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あの夜、さわがしい街で思うこと

小さいころから日記を書くのが好きだった。アナログで書く時代、それこそジャポニカ学習帳からはじまったように思う。1日のできごとを綴ったそれを翌日学校で提出すると、はなまるがついて返ってくる。宿題を提出したことに対してのものなのに、わたしの昨日は「はなまる」をもらえる1日だったんだ、と認められたような気がしてうれしかった。大人になった今、わたしへの「はなまる」は自分でつけなくてはいけない。昨日も今日も、明日も明後日も。いろんなことを飲み込んで。うまくいかなくても、へこたれたときも、まあそんなもんだよ、とか、ドンマイドンマイ次に行こう!と自分で自分に声をかけながら。誰かにもらった大切な言葉や週末の楽しみな予定を支えにして、どうにかこうにか日々を乗りこなす。まったく、大人ってやつはすごいよねえ。


そんな大人に擬態しながら、連日連夜仕事ばかりの数カ月間を過ごしていたが、昨日は大好きなひとたちに久しぶりに会えた夜だった。誰かにもらわなくても、間違いなく胸を張って自分で「はなまる」をあげれられる。


出会わずに、すれ違いもせず、生きていてもおかしくないわたしたちが、旅と写真と文章をきっかけにめぐり合ったこと、「はじめまして」から数年経った今でも不思議な気持ちになる。


久しぶりにあったみんなは、相変わらずキラキラしていて、どんどんどんどん自分の人生を輝かせていた。うれしくておめでたいニュースがこれだけ重なることなんて、そうそうない。会っていない間にも誰ひとり欠けることなく着実にアップデートが行われていて、わたしも頑張らねばな、と何度なんども噛み締める。全員の近況報告だけで過ぎた2時間。「おめでとう」「よかったね」「いいね!」「最高じゃん」。大好きなひとたちに、喜びの言葉を直接届けられる。なんて幸せな夜。






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