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男性は毒蛇の姿が見えない・女性は岩に押し潰されているのが見えない‥考え方が違う他人同士がどう理解し合えるのか

先日、こんな出来事がありました。

(Aは私、Bは旦那です)

A「少しだけ早めに起きれたな。ん?シンクにコップがこんなに溜まってる。今全部洗っちゃおう」

B「置いておいたコップが水切りトレーの上にある?まぁ、いいや。全部食洗機に入れよう」

A「喉が乾いた‥。さっき洗ったコップを‥って、水切りトレーに置いたコップが全部ない!なぜ!棚にもない。(食洗機にあるのを見つけて)何で洗ったのにわざわざこんなことするの?!」
「ねぇ!何でコップ洗い直したの?!」

B「なんだよ!感染予防のため熱湯消毒のがいいと思ったから食洗機に入れようと置いておいたんだよ!」
(このやりとりをしたタイミングで我が家ではインフルエンザ罹患者がいて、予防対策にいつもより神経を遣っていました)

A「(あぁ、消毒のために入れたんだ。それなら私が洗わなきゃ良かったな‥)」

何となく、AはBに「ありがとう」とお礼を言う余裕なくやりとりを終えました。

〜同じ日の別の場面〜

B「ねぇ!何でコップの中身捨てちゃったの?!」

A「(何か怒ってる?)コップに飲みかけの水が入ってキッチンに残っていたから、洗うために中身を捨てたんだよ」

B「アクエリアスの残りが少なかったから、子どもたちが飲めるようにコップに移して置いておいたんだよ!」
(Bは先ほどのやりとりで、Aにいきなり文句を言われたと感じてイライラしていました。そのイライラも解決しないままだったので、時間が経ったこの場面でも、Aへの口調が怒り口調になってしまいました)

A「そんな意図があるなら言ってほしかった。いつもはコップに飲み物が残っていたら捨てて洗っているじゃない。コップを見ただけじゃ分からないよ」

Bは子どもたちが脱水にならないようにとアクエリアスを取っておきたかった、Aはその意図を知らなかったがいつも通りの家事対応をしていただけなのに批判された気持ちになった。

この出来事の後に、「男性は毒蛇の姿が見えない・女性は岩に押し潰されているのが見えない」ということを表しているイラストを偶然見かけました。

「男性は毒蛇の姿が見えない・女性は岩に押し潰されているのが見えない」のイラスト

数年前にSNSで話題になったというこのイラスト、まさにこの時の状況を表しているなと感じたのです。

男性は女性の腕を噛もうとしている毒蛇の姿が見えません。なぜ女性がもっとよじ登る努力をしてくれないのかと思っています。

女性は男性が岩に押し潰されているのが見えません。何で早く引き上げてくれないのかと思っています。

2人の人間の心のすれ違いをよく表したイラストだと感じました。
このイラストの教訓としては、お互い見えない事情があることを推し量ることは大事だということを表しているそうです。
ただ、ここから一歩進めて、筆者なりの意見でまとめてみたいと思います。

人は相手の事情を完全に推し量ることは不可能、という前提に立つ

相手の事情を推し量ることは大事、という結論で話を終えると、「推し量れていない相手(または自分)はだめだ」と自己・他者否定に繋がる可能性があります。
むしろ、人は自分の視点からしか物事が見えないからこそ、相手の気持ちを推し量ろうとすることはできるが見えない部分も確実にあるんだという捉え方をしておくのが大事かなと思います。

相手に自分の期待を無意識に押しつけていないか?と考えることは大事

「なぜ〜してくれないのか」。私たちは人の行動はコントロールできないにも関わらず、よくこういう風に相手に思ってしまいます。感情的になっている時、余裕のない時ほど、自分の中で相手への期待がむくむくと膨らんでいないかどうか、一旦立ち止まってみることも大事かもしれません。

相手や自分の行動の背景には「よかれと思って」している(その人なりの理由がある)ことも多い

「自分」だけでなく「相手」も何かしらの考えがあってその行動を選んだんだ、と引いた目線で考えられると、感情から距離を取ることができるのかなと思います。いや、感情と距離を取るからこそ、引いた目線で考えられるのかもしれません。

感情をぶつけそうになったら、一旦別の部屋へ行って深呼吸!もしくは全然別の作業をしながらちょっと落ち着くのを待つのがいいかもしれません。

せっかくの「よかれと思って」の行動なのだから、お互いに感謝し合える関係でいれたらいいなと思います。
そのためには、言葉にすること
言わないと、相手に自分の事情は伝わりません。
感情まかせでなく、一歩呼吸をおいてから相手に伝えることで、相手の無用な怒りを買うことも少なくなるかと思いますし、相手を「理解したい」という気持ちからコミュニケーションをとりたいという原点に立ち返ることもできるのではないかと思います。

夫婦関係だけでなく、理解し合いたいすべての人間関係において、意識していきたいなと感じました。

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