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子育てでモメたら「誰の視点で意思決定をしてるのか」を振り返ってみてはどうだろう?

「妻と子育てしていて本当によかったなぁ」と思うことがありました。
とてもとても些細な、小さなことです。

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先日、幼稚園のイベントで森で遊ぶ会がありました。
自由参加で、時間内だったらいつ来てもいいし、いつ帰ってもいいような、ゆるいイベント。

わが家も、娘が「行きたい〜」と言っていたので、のんびりと参加しようと思っていました。

ところが、あと30分くらいしたら出発しようか、と言っていたころに娘が「やっぱりゲームやりたい!」と言い出したのです。

Switchを出かけるまでの間楽しんでいた娘ですが、新しいステージができることになり、そっちをやりたくなった様子。

「え? でももう少ししたら森に行くんじゃなかった? 森から帰ってからゲームしたら?」

と、聞くと「う〜ん。じゃ、森いかない!」という娘。

「森でお友達や先生と遊ばないで、家でゲームしたいの?」

と聞くと、

「うん! そうする!」

と、目をキラキラさせながら断言。

ぼくたち夫婦は顔を見合わせて「じゃ、ゲームしようか」と、即決で森行きをやめました。

***

本当に些細なことです。でも、ふと思うんです。

「でも、森に行くって約束してたじゃん」
「ゲームなんかするよりも、森で遊んだほうがいいよ」
「もうでかける準備だってしてるのに、いっときの感情でころころ予定変えられるはずないでしょ」
「そんなのやめて、予定通り森に行くよ」
「森で遊ばないなんて、もったいないし、家でゲームなんて不健康だからダメ」

このシーンで、ゲームを選ばない理由なんていくらでも出てくると思いませんか?
こうしたときに、なんの迷いもなく夫婦の意見が合致するって、決して当たり前じゃないと思うのです。

▷誰の視点で意思決定をするかがズレる。

こうしたときに意見が家族で割れてしまうのは、なんででしょう?

それは、誰の目線で意思決定をするべきか、がズレてしまうときじゃないかと思うんです。

たとえば、「森に行ったほうがいいよ」と言うのは「親の視点」です。

・健康的
・身体を動かせる
・大人数で遊べる

こうした理由は、子どものためのようですが全部、親が望むことであって、子どもが「健康的な遊びをしたい!」と思っているわけではないのです。

たとえば、子どもに家事やお手伝いをして欲しい、というときにも同じことが言えます。

・将来、自立する力が身につく
・ご飯くらい作れるようになっておかないと困る
・一人暮らしもさせられない

やっぱり子どものため、ですが親が望むことであり、子どもが「将来自立する力を今のうちに身に着けておかなくちゃ!」と思っているわけではありません。

一方で「ゲームしたい!」は子どもの視点です。シンプルにいま子どもが望んでいることです。

このように、「誰のため」ではなくて「誰の視点」で話をしているかで、話のかみ合わせが変わってきます。

どの視点で話をするかが食い違うと、家族の意見はバックリと割れます。

子「森にいかないでゲームしたい!」(子視点)
母「でも、森に行くって言ったじゃない。ゲームしないで森で遊ぼうよ」(親視点)
父「でも、娘がゲームしたいって言ってるんだから、いいんじゃない?」(子視点)
母「ゲームするよりも、外で身体動かした方がいいに決まってるじゃない」(親視点)
父「まぁ、それもそうか。じゃ、森に行こうか?」(子視点→親視点へ)
子「やだ。ゲームしたいよ〜」(子視点)
母「ほら、お友達や先生だってあなたが来るのを楽しみに待ってるよ」(他人視点)

こんな会話になったりします。そして、さいご。まさかの「他人視点」が会話の中に紛れ込みました(笑)
こうなると、議論は"もつれる"か"ねじ伏せる"かです。

もちろん、すべて子ども視点で話せばいい、というわけではないですが、この事案は誰の視点で意思決定をするべきか、ということがとても大切なことのように思うのです。

少なくとも、誰の視点で意見を言っているのかは、意識的であるに越したことはないと思うのです。

この日、この些細な出来事を通して気がついたのは、「わが家はこの誰視点で話しているかが、あまりズレない。もしくはズレてもすぐに修正しあってるなぁ」ということ。

夫婦で意見が食い違ったり、揉めそうなときにまずは「誰視点で話をしてるのか」を揃えると、話が進みやすくなる気がするのです。

すれ違いが起こりそうなとき、頭の片隅に置いておくだけでも、争いを未然に防げるかもしれません(笑)

では、また明日。

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