White parking(ホワイト パーキング)

前日までに 降り積もった 雪達が グループを形成して 足音を 目立たせる。

そんな夜が これから 続いていく。

更に 厚みを増した 駐車場が 私を 迎えてくれるんだろう。

この季節になると 凍える体に 吹き付ける風は 熾烈さを 纏うものだ。

『寒さ』が『痛み』に変わって『冬』の訪れを より明確にしてくる。

では 何故 それでも ここにいるのだろうか。

そう考えた時 それはきっと『揺るぎ無い意志』を 強化する為なのかもしれないと 思った。

ブレない私を 形成してくれたのも また この場所の この冬なのだと 改めて 知る。

ネックウォーマーをして スキー用の手袋を履いて それでも 打ち付ける『冬』に 立ち向かう。

違うようで 似ている。

逃げないと決めた この気持ちに。

私をみて『盲目的』だと 感じる方々もいるだろう。

そうじゃない。

目を見開き続けると 決めただけなんだ。

それだけじゃない。

そして 映したいモノを 決定して 進んでいくだけなんだ。

寒さが厳しくなるほどに 私の想いは 苛烈になっていく。

周りを囲う 氷柱さえも 溶かすほどに。

自分の道を 進むって そういうことだ。

だからといって 誰かの想いを燃やすわけではない。

その想いを受け取って。

その願いを承って。

『くれた想い』と『見せてくれた願い』を『力』に換えて 足跡で 氷を溶解させたい。

たとえ フラスコに入った氷水に 塩をかけて 温度を下降させたとしても。

『私』は その温度を気にはしないだろう。

止まない雨が 無いように。

溶けない氷も また 無いのだから。

『適温』にして 喉を潤せばいい。

『しょっぱい』のは 仕方がない。

それは 自分が 努力をして 流れた『心汗』なのだから。

元は 自分の中に在ったモノ。

絞り出した『塩分』を 自分の中に『返還』したと 思えば 飲むことに 躊躇は 要らない。

私だけじゃない。

みんなが『心汗』を 毎日 かいているはず。

それを『返還』しないから 枯れちゃうんだ。

いくら ミネラル豊富で 塩分を含んだ 飲み物を飲んでも これだけは『補給』出来ない。

私は それだけは 怠りたくはない。

だから 歌う。

だから 書く。

だから 愛す。

戻れない過去を恨むより 進みたい未来を掴みたいから。

この『氷塊』は あなたと私の『心汗』なのかもしれない。

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