もりし

おしゃべりがお仕事。人生の選択における悩める人間と一緒に悩み、解決策を模索する毎日。本…

もりし

おしゃべりがお仕事。人生の選択における悩める人間と一緒に悩み、解決策を模索する毎日。本とアートと笑いと柴犬とカメラを愛し続ける。 ※このnoteに書かれていることは個人の見解であり、所属先とは関係はありません。

最近の記事

2023

◉Kのこと  もりしには15人のお友達がいる。ちょうどラグビーチームが一つ作れる人数である。だから暇があるとお友達のキャラクターを考えながら、ラグビーのポジションを考えて年に何回か発表している。毎年、このエッセイにはお友達のことを書くことにしている。お友達が登場するのは今年で3年目だ。 Kの話である。もりしのお友達の中で、最もやばい人間がKである。あの妖怪小銭ばばあよりもやばいのである。 Kが大学で初めてクラスコンパ(某W大学ではクラスのお食事会のことをこう呼ぶ)に参加した

    • 2022

      ◉Aという人間について    授業でも何度も登場するA。自称「妖怪小銭ばばあ」「おしゃれ小僧」である。Aとはもうかなり長い付き合いになる。今も毎月のように会っているし、Aがイギリスに留学中もほぼ毎日連絡を取り合っていた。ディズニーランドで誕生日を祝ったこともあるし、毎年イルミネーションを一緒に見にいく(ここまで読んで恋愛関係を想像した人は、人間関係に対する想像力が欠如しています。出直してください)。 ふたりが揃うと、まあよくしゃべる。しかもエピソードトークというものではなく、

      • 2021

        ◉「たりないふたり」に囲まれて もりしの好きな人の話である。大切な人であるHとT。この二人のことを話そうと思う。  まず、H。この人は「てんさい」である(毎年このエッセイを楽しみにしているらしい)。初めて彼と対面する人はその身長とルックスに驚く。ただの高身長イケメンであるから。さらにオシャレ。その口から紡がれる言葉もセンスであふれている。センスが服を着て歩いているのである(ここら辺は本人にいっても否定しない。なんなの?本当に)。だが、それがゆえに「近づきがたい」という評価を

        • 2019抜粋

          ◉判断を「しない」という知性 私たちはだれかのこ とを「頭がいい・悪い」という判断を下しがちです。その基準も曖昧なままに、です。そもそも頭がいいとはどのような 状態のことを言うのでしょうか。知識がある(これは先ほど 否定しましたが)、機転が利く、要領がいい、などいろんなも のが浮かびます。こんなことを書き出しながら、私は頭の良さがどのようなものであるか分かりません。 ただし、この点に関して一つだけ言えるのは、人の能力を判断できるのは、自分と相手が非常に近い能力を持つ場合だけ

          2018

          ◉「ことばって伝わらない」という経験  私がみなさんにこの授業で体感して欲しかったのはこの経験です。自分の表現したものが、同じ言語を使っている人に対して「伝わらない」という経験。このような経験が現代ではなかなか体験できない社会になっています。みんながわかってくれるからことばを工夫しなくても伝わってしまう。こうなると論理的思考はおろか、語彙でさえ鍛えることはできません。しかしながら、これからみなさんが出て行こうとする社会や世界は「伝わらないこと」だらけ。そんな時に対応できるよ