見出し画像

ドリアン助川

今から25年ぐらい前だろうか。、深夜番組で、「金髪先生」というシブい番組があった。
この番組では、ドリアン助川が先生となり、海外のバンドや彼らの曲を紹介しながら同時に英語も教えてくれるというものだった。

私はこの番組を大好きだった。

まず、番組前半で、海外のバンドを紹介するパートから始まる。
そこでは、洋楽好きではなくても、洋楽に関心を持ってしまうような興味深いバンド結成ストーリーなり、栄光をつかむまでの道のりだったり、を紹介してくれた。

そして番組の後半部分では、曲を1曲ピックアップし、歌詞の意味を、ドリアン助川さんの解釈に基づいて丁寧に説明してくれた。

番組当初は、その歌詞を説明をしながら同時に英語の解説も結構本気でやっていた。
番組が進むにつれて、英語の解説の度合いが薄れてきた。でも、番組自体の面白さは変わらなかった。

あの番組って、英語に興味のない人間が英語に興味を持つ最高の番組だったと思う。
英語がわかれば、歌詞を少しでも理解できるようになれば、曲から感じるものも違ってくる。よりそれぞれの曲への想いが強くなる。

そんなドリアン助川さん、最近では小説家だ。
私は、彼の書いた「あん」という小説が大好きだ。

画像1

そしてそれと同じぐらい、「新宿の猫」という本も好きだ。

画像2


彼の小説に共通する部分、それは、マイノリティーにスポットを当てていること。
彼自身が歩んできたマイノリティーという人生の一部を投影している小説でもある。

そして彼の書く小説は、フィクションという名のノンフィクションだと思って読んでいる。
彼自身が伝えたい想いがビシビシ伝わってきて、読んでいて深みを感じる。

話は戻るが、あの「金髪先生」のような番組は今存在しない。
あのようなテレビ番組がまだあれば、英語を好きになる子どもたちが少しは増えるのかなあと思う。

まあYouTubeで誰か詳しい人が同じコンセプトでやっても良いのですが、テレビにしてもYouTubeにしても、その人をまず好きになれるかどうかが重要かも。

本記事を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。 少しでも、今後の執筆活動のため、サポートをいただければ幸いです。 いただいたサポートは今後の執筆活動費として大切に使わせていただきます。