「鈴木邦男の読書術」

久しぶりに読んだクーニンさんの著書。

自ら“月30冊読破”というノルマを課して、少しでも時間を作って、古今東西の、小説・エッセイから哲学思想まで全集・大系等、あらゆるジャンルの本を読んできたというクーニンさんは本当に尊敬します。

…が、〜全集を、〜大系を読破した!は良いけど、何々を読んだことで、自分に何が残って、どう考え、どう活かしたのかが重要だと思うんだけどなぁ。ただコレを読んだ、読破しただけじゃねぇ。

クーニンさんは以前、2回ほどお会いして話したことがあるけど、何でもかんでも、いいですよ、って言う人で、確かに許容量はある人だと思うけど、これだけ本を読んでも自分の考えというか思想哲学がないのかなぁ、読んでるってただ文字を追ってるだけじゃねえの?と邪推してしまうくらいだった。

それに、雨宮処凛さんが「小学生の文章」と指摘したように、たくさん著書を出してるけど、決して文が上手いとはいえないと思う。句読点が多くて読みやすいけど、ハッキリいって幼稚だ。ただ筆が乗っていると面白いところもあるのだけど。

従って、この著書も、こんな本を読んだというばかりで、その内容については何もなしで、後半は、前に読んだ「行動派のための読書術」の内容で面白くはなかった。

クーニンさんは、何のために本を読むかについて、自己破壊のためだという。「自分の知らないこととか、自分が思ってきたことを打ち砕かれたい。それが心地よい。全く違う見方があった、なんて発見があると嬉しい。裏切られる楽しさがある。だから、自己否定のために読むべきだろうと思う」だって。
うーむ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。