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入社半年で月数千万円のマーケティング予算を回す新卒マーケターが常に意識する3つのこと

はじめに|22歳新卒が任されたマーケ予算=月数千万円

こんにちは、上村 智彦(うえむら・ともひこ)です。

株式会社ニーリーで、月極駐車場オンライン契約サービス「Park Direct(パークダイレクト」のマーケティングを担当しています。

具体的には、
リスティング広告の運用
オフライン集客施策の立案、実行
メルマガプレスリリースの執筆、配信
イベント準備、当日運営
・各種クリエイティブ作成
などを行っています。

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よく、27歳くらいに見られるのですが、
実は、今年新卒入社したばかりの、22歳です。

現在、Park Directのマーケティング予算(月間数千万円以上)を
運用させていただいています。

新卒で、弱冠22歳の私が、なぜ月数千万円以上も任されているのか。
自分なりに努力もしてきましたが、実は、常に意識してきたコツが3つありました。

今回はそのコツをみなさんと共有できればと思います。

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早速いきましょう。コツは下記の3つです。

1|「実務こそ正義である」と心得る
2|クリエイティブに執着する
3|リスティング広告改善は小刻みに回す

詳しくお話しします。


1|「実務こそ正義である」と心得る

SEO、ブランディング、UX...マーケには、キラキラして見えるいくつかのテーマがあり、つい学んで、自分で取り組んでみたくなります。

一方で、目の前には、マーケがやらなければならない地味な業務、作業が膨大にある。リスティング広告の週次入稿や、除外KWの設定など、慣れれば非常に単純な作業です。

入社して半年間、「実務こそ正義」と心得、少しでも「戦略」の名の下に、目移りしたり考え込んだら、すぐに定常業務に戻り、手を動かし続けることを意識しました。

仕事の姿勢として、「社内評論家」のようになりたくなかったからです。

ある程度、勉強が得意だった私は、気を緩めるとすぐに知識偏重型の「社内評論家」になる、と自分自身で危惧していました。それは、大学時代に映画評論をやっていたことや、性格として「モノを正したい」という傾向が強いから、でもあります。

「新卒の私が考えた戦略など、1mmも役に立たない」と言い聞かせ(これは謙遜ではなく、どこまでも正直に思っています)、まずは作業をゴリゴリ回す「手」として、半年間さまざまな施策を行ってきました。大学生の1dayインターンなら許されますが、社員である以上、夢見心地なストーリーを練っても何の価値もない。

単純な作業の中にも、学ぶべきことが砂金のように隠れている。それを吸収していくだけでも、私にとっては糧でした。なにより、頭で考えているだけよりも、一つひとつの作業が、確実に集客に貢献していき、マーケ担当者として着実にKPIに近づいくことができました。

言い方を変えれば「守・破・離」の「守」を徹底した。あるいは、「学ぶ=まねぶ」を実行したと言えます。

「実務こそ正義」を信条に、常に作業を進めることを意識しました。


2|クリエイティブに執着する

チラシのデザインや、ホームページのバナーなど、細かいクリエイティブにも徹底的にこだわり、自分が納得できる状態で提出してきました。もちろん、弊社デザイナーさんとの仕事が多かったのですが、自分自身でもXDやGoogleスライドなどを使い、クリエイティブを制作、修正してきました。

私は、デザインは最も重要な要素のひとつであり、徹底的にこだわるべきものである、と思っています。特段近頃のビジネス書に影響を受けているわけではなく、肌感として、また矜持としてです。こだわり抜かれた良いデザインは、良い第一印象を与え、そのあと繰り返し目にしても、違和感を感じさせず、愛してもらえます

特に気にしたポイントは、
・色やレイアウトは適切な印象を与えているか
・文字は読みやすい太さ、大きさか
・オブジェクトの間隔は均一か
です。

結果、「上村はデザインにこだわる」と社内で評価をいただき、チラシやバナーだけでなく、営業資料や講演資料、ピッチブックコーポレートサイトなど、より大きな案件も任せていただけるようになりました。弊社代表や営業部長と一緒に仕事をさせていただく、非常に刺激的な機会も増えました。

