サッカーに最適な筋トレって何?

どうも皆さんおはようございます。コロナの騒動もやや落ち着きを見せ、僕が大好きなプレミアリーグがもうすぐ再開します。リバプールには是非プレミア初優勝してもらいたいです。

今回はタイトルの通りサッカーに最適な筋トレについて考えていきたいと思います。(ここでは具体的な筋トレメニューを考えるのではなく、あくまで僕の個人的な意見を述べていこうと思います。この記事を読んでくれた皆さんが筋トレについて少し考え直すきっかけになればなと思います。)

最近になり、グローバル化による国境を越えた情報・人の交流によって、欧州のトレーニング理論(ポルトガルの戦術的ピリオダイゼーションやスペインのバルセロナ構造化トレーニング、オランダのレイモンド・フェルハイエンのサッカーのピリオダイゼーションの3つが有名でしょうか)が日本にも伝わりました。そして同時に皆さんは大変困惑していることでしょう。それらのトレーニング理論は今まで僕たちが行なってきたトレーニングを真っ向から否定し、僕たちの常識を覆すようなことで溢れているからです。例として、これら3つの理論は、僕たちが部活動などで頻繁に行なってきたグラウンドを何周もするというような素走りでは、サッカーに必要な持久力を獲得することはできないという立場をとっていることが挙げられます(他にも色々あると思うので気になる人は是非調べてみてください。僕も勉強中ですが、大変ためになります。)。

今挙げた素走りの他に、筋トレも今までの常識を覆すような捉え方をされています。語弊を恐れずに言えば、先述の3つの理論では、腹筋や腕立て伏せのような従来の筋トレは必要ないとされています。構造化トレーニングの提唱者、パコ・セイルーロはむしろこのようなトレーニングはオーバートレーニングやある部分への偏った負荷に繋がり、結果的に怪我を引き起こしてしまうとしています。しかし一概に「筋トレはやらなくていい!」と言っているわけではありません。彼らは試合中起こりうる状況を想定した筋トレを提唱しているのです。具体例を出すと、ボールを使ってヘディングで相手と競り合うメニューがあります。ヘディングの際は足を収縮させてジャンプする必要があるので、選手はジャンプせざるを得ません。高いボールを相手と競り合う状況は試合でも起こりうるし、ジャンプを繰り返すことによって足の筋肉がついてくることも期待できます。このような試合を意識した筋トレを繰り返すことによってサッカーの上達に繋がると考えられているのです。

さて、突然ですがここで1枚の写真を見てみましょう。

画像1

これはプレミアリーグのウォルバーハンプトンに所属しているアダマ・トラオレ選手です。見ての通り物凄い筋肉をしています。持ち味はこの体格を活かしたドリブル突破です。この写真を見て皆さん何か引っかかりませんか?

「この肉体になるには試合を想定した筋トレだけじゃ足りないでしょ!!」


その通りです。トラオレは重りを使った筋トレ(今まで僕たちが取り組んできた筋トレ)をこれでもかというくらいしています。つまり試合を想定した筋トレだけでは優れた肉体を得ることはできないし、試合には勝てないということなのです。考えてみれば当たり前のことです。並の体格の選手11人とトラオレ級のフィジカルモンスター11人で試合をすれば、当然後述のチームが優位になるに決まっています。フィジカルコンタクトや足の早さ、ジャンプ力など様々な身体的優位を活かせるからです(サッカーにおける足の早さは認知の早さなども考慮するのですが、この話を盛り込むと話が面倒なので一旦その話は置いておきましょう)。

ではこれらを踏まえてサッカーに最適な筋トレとは何なのでしょうか?どうすればサッカーに最適な筋トレを実施できるのでしょうか?僕個人の意見ですが、試合を想定した筋トレと従来の重りを使った筋トレを両方やればいいと思います。2つの筋トレを行う割合を調整すれば良いのです。指導者は選手が自身の求める最低限のフィジカルレベルを達成するために、選手個人の現時点でのフィジカルレベルを把握して、行う筋トレのメニューを組めばより理想的な筋トレが行えるのではないでしょうか(もちろん監督1人ではこんなのできるわけないので分業が必要です)。

今回の記事はいかがでしたか?自分はまだ筋トレはおろか、3つの欧州のトレーニング理論に対する知識・理解が足りないのことは重々承知しております。しかし自分が得た知識を元に読者の皆様が何かインスピレーションを得ることを願ってこの記事を書きました。感想・意見お待ちしております。最後までご覧いただきありがとうございました。

引用・参考文献

「サッカー」とは何か 戦術的ピリオダイゼーションvsバルセロナ構造主義、欧州最先端をリードする二大トレーニング理論    林 舞輝 2020

footballista  日本サッカーが今、知るべき戦術的ピリオダイゼーションって何? 2020

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