真冬の舞鶴に咲いたひまわり
児童養護施設コンサート『ひまわりプロジェクト』がついに本州に渡りました。
これまで、福岡県北九州市、福岡県遠賀郡、長崎県五島市で開催させていただいてきましたが、この度、初めて京都府舞鶴市の、児童養護施設 舞鶴学園さん、児童養護施設 舞鶴双葉寮さんで開催させていただきました。
今回の京都舞鶴での児童養護施設コンサート『ひまわりプロジェクト』では、ぼくのことを知っている子どもも先生も一人もいませんでした。知らない曲ばかりだったはずです。
でもぼくがずっと歌作りで大切にしてきたのは、普遍的で根源的な、生きることに意味のある歌を作ること。なぜ生まれてきたのか、何のために生きていくのか。自問自答しながら書いてきました。魂の救いや癒しになる強い歌を自分に求めて作り続けてきました。
子どもたちの生まれ持った夢に光を当てる歌とお話を届けさせていただきました。すると、子どもも先生も笑顔になってくれました。
「ひまわりの花」を一緒に歌ってくれて、「光」で手拍子をしてくれて、即興ソングでは笑いが起きました。
悩んだり傷ついたりしたら自分を責めたり否定してしまいそうになるけど、それは繊細で優しい心の持ち主だということだと伝えて、宝物はただひとつの心であり、命であることを伝えると、まっすぐな瞳で何度も頷いてくれました。そして歌った「傷つきやすいきみへ」を涙を拭いながら聴いてくれました。
幼少期に心臓の大病から助けられて、病院のプレイルームでぼくより重たい病気のお兄さんお姉さんが、野球盤で遊んでくれたりラジオを聴かせてくれたりしたことを話しました。今思えば、今でも大好きなことは、その頃に原体験があったように思います。
助けてくれた先生や、優しくしてくれたお兄さんお姉さん、そしてたくさんの、本当にたくさんの人たちへの恩返しは、すべて直接することが残念ながらできない。お陰様で元気に大人になれたこと、夢を叶えて歌手になれたこと、その感謝をお返しすることができない。
だから、自分が優しくしてもらったように、次の世代の子どもたちの心を癒して、勇気を届けられるように歌っていることを伝えました。子どもたちの自分らしさに光を当てられるように「明日への翼」を歌いました。
児童養護施設で暮らす子どもたちの言葉から作詞して、37人の子どもたちと合唱レコーディングをした「愛するために生まれた光」。すべての子どもたちを救えたり、問題を解決できたり、そんな力はぼくやぼくの歌にはないかもしれない。
だけど、一人ひとりが誰かに愛されるために生まれてきたこと、そして愛するために生まれた光であること、肯定する愛を込めて歌いました。
幸せな子どもが一人でも増えて、そしてその子が幸せな大人になる頃、社会が今よりも少しずつ良くなっていますように。
コンサートが終わると子どもたちと先生方からアンコールの大合唱。みんなの近くでハモニカを吹きながら歌いました。そして最後は、感謝を込めて、また再会できるように祈りを込めて、「ありがとう」をノーマイクアカペラでハイタッチしながら。
コンサートが終わると、子どもたちがぼくを囲んでくれました。一人ひとりに握手をして、名前を入れてサインをさせてもらいました。
また来てねと言ってくれました。冬休みにもまた来てほしいという子もいました。
みんなを笑顔にしてくれてありがとうと、子どもから言われました。学校の友達も笑顔にしてほしいから、学校にも来てほしいと熱烈に言ってくれた子もいました。
子どもは心も体も成長段階なんだから、社会や大人によって絶対に護られなければならない存在です。
今まではお互いに知らなかったのに、心と心で出会いました。まっすぐな瞳の子どもの姿が忘れられません。
舞鶴からの帰り道、京都の空に虹が架かりました。ここから全国の子どもたちのところに架かる橋のように感じました。
ちょうどこの冬一番の寒さとなりましたが、ハートはぽかぽかしていました。
子どもたちに愛と光を込めたコンサートを届け続けていきたいです。
これからも児童養護施設『ひまわりプロジェクト』への温かい応援をよろしくお願いします。
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明日もあなたに良いことがありますように♪