ローカルビジネス

ほぼ日の #会計クイズと #マーケティングトレース

先日に大手町のランダムウォーカーさん#会計クイズ のイベントに参加してきました!楽しかった!!

なんと、自分もイベントの中で会計クイズを質問出す側でやらせてもらいました。

出した質問はこちら!

#会計クイズ

どれが、ほぼ日の貸借対照表でしょうか?

テーマは、「ほぼ日」の貸借対照表を読み解くにしました!

みんな大好き、ほぼ日刊イトイ新聞!

この会計クイズの回答はこのnoteの途中に貼り付けます。

貸借対照表を読み解くと、ほぼ日のビジネスモデルの特徴が見えてきます!

ほぼ日の #マーケティングトレース も実施

イベント当日は、会計クイズと合わせて、マーケティングトレース も実施しました!

※以前に大手町のランダムウォーカーさんには、マーケティングトレースのミートアップにも参加して頂きました。

会計クイズ→マーケティングトレース の流れは絶対に相性良いはずだと、コラボイベントを開催してみても強く感じました!

①財務諸表からビジネスモデルを読み解く

②ビジネスモデルを成り立たせているマーケティング戦略を読み解く

ということで、今回もほぼ日のマーケティングトレース を実践して、財務諸表の構造とマーケティング領域がどのように繋がっているのかを読み解いていきます。

ほぼ日とマーケティング

1点だけ前置きです。

僕にとって、ほぼ日は、最も尊敬している会社であり、「マーケティング」という言葉が似合わないことはわかっています。


が、ほぼ日の、
・素晴らしいビジネスモデル
・読者に価値を届ける手段としてのマーケティング
は、ぜひたくさんの方々に知って頂きたいと思い#マーケティングトレース を実施させて頂きます!

ほぼ日の概要整理

まずは、ほぼ日の概要整理から。

▼行動指針
やさしく、つよく、おもしろく。

▼  社員(契約社員含む)
75名

▼売上
5,037百万円(2018年8月期)営業利益率11.6%

▼サービス
・ウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』の運営およびコンテンツ製作、商品の販売
・店舗・ギャラリー・イベントスペース『TOBICHI』の企画、運営
・犬や猫の写真を投稿するSNSアプリ『ドコノコ』の運営など

ほぼ日は、糸井重里さんが書き、編集するコンテンツを中心に築かれてきたブランドです。

ほぼ日のビジネスモデルとは?

ほぼ日って、どうやって儲けているのか?

ほぼ日と言えば、ほぼ日刊イトイ新聞が有名ですが、忘れていけないのは手帳の存在。

会計クイズを読み解く上でも、この手帳が鍵になります。

先に会計クイズの答えを!

↓↓

ほぼ日は、①です!

商品在庫があるのは、選択肢となっている企業の中で、ほぼ日のみです。

その商品在庫とは、手帳です!


ほぼ日の売上構造=
ほぼ日手帳が全体売上の約70%を占める

ほぼ日は、メディアではマネタイズはしていないのです。

メディアは、あくまで読者とコミュニケーションをとるための手段。

ほぼ日の読者コミュニティに対して、オリジナル商品を販売するビジネスモデルになっています。

整理します。

ほぼ日のビジネスモデルを成り立たせているポイント

①読者への価値をブラさない戦略
メディアで短期的な収益化をしない

②手帳が売れるのは、読者とのエンゲージメント率が鍵

③組織全員が創造性を発揮してコンテンツをつくれる組織環境が鍵
マーケティングは組織文化に従う

ここら辺の戦略は、ポーター賞の受賞レポートに非常にわかりやすくまとまっています!

とくに、ほぼ日のユニークな組織文化が、戦略を支えている点に注目です。

給食、席替え、水曜ミーティングなど、社内のエンゲージメントを高め、独自の価値観を社内で浸透させている。

この組織文化抜きに、表面的なビジネスモデルやマーケティングを真似ても、おそらく再現性がない。

4P分析からほぼ日のマーケティング構造理解

ここから、もう少しマーケティング領域の話に移ります。

4P分析で、ほぼ日の消費者に価値を届ける構造を整理するとこのような形となります。

持続的に買ってもらうための工夫はしっかりしている。

また、Product部分では、ほぼ日手帳の商品力は年々上げるための努力を怠っていないことがわかります。

・ロフトの手帳部門売上ランキングでは14年連続で1位→権威性強化
・「MOTHER2」や「ミナ ペルホネン(minä perhonen)」、アーティストとのコラボレーション
・全89種類のカバーラインナップ

直販EC、店舗、卸は、しっかりとバランスをとりながら、各チャネルを強化しています。

ロフトを卸のメインチャネルとしているのは、糸井さんの実績があってこそだと思います。

言葉を創れる人と組織は強い

ほぼ日の社員の方々。

糸井さんは当然ですが、他の方々も皆さん言語を創る力・センスが優れている。

言語を創れる力=市場を創れる力

という要素があると思っており、それを体現しているのが、ほぼ日。

SNSの影響力が高まっている時代だからこそ、ほぼ日のような言葉を創れる(一般的にいうとコンテンツをつくれる組織)は強いと感じています。

ほぼ日に関しては、組織文化が魅力的であり、さらに興味がある方は、こちらの本を読んでみることもオススメです!

まとめ

#会計クイズ × #マーケティングトレース はセットで取り組むことで、ビジネスパーソンとしての基礎力を磨くことができると思います!

・特徴的な企業の財務分析→ビジネスモデルを掴む=会計クイズ
・ビジネスモデルのより詳しい構造を読み解く=マーケティングトレース

今後も会計クイズとのコラボ企画は仕掛けていきたいと考えておりますので、お楽しみにお待ちください!

本日は以上です。