのではないかと思います。

「信頼」から生まれる、次なる「期待」

今回3回に分けて「永遠ループ」と題しています通り、「信頼」に到達してゴール!ではなく、実はまたこれが相手からの次なる「期待」にループするのです。

次に期待してもらえる時の状況は、初めましての時とはうって変わって、すでに信用もあります、実績もあります、信頼もされています、という状況ですので、なかなか他の一般の人と比較されながら(相見積もり的な状態で)成果を試される、ということにはなりにくいか、比較されていたとしても、自分自身が情報量や相手との関係値において、圧倒的に有利な状況で期待をいただいているケースがほとんどになります。

また、お互い腹を割って議論できる信頼関係になっていますので、相手の一方的な期待だけに応えるというよりは、その課題解決を一緒に考える共同作業人の様な役割になって、チーム感が生まれていたりもしますので、自分自身の意見も聞き入れてもらえて、より一緒に問題解決がしやすい状況になっているはずです。

さらに、相手の「信頼する知人」などからの情報やサポートも得られる様になっていたり、他の人の「信頼する知人」などからのサポートも得られる様になってたりしていれば、自分自身の実力以上のことが実現しやすい好循環が生まれていますので、よほどのヘマをしない限り、また相手の次なる期待に実績で応えられてしまうわけです。

その実績で、さらに相手は自分のことを「信用」してくれて、「信頼」してくれる様になるので、またスイッチングコストが働き、次なる「期待」が、、、という「永遠ループ」が始まるということなのです。

「信用」も「信頼」も「期待」も失った経験

ここまで3章に分けて、偉そうに話を続けてきましたが、実は僕自身は高校生時代、大学生時代、20代、30代と、人間関係やビジネスで大きな失敗を何度も経験していまして、友人からの「信用」も、社員からの「信頼」も、ビジネスパートナーからの「期待」も失った経験があります。

だからこそ、一度失った「信用」や「信頼」を取り戻すことの難しさ、ヒトから「期待」されることの有り難さ、を人一倍身に染みて感じていまして、そんな経緯を経て今現在の自分があり、自分の子供たちや、この記事を読んでくださった皆さんが、僕と同じ様な失敗をして情けない思いをしないで欲しいと願って、この記事を書いています。

変化の多い時代だからこそ、「信頼」は必要

テクノロジーの進化スピードが非常に早くなり、予期せぬウイルスの蔓延、世界の国での動乱・紛争などもあり、本当に数年先の未来も読むのが難しい世の中になったと思います。

でも、そんな変化が多く、未来予測が難しい時代だからこそ、根拠なく主体的にポジティブに「信頼」してもらえる関係があれば、自分の未来に対して期待して応援してもらうことができます。

予測できないことがこれからドンドン起こりますので、過去の実績通りにうまく期待に応えられないことがあるかもしれませんが、でも相手の「信頼」ゾーンに入っていれば、そんな失敗も一緒に挑戦して乗り越えてくれる兄弟の様な関係でいられるはず、と信じています。

ですので、もしこの記事を読んで、「そうかも!」と思っていただいた方がいらっしゃいましたら、ぜひこの永遠ループの3つ、ヒトからの「期待」「信用」「信頼」、特に一番最初の「期待されること」に、より意識を向けてみていただけましたら、僕も同志が増えた気分になれて嬉しいです。

おわりに

実は2021年4月5月と公私にわたって色々ありまして、「2021年は毎週note記事書く!」と宣言していたにも関わらず、6週間も投稿をサボっておりまして、その関係で、一気に複数記事を書いて借金を減らしたいという思惑もあり、この様な3部構成のネタで書かせていただきました、というのが種明かしになります。

今回の6週間サボりで、特に誰かの信用は失ってはいないだろう(そもそも期待されていない)と強気モードではありますが、でもまた記事を楽しみにしてくださる方がいらっしゃると大変励みになりますので、どうかみなさん、これからも記事を楽しみに期待していただけましたら幸いです。

3章とも読んでくださったみなさん、長い文章をここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
引き続き頑張って書いて参りますので、応援よろしくお願い申し上げます!

第1章「期待」

第2章「信用」

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