評価だけする人の怪しさ
最近、中国の不動産関連企業のニュースが流れている。
これによって、リーマンショック級の不況が訪れるという人もいる。
それはそうと、リーマンショックの時もそうだが、
中国の不動産関連企業に投資してきた人は、
何を見て投資してきたか。
建前では、個別の判断で投資してきたはずだが、
社債や金融商品には格付けというものがある。
そして、世界中の企業やその社債を格付けする会社がある。
リーマンショックの時も、今も格付け企業は、
危ないと分かったら、格下げしてするのだが、
何のための格付けなんだろうか。
そもそも格付けによって、社債の金利水準が決まるし、
格付けを与えるために、格付け企業はそれ相応の報酬を受け取る。
すごく怪しい感じがするのは、自分だけか。
食べログでもウーバーでも、消費者が自分の経験で
評価し、大勢の意見の集約で評価が決まる。
それが評価として信頼に耐えうるものじゃないか。
だから、意図的に操作を疑われると信頼を失うし、
ウーバーのように消費者と供給者が双方に評価される仕組みならば、
一定の秩序が保たれる。
一方的に格付けして、報酬を得ることがいかに怪しいか。
その評価を鵜呑みにして、投資しても何ら責任は取らない。
なんて危ない仕組みか。
日本国債の格下げとかのニュースを見る度に、
胡散臭さが増すのは、そんな怪しさによるものだろう。
まあ、何でも盲目に信じれば良いということはないというお話。
できる限り自分の身を守る情報は大事だな。