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ブランディング

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ブランディングのヒントをまとめているマガジンです。
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#デザイン

カルディのデザイナーが語る、パッケージデザインにおけるフォントの大切さ

2020年8⽉から数々のフォントに関わる記事をご紹介してきたモリサワnoteはおかげさまで開設1周年を迎えました。 今回は記念企画として、訪れると思わず⼿に取りたくなってしまうような商品を数多く販売しているカルディコーヒーファーム(以下、カルディ)さんにインタビューしました。⾷品とフォントの接点って…?と気になった⽅はぜひ最後まで読んでみてください。 1. あなたも書体探偵に?!モリサワフォント盛りだくさんなカルディモリサワでは、書体デザインに携わる人もそうでない人もフォ

Slackは、なぜ優しいアップデート文章を書けるのか?

毎日暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?夜はちゃんと眠れていますか?こまめな水分補給も大切ですし、野菜もたっぷり摂りたいところです。あ、何の話をしているかと言うと、今回特に大きなアップデートがなかったものですから、このノートが皆さん自身やご家族・ご友人を気遣う機会になればと思いました。元気に夏を乗り切れるよう、自分をケアする時間をちゃんと取ってくださいね。 この文章は、Slackのアップデート文です。 とても遊び心と優しさに溢れている。 Slackの素晴

トロピカーナのリブランディングの失敗事例から見る消費者視点

今回は、アメリカ生まれのオレンジジュースが有名な「Tropicana(トロピカーナ)」のリブランディングの失敗例をご紹介します。Twitterでバズったのでnoteでも転載しますw トロピカーナは、2008年に有名広告代理店「Arnell」を採用し、大幅なパッケージのリブランディングを計画しました。5ヶ月間のデザイン作業、ローンチキャンペーン、そして$35Mのマーケティング費用を費やしました。その結果、20%売上ダウン(約$20M分)と大失敗し、その30日後に今までデザイン

STORES.jp リブランディングのお話

STORES.jpデザイナーの荒木です。こんにちは。 2019年7月10日、料金プランの変更に合わせて、STORES.jpのサービスサイトを一新しました。 STORES.jp は、本格的なネットショップが、誰でも簡単に作成できるネットショップ作成サービスです。今回そんなサービスのリブランディングプロジェクト第一弾として、サイトリニューアルを行いました。 この記事では、デザイナーやスタートアップの方々に向けて、2019年4月からこれまでのプロジェクトについてお話をしたいと

ブランドはロゴ/パッケージデザインでできているのか? ブランド戦略の検討対象

このnoteは何? マーケティングエージェンシーFICCのBX事業部にて、「ブランドとはなんなのか? どうすればブランドを豊かにすることができるのか?」それをみなさんと考えるnoteを書いています。記事をまとめたマガジンはこちら→本当の価値を生むブランディング戦略(仮題) みなさんは「ブランド」と言われたときになにを思い浮かべますか? ブランドのロゴ? パッケージ? 素晴らしかった体験? 今回は、ブランドを強くしようと考えたときに検討すべき要素についてご紹介します。

Figma + STUDIO で新規事業のLPを作ったので、プロセスを公開します。

スマートキャンプのハグリです。 弊社では、Biscuet(リリース後BALES CLOUDに名称変更)という新サービスの事前登録を6月5日(水)に開始しました! Biscuet(BALES CLOUD)とは? 営業活動を効率化する、インサイドセールスの最適化を実現するツールです。詳しくはLPをご覧ください。 本記事では、新規事業のLP作成時に考えていたことやプロセスを、Biscuet(BALES CLOUD)のデザインを担当している葉栗が紹介していきます。 LP作成の目

なぜ「企業文化」が大切なのか?|カルチャーデザイン

皆さん「企業文化」と聞いて、一体どのようなものを思い浮かべるだろうか? それはそれぞれのカイシャというものに空気のように存在していて、厳密言えば2つとして同じものは無い、法人におけるDNAや血液のようなものだ。しかし多くの人は「企業文化」というものに対して真に正面から向き合い、それが根本何であるか、なぜ大切なのか、どんな構造でどんな力学が働くのか、どのように浸透/維持していくのかという深い考察にふけることはきっと無いのだろう。 かく言う私も、そんな「企業文化」という概念に

