見出し画像

ピカソのマーケティングトレースをやってみた-アーティストトレース-

マーケティングが必要だけど、まだ行き届いていない分野がたくさんあります。

例えば、アート、医療、福祉などが当てはまると考えています。

価値を伝えきれていないから、儲かりにくい・・という状態になってしまう。

そこで働く人、業界にとっても良いことではありません。

では、何ができるか?

成功した人の戦略をトレースすればヒントがあるかもしれない

成功している人をトレースする!

まずはアート領域で考えていきましょう。

実験的にピカソのマーケティングトレースをやってみました。

アーティストの戦略をトレースするので、

#アーティストトレース

と名前をつけています。

ピカソは一流のマーケターだった?

このような本が出ています。

ざっくりまとめます。

・ピカソはマーケティングが上手だった
・ゴッホはマーケティングをしていなかった

ピカソが、食事中にファンの女性に絵を描いてもらいたいとお願いされて、その後に伝えた言葉は有名ですね。

「いや、30秒じゃない。40年と30秒かかってるんだよ。」

価値を伝えて、お金に変えることの大切さをピカソは知っていたし、実践していたということでしょう。

ピカソの戦略は?

では、ピカソはどんな戦略をもっていたのか?

アーティストトレースしてみたのがこちらです。

ピカソのマーケティングトレース.001

●7つの視点でピカソの戦略を読み解く
①当時の外部環境分析
②競合の定義
③価値を広めた人の特徴
④ポジショニング
⑤マーケティングミックス(4P)
⑥ピカソの成功要因を整理
⑦ピカソから現代アーティストが活かせることは?

ピカソの成功要因について考えたことを簡単にご紹介していきます。

戦略①先進性と作品量の多さというポジショニング

自らがカテゴリーをつくり、その中で第一想起を獲得するために多産戦略

ピカソは生涯で1万3500点の油絵と素描を制作したと言われています。
描いた量が多い=商品点数が多かった=販売機会が多かった
と考えられます。

また、ピカソは多様なジャンルを生み出してきたことも有名です。

つまり、新しいカテゴリーを自ら確立して、量でも質でも他の競合を圧倒していたと考えられます。

戦略②サロンでネットワーキング→販売機会を増やす

これはピカソに限らずかもしれませんが・・

ピカソはスペインからフランスのパリに移住して、意図的に美術商や最先端のナレッジが集まる場に身を置いたと考えられます。

販売機会を広げるための努力は自らしていたのではないでしょうか?

ここを現代のアーティストに応用すると、

ビジネス系のコミュニティに入り、パトロンを発掘する。

例えば田端大学や箕輪編集室などに入り込む・・・

などは戦略的にできるかなと考えてみました。

ピカソから学ぶマーケティング戦略

・サロンというチャネルの有効活用
・常に最先端のポジションをとる
・新ジャンル創出の第一想起獲得
・価値をお金に変えて伝える交渉力
・強気なプライシング(アートは交渉次第で価格上がりそう

アート領域のマーケティング分析に特化した型をつくっていきたいと考えており、詳しい方いらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたいです・・!

アートの市場構造、アートの価値評価など、もっと学びワークショップに落としていきたいと構想中です。

おすすめの書籍や記事などでも、ぜひぜひ教えて頂けると嬉しいです!

もっと、マーケティングが必要だけど届いていないところに届けていき、その領域で面白いプロジェクト動かしたいな・・と思っています。

イベント開催してみました

#アーティストトレース をテーマとしたイベントを5月5日に開催しました!

【Zoom開催】アーティストトレース-アーティストとアート作品の裏側にある戦略をトレースする-

皆さんの感想をご紹介させて頂きます!


これから定期的にアーティストトレースのミートアップも開催していきます!

「学芸員の筋トレ」という位置づけにもできるかも…という声も上がっていたので、良い感じに広げていきたいです!

それではまた!