ローソク足の本質と酒田罫線法を使ったオリジナル売買法【株式投資】ver.4.00
見出し画像

ローソク足の本質と酒田罫線法を使ったオリジナル売買法【株式投資】ver.4.00

Tomokazu

多くのトレーダーが日々解析に励むローソク足。

型をしっかり覚えたのに、実践で役立ってるような、いないような・・・そんなモヤっとしたものになってないでしょうか?

何事も基礎が大事ですが、基本の教えについて本質を理解していなければ、実践で活かすことはできません。

むしろ、ローソク足の強弱で心が乱されるので、折れ線グラフにした方がいいくらいです。

しかし、ローソク足を使えば、折れ線グラフだけでは分からない相場の強弱を感じ取れるメリットがあります。

この記事は、そのメリットを自分のものにして売買技術を向上させたり、ローソク足の本家である酒田罫線の売買法とその弱点をカバーする方法について学びたい個人投資家向けに書きました。

本来、ローソク足は”当てもの”的な売買を前提に開発されたものではない

東西含めて、ちまたにある投資本、投資の一般常識にどっぷりはまっている投資家は到底理解できないと思うのですが、酒田罫線法は、一発買い、いわゆる”当てもの”的な売買を前提とした取引をベースに開発されたものではなく、さぐりを入れながらの分割売買を前提としたものです。

酒田罫線法には、逆張りの型が多いことから分割売買も逆張りを前提にしていると解釈できます(最近のトレーダーは逆張りの意味を履き違えている人が多いですが)。

諸説ありますが、酒田罫線法を編み出した本間宗久が説いた相場三位の伝には次の説があります。

・天井売り、底買いを心がけて売買する
・底から百俵上げ、天井から百俵下げを目標として、途中利乗せを敢行する
・見込み違いを早期に発見して、もしそれに気づいたら、さっそく手仕舞いし40~50日休む

しかし、天井売り・底買いを捉えるのは、一発必中の売買では、ほぼ不可能です。

故林輝太郎先生の書籍「うねり取り実践」によると、すっ天井一発で売れる確率は、1500万分の1、天井から2%で売れるのが30万分の1だったというデータが載っていました。

つまり少数の玉で試していかなければ、天底をシンプルに狙うことは不可能なのです。

また、相場三位の伝の”底から百俵上げ、天井から百俵下げの部分で乗せを敢行する”とありますが、これは、天底を試し玉で感じ取ることができたからこそ実行できるとも言えるでしょう。

このように、酒田罫線法では、一発必中の方法ではなく分割売買を前提とした技術を伝えているのです。

すなわち、その道具であるローソク足も分割売買を前提として考えなければ成り立つわけがないのです。

酒田罫線法の型は基礎であり、実践でしか極意を体得できない

分割売買は、値動きをとらえたり・感じながら玉を建てていくのですが、売買を成功させるための技術は、机上の研究ベースでは到底完成することはなく実践によって得られるものです。

しかし、取引歴が浅い者が分割売買の一応の指針とするために酒田罫線法という理論があり、ローソク足の組み合わせの型があるのです。

相場が紙に書いた理論通り行くのなら、AIが無双して我々は到底利益を得続けることができないでしょう。

酒田罫線法の基本の型や考え方については、私のブログで公開していますので勉強していただければと思います。

ローソク足の型について学べる記事一覧

ローソク足の捉え方

ローソク足は、あくまで期間内の値動きに過ぎません。

例えば、日足なら、その日の取引の強弱の結果を表しているのにすぎないのです。

だから、捉え方も「今日は値が大きく動いたな」とか「今日は静かだったな」という見方をするのです。

この捉え方で見ていくと、実際に100株でも玉が入っていれば自分ごととなり大きな経験・技術となるのです。

しかし、ローソク足を見て、うーん上がるだろうか?それとも下がるだろうか?といったように、当て屋的な見方をしていれば、正しい経験も得られないし技術も身につかないのです。