ブランディングのリサーチとスタディ

仙霊茶のブランディングのため、神河町へリサーチへ向かう。 姫路から北へ登り続ける。道のいたるところに湧き水がある。たくさんの人が、汲みに集まっている。水源が豊富。見渡す限り畑が広がる。 町中を走ってると思いきや一つ角を曲がると急に仙霊茶の茶園が広がる。 急にこれ。圧巻な面積。7ヘクタールは数字で把握してても実物で見ると壮大。これを一人で切り盛りするのは流石に無理だろう。思わず笑ってしまう。少しずつ仲間が増えてよかったなぁ。。まずここを引き継ぐ度量に驚かされる。 今回、僕

歯科医院の差別化とブランド戦略~年間100サイト以上の品質チェックをして見えてきたこと~

こんにちは! ブランディングテクノロジーの松井(@matsui__1987)です。中小企業におけるブランディング現場において、実践する全ての方に役立つ情報を発信していこうと思っています。 今回は、差別化が難しいとされている「歯科医院」の戦略について考えてみたいと思います。…と言うのも僕たちの会社は、歯科医院さんのサイトを累計1,000件以上構築してきた実績があります。 僕もほぼ毎日のように、歯科医院のサイトを品質チェックしていた時期があり、その時に考えていたことをまとめて

「FiNC」ブランディングプロジェクトの軌跡〜Better Together〜

どうも株式会社FiNC Technologies CCO(Chief Creative Officer)の小出です。FiNCでは現在執行役員としてマーケティングとクリエイティブの責任者をしています。 この度私たちが取り扱う「FiNC」というサービスのリブランディングを3月18日にFiNCブランドアンバサダーに就任した中村アンさんの記者会見を皮切りに正式発表いたしました。 今回リブランディングを行なったサービス「FiNC」ですが、昨年社名をFiNCからFiNC Techno

【中編】〜ブランディングで金儲けを諦めるな!〜『ブランド論/デビット・アーカー』書評と考察

今回は、ブランドデザインを実際に行う人向けです。 パートでいうと、第二章〜第三章の考察になります。 この辺りを改めて読んでいると、これブランディングの経験ない人だとほんとわかりにくい本かもなと、思い始めてしまいました、、、笑 あとは、表現や専門用語が日本語的に理解しにくいかなと思います それでもこの本にはかなりの重要な頃が書かれていることには間違えがありません。特に一章のブランドの価値については、前回見てない人は読んでみてください。>前回 この章の構成は、ブランドビジョ

ユーザーを中心に考えながら事業目標にもしっかりコミットするためのチーム作りというタイトルで発表しました。

noteデビュー…!! 先日、こちらのイベントで久しぶりに登壇させていただきました。 石田さん、お声掛けいただき本当にありがとうございました! 15分のセッション+参加者全員での約1時間の座談会で非常に濃い時間を過ごすことができました。私自身が本当に勉強になりました。ありがとうございました。 40枚ぐらいいろいろ書いてありますが、私が言いたいことはほぼ最後の8枚です!! 個人的には新生デザインチームがみんなで見に来てくれたことがとてもとても嬉しかったです😊 新チーム

ブランディングテクノロジー株式会社のリブランディング全行程を大公開します!【後編】

本記事は2018年11月1日にブランディングテクノロジー株式会社によって、行われた社名変更、及びリブランディングの内容をまとめたものです。 以前、投稿しました前編の続きになりますので、まだ読まれていない方は、合わせてご確認頂けると全編把握できるかと思います<(_ _)> 目次 1.ブランディングテクノロジー株式会社について 2.何故今、リブランディングをしたのか 3.リブランディングをどうやって行ったか 4.言語の開発・再構築 ー本記事は以下から説明しますー 5.デザイン

エクストリームユーザーとアーリーアダプター

デザイナー界隈で話をしているときに、エクストリームユーザーとアーリーアダプターって同じようなもの?それとも違うもの?という話が出ました。答えとしては「違うよ全然違うよ」なのだけれども、どちらも正規分布のような図を使って説明されることが多く、混同しやすい概念なのかもと思わなくもありません。そこで、これら2つの違いに触れつつ、エクストリームユーザーについて書いてみようかなと思います。 まず、アーリーアダプターとは、イノベーター理論で提唱される5つの分類のうち、イノベーターについ