一例としてピッチブックを紹介します。全体のトンマナを設計し、全ページで忠実に守ることを大切にしました。

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さらに、下記は社内担当者としてリニューアルしたコーポレートサイトです。一般的なベンチャー企業とは一線を画す、ニーリーの卓越、成熟した風土を、落ち着いた色味、フォントで表現しました。

(補足)デザインに関しては、一定のセンスがあったり、デザインパターンが頭に入っていることが重要かもしれません。デザインの良し悪し(センス)は、振り返れば小学生時代から養ってきました。映画のチラシやパンフレットを、数年に渡って何百点と集め続け、そこからデザインのパターンや定石を覚えました。また中学では、生徒会長として生徒会新聞や全校集会用のパワーポイントをデザインしていました。そうした経験が、私の一種の武器となっています。


3|リスティング広告改善は小刻みに回す

急に具体的な話ですが、リスティング広告に変更を加えるときは、必ず小さな規模での改善を繰り返してきました。

入札戦略の変更や、広告グループの削除などには、必ず流入やCVがシュリンクするリスクが伴います。設定の変更で「入札戦略の学習期間」が発生し、数日間クリック単価が高騰→流入が減少してしまう、など珍しくありません。

すべてのキャンペーンの入札戦略を一斉に変更したり、最も日予算の大きいキャンペーンの広告グループを一気に削除したりし、もしアクセス数やCV数にマイナスの影響が出たら・・・。担当者としてはトラウマ級の失敗です。

非常に当たり前のことですが、こうした失態を避けるために「テストマーケ」のような形で、範囲を絞って改善策を試し、挙動がおかしくなければ徐々に適用範囲、金額を拡大させていくことが大切です。

例えば「予算を100万円追加するから、1週間回してみて」と言われたら、最初は+80万円くらいの着地で予算設計し、最初の3~4日間の挙動を見て、残りの20万円をどこに追加するか決める、というように、段階を踏んで設定を変更していくことを鉄則としました。

この「小さく改善する」方法で、入社当初に追加したキャンペーンを、半年間で3,000円/日から170,000円/日まで強化することができました。数千円刻みで予算増加と効果報告を繰り返し、「CVが取れる」との社内認識を得て徐々に拡大させていった形です。まさに石橋を叩いた運用でした。

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上記は、Park Directの月次PV数の推移です。CVの取れるチャネル、キャンペーン、キーワードを常に探りながら、流入を伸ばしています。

最後に|もちろん事業や社内の環境があってこそ

ここまで、私の仕事のコツを書いてきました。

が、「私の努力と工夫で、月千万以上までのし上がれた」とは言う気は、もちろん全くありません。月数千万円以上の予算を任された背景は、「「Park Direct」は事業として高い評価をいただいており、マーケ費用をある程度割けた」「なんとしても目標を達成したかった」などの環境の要因が非常に大きい。「Park Direct」は、私自身も大好きなプロダクトです(お世辞ではなく本当に素晴らしい)。この素敵なプロジェクトの中で、非常にやりがいのあるポジションに居れること、尊敬の上長、先輩社員のみなさまと、非常に心強いデザイナーさん、リスティング広告のコンサルタントの方と一緒に仕事ができていることへの感謝は、してもしきれません。

決して、予算大きくて鼻高々、ではなく、ますます身が引き締まる思いだと言うことを、改めて表明します。

その上で、私が普段意識していることがもし役に立てば、と思って今回の記事を書きました。少しでも仕事のヒントや気づきになれば幸いです。


このnoteでは、実務担当者の目線で、その月取り組んだ施策や、日々の学びを発信していきます。
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仕事は、とても楽しいです。I'm happier than ever.
「思えば遠くへ来たもんだ」的なメッセージとして、ビリー・アイリッシュの「Getting Older」の一節を紹介します。

I'm getting older, I've got more on shoulders
But I'm getting better at admitting when I'm wrong
I'm happier than ever, at least that's my endeavor
(大人になって、背負うものも増えた。でも間違いを認めることがうまくなった。いままでにないほど幸せ、少なくとも努力している)
―― Getting Older / ビリー・アイリッシュ

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