なぜ、上がるか下がるかを考えてはいけないかというとローソク足を見た投資家の動きを考えれば分かります。

1.大陽線が出たから明日も上がるだろうから買う
2.大陽線がでて儲かったら利益確定しよう
3.NYダウが下げたからそろそろ売ろう
4.日経先物が強かったから朝買ってみよう
5.この銘柄に長期投資してみよう
6.株主優待が魅力だから買ってみよう

株価は、テクニカルだけでなく景況感や企業のファンダメンタルが影響しています。

つまり、今日ローソク足の動きが強かったからと言って明日も上がるかどうかは分からないからです。

よって、エントリーした後、今回の記事の内容に書いてある見方で値動きとローソク足を見るように心掛けてください。

それを何度も何度も繰り返すと、今までとは全く違った相場観を持つことができるようになりまよ。

逆に、一発必中の当てものを実行している人たちは、エントリーした後、上がるか下がるか、ただそれだけなので全く進歩しないのです(先ほどの理由から上がるか下がるか分かるわけがないので)。

話は変わりますが、もう一つ重要なことがありまして、ローソク足より重要なのは期間内に取引した投資家の総意である終値です。

すなわち、”ローソク足<終値”の力関係になります。

どうしてもローソク足チャートは、いや、グラフそのものが株価自体を置き去りにするような見え方になるので、必ず、ローソク足だけでなく株価の動きを捉えるようにしましょう(チャートをみるとき終値の数字も確認していく)。

株価の動きを捉えることを中心として、ローソク足を利用するのです。

これは、株価と他のテクニカル指標を見るときの関係も同じですよ。

ローソク足と感情について

ローソク足の本来の捉え方が分かったとしても、実際に心が乱されるトレーダーも多いです。

それは、いわゆる群集に飲み込まれた状態です。

群集心理は、個人で考える時より原始的な動きをします。

ローソク足で言えば、誰もが見て分かる激しく動いた箇所、静かだった箇所は、次の取引に影響を与える場合が多いというわけですね。

なぜなら、激しく動いた箇所は、多くの人が感情的になっていた箇所であり、その名残りが次の期間の取引に影響を及ぼす場合があるからです。

しかし、それらが落ち着くとローソク足が小さくなります。

そこでは、感情的な戦いは少なく、どちらかというと感情で動いていた人達が排除されて安心して見ていられる人が残っている箇所とも言えます。

このように、ローソク足は群集の感情が高ぶったり落ち着いたポイントを知ることができますが、それはあくまで結果なので、その結果を見てつられて判断してはいけません。

つられて動くというのは、群集心理に巻き込まれているので、一人で冷静に考えれば分かることでも間違った判断をしてしまう可能性があるからです。

利用する期間や時間軸

ローソク足は、利用する期間によっても特徴が変わります。

時間足・日足・週足・月足のどの期間足でも利用できますが、出来高が少ないほど信頼性が減り、期間が長くなるほど信頼性は上がりますが振れ幅が大きくなる特徴があります。

この特徴を押さえて、自分のトレードに活かすといいですよ。

1本線の本質

酒田罫線法のローソク足の組み合わせや型については私のブログを参考にしていただければ良いとして、その前提として本質的な見方ができなければ、到底実践では役に立ちません。

ここでは、基本的な1本線の本質について解説していきますね。

大陽線・大陰線

図5

大陽線と大陰線は、例えば日足なら価格が一方方向に動いた日であり、トレーダーの感情が大きく動いた日でもあります。

大陽線・大陰線は、出現個所によって意味が全く変わってきます。

大陽線なら、底あたりで出現したり出現頻度が高まれば、下げ止まりからの転換しはじめを疑うべきです。

図6

さらに、底練りを続けている相場で急に大陽線が経ったら、上昇トレンドへの転換を疑う場面でもあります。

しかし、天井圏で小さな動きを見せ始めたと思ったら突如経った大陽線は、化け線の可能性もあり、それをきっかけに大きく下がる場合もあるのです。

そして、周期的に上昇終盤で、さらに急上昇した後に出現すれば、ズブの素人が相場に参加しはじめたことを意味し、それ以上買いで参加する人がいない、もしくは、ほとんどいなくなってきたのではないかと判断することができます(行き詰まり線など)。

