「高峰秀子と十二人の男たち」

役者は苦手で早くやめたかったというデコちゃんが、26歳から80歳までの、作家や映画関係者など12人の男たちとの対談集。

表紙にもなってるけど、三島由紀夫とも対談してたんだね。デコちゃん29、三島28の時だ。

三島は歳下(1歳だけど)なのに、生意気にタメ口で、恋愛観や男女に友情は成立するかなんぞを話してる。三島が成立しないと言い、デコちゃんが成立すると言っている。

成瀬巳喜男監督は、仕事中も個人的にも、ほとんど口をきかずに、演技をしても、良いも悪いも言わずに、表情も変わらない、だから想像で演技をしてたらしく、当時、デコちゃんは監督のことを陰でイジワルジイサンと呼んでた、だって。

でも、監督は晩年、「背景に何もない白バックだけの映画を撮りたい。そこで役者が芝居だけを見せる。その時、デコちゃん、出てくれるかな」と言ってたという。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。