【令和２年】年末調整の改正点

しごく簡潔にまとめます。

高所得者（合計所得金額が2,400万円を超える人）や
その年の給与の収入金額が850万円を超える人のことはここでは省略します。
ご注意（まあそんだけ所得あったらネット検索せず税理士雇って下さい）

１．給与所得控除額の減額

自動で控除されるものが減った⇒増税

２．基礎控除の改正

今までは自動で控除されていたが、所得に応じて控除額が変わるようになった。この項目について、年末調整の書類に記載事項が増えています。【全員記載必須】
・今年の収入と所得の見積り（高所得者以外の普通の人は大体の金額でＯＫ）を記載
・結果的には、高所得者以外は減税（1と相殺されて昨年度と変わらない）

３．所得金額調整控除の新設

給与収入が年間850万円以下の人は、この項目の記載は必要ありません。

・給与と公的年金等の両方の所得がある者は、最大10万円の控除があるが、それは年末調整では出来ません。別途確定申告が必要。

４．扶養等の所得要件の改正

パート等の給与収入103万円基準は変わっていません。

５．ひとり親控除及びカフ控除の改正

近年は未婚のひとり親も増えてきています。
婚姻歴がないとできないカフ控除でしたが公平に扱われるようになりました。

古い制度はどんどん変えて棄てていくべきだと個人的には考えていますので、税制改正は良いんですが、もっと解りやすくシンプルにできないものでしょうかね。