図7

これらは、ブレイクアウト狩り・タートルスープの餌食になります。

大陰線は、大陽線の全くの逆で、大陽線が希望だとすれば、大陰線は絶望を表します。

天井圏で頻発すれば、長期投資家(特に月足)や機関投資家(日足)の利食いが始まったと読めるし、大底圏出現でセリングクライマックスを示唆する場合もあるのです。

図8

セリングクライマックスもまた、行き詰まり線同様、ズブの素人が持ち株を保有することに耐えきれなくなって、投げ売りするポイントで、感情的な売り物が整理されてきたであろうポイントでもあります。

図9

そうすると、明けの明星・捨て子線が相場反転のシグナルになり得る理由が分かると思います。

図10

このように、大陽線・大陰線を相場で活かすには、現在の環境認識のレベルアップが必須なんですね。

コマ・十字線

図11

コマや十字線は、大陽線と大陰線の逆で、感情を揺さぶられたトレーダーが少なく静かな日だったことが分かります(その意味から言えば、陽だろうが陰だろうがさほど関係ありません)。

こういった小さい足を見るときは、一日で見るのではなく、前日までの動きや値幅とその後の動きや値幅に注目します。

初心者の場合は、利食い期の押し目を狙って順張りで大陽線が出てからエントリーするのですが(多くの基本書にそのように書かれている)、このやり方だと、エントリーはやさしいのですが利益を確保するのが難しくなるのです。

なぜなら、上昇トレンド中は押し目が買えたとしても、ゆっくり上昇していき、一気に大陰線が出て引かされるパターンが多いですからね(特に小波動のリズムを追う場合)。

大きく上昇したところで買えば、わずかな利しか乗らないか下手したら負けのパターンもあります。

こういうところでは、出来高の減少を確認しながら、コマや十字線がでてきたら(2つとも一旦の売りが整理されてきて感情的になっている人が少なくなってきたことを見ています)、試しに玉を入れてみるといったやり方の方が実は利を乗せやすいのです。

長い上髭・下髭

図13

長い上髭や下髭は、その日の極端な売買の動きを表します。

長い上髭なら、大きく買われたがその日のうちに大きく売られた。

長い下髭なら、大きく売られたがその日のうちに大きく買われた。

すなわち、天井圏や底値圏なら大きな売り、大きな買いが入ってきた可能性があると考えた方がいいでしょう。

しかし、これも環境によって変わってきて、下げ初めに下髭陽線がでたり、上げ初めに上髭陰線が出ることも多々あります。

図14

これらはこう考えます。

下げ初めや上げ初めは、必ず最後まで逆方向への動きへ賭ける人がいるんだなと。

つまり、下げはじめなら、このサポートラインで上がるかもしれない、上げ初めなら、あのレジスタンスラインで下げるかもしれないと考える人がいるのです。

上げはじめ、下げはじめは、完全に投資家のコンセンサスが一致しないことが多いので、利益を伸ばしたいなら、こういった反発・反落の動きには慣れておく必要があります。

これは、ローソク足のデメリットとも言える点でしょう(折れ線グラフにした方がいいくらいです)。

逆に、コマ・十字線の図にも表しましたが、上昇中の下ヒゲ、下降中の上ヒゲは、押し目や戻り、押し底や戻り天井を指し示すことが多いので利用しない手はありません。

転換場面以外の通常のローソク足

ローソク足は、転換場面以外の通常環境では、とくに意味をなさないと考えた方が実践的です。

例えば、後で利益確定の方法を解説しますが、上昇途上のローソク足の意味なんて考える必要がありません。

この辺は、ダウ理論の方が優秀で、前の高値を越すのか前の安値を割るのか、また、どのくらい上昇してきたかに集中した方がいいのです。

そして、価格が小さな範囲で上げ下げをしたり、大きく上伸または暴落して出来高が急増する場面になったら、ローソク足を合わせて考えると転換点を捉えやすくなりますよ。

余談ですが、転換点の見極め方について悩んでいる人は、下記の記事もお役に立てると思います。

2本線の本質

ローソク足2本の組み合わせの本質を知っておけば、カブセ線や差し込み線のような、ややこしいことを覚える必要がありません(もちろん、暗記することから入ってチャート検証の際に意識して見れることは大事です)。

陰陽でできた線の組み合わせは、人の恐怖と欲望の度合いを計るのに役立ちます。

買い方が恐怖に思える形の順位付け(空売りにとっては欲望)

図4

買い方の欲望の形に順位をつけたもの(空売りにとっては恐怖)

図5

ここで、この図を暗記するのではなく考えるわけです。

すなわち、これらは逆行の勢いを表しているわけですが、折れ線グラフの値幅だけでは分からない情報を得ることができますね(その期間の最安値・最高値・始値)。

ということは、片方が小さい線でもう片一方が大陰線だった時はどうだろうか?片方が髭を付けた線でもう片方がその線を包んでいたら?など1本線の本質と2本線の本質を組み合わせて考えると、自分で相場の動きを読み解くことができるのです。

また、同じ銘柄を追うことで、ここ数日間の強弱が分かるわけです。

酒田の三法を理解する

では、ここまでの話を応用した考え方をしてみましょう。
例えば、こういうのはどうでしょうか?

図6

上の図は、2日目まで相当弱い動きを見せています。

しかし、次の日、一気に前の上値を抜いた動きをしていますね。

こういうときは、相当弱い動きを否定したことになり、相当強い動きであると判断できますよ。

相当弱い動きの否定は、強い肯定になるのです。

逆に、相当強い動きの否定は、弱い動きを肯定するのです。

こういった動きが下がった後に現れたなら反転の兆し、上昇初期で見られたなら、さらなる上昇への兆し、天井圏ならクライマックスの強い上げなのでは?と感じとることができるのです。

次に、下の図は、典型的な上げ三法ですが、この意味を考えてみましょう。

図7

先ほどの3本の組み合わせは、相当強いことが分かりましたが、5本でできている上げ三法は、間に1本の押しを付けている3本線と比較すると、間に3本の押しをつけています。

つまり、日柄をかけてしっかりと売りを消化してからの上げと読むことができます。

勢いが強くて急こう配で上げる相場は、めったにこないし、売りが出ると一気に下げる動きを見せる特徴があります。

逆に、上げ三法のように、売りを消化しつつ新たな買いが入ってきた相場は、比較的長く続くのではないか?と考えることができるし、実践的にもよくでる動きです。

他にも間の押しが2本だったり、小陰線や下髭をつけた陰線だったらどうだろうか?と応用して考えることができるんですね。

このような考え方を用いれば、上げ三法なんて全然でない形だから使えないなんて考え方をすることがなくなるのです。

しかし、ここまで深く感じとることができるようになるのは、実際にエントリーしてからです。

普通の検証では、そこそこは見れるのですが、自分がお金を張って監視している相場とは心理的にも大きく変わってきます。

よって、買ったら上がるか下がるか神頼みといった当てものではなくて、買ってからの動きによって、技術を高める(増し玉や撤退、反対玉の追加、利食いの位置などの見極め)のがローソク足を使った酒田罫線法の極意と言えるでしょう。

ここまでの解説を聞けば、1回の取引で大きく賭けることがいかに無謀か分かったと思います。

実践1:ローソク足で利益を出すためのエントリー環境

この続きをみるには

この続き: 4,019文字 / 画像12枚

ローソク足の本質と酒田罫線法を使ったオリジナル売買法【株式投資】ver.4.00

Tomokazu

4,180円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます!
Tomokazu
株式投資をしながら、好きな登山やゲーム、漫画などアウトドア・インドアの両方を楽しんでます。 ブログでも株式投資の基本的な情報を発信しています♪ 【ブログ:】https://tomokazublog.com/ 【youtube】https://is.gd/7hsuJB