内定式スピーチ

内定式、後輩に向け社員を代表して…

先日、内定式が行われました。

1年目から人事部として仕事をしてきて、初めて内定者を迎え入れる瞬間。

有難いことに先輩社員代表として、これから社会人になる20卒の後輩たちにスピーチをさせていただきました。

今回はその原稿を元に、当日お話ししたものをそのまま公開します。


全文

皆さん、ご内定おめでとうございます。

2018年卒 採用戦略課の冨永です。そして、もうすぐ採用戦略課を離れ、新たなチャレンジが始まります。だからこそ、本日は人事部としてではなく、1人のアロージャパンの先輩社員として。少しだけ私のお話しをさせて頂きます。


今、日本だけでも約420万社の会社があるそうです。そのたくさんの選択肢の中から、自分の意思でこの場を選び、本日今こうして同席されている皆さんを改めて目にすると、非常に嬉しく思います。

実は学生時代、400万社全ての企業に出会ってNo.1と言える会社に入りたいと思ったことがあります。1日3社出会うとしても約3600年以上かかることがわかりました。
世の中は理不尽ですね。100%自分が納得いく道を与えてはくれません。

本日、僕がお話ししたいのは、そんな理不尽な世の中で僕がこれまでに学んで来た3つのストーリーです。大したものではありません。たった3つです。

1つ目は『あたりまえ』について

僕の人生は野球人生というレールを引かれた上で始まりました。15年間、当たり前のように野球を続けて来ました。

大学3年生になった僕はふと“なぜ野球をやっているのか”を考えます。出た結論は、野球以外考えられなかったから。そこで初めて、自分で引いたわけでもない人生のレールをあたりまえのように進んでいることに気がつきました。
そこから僕は、どんなレールを引けばいいかもわからず、頭を抱えました。
少なくとも今の人生は本当に自分が望んでいるものではない。これだけは間違いないと思った僕は、翌日退部届けを提出します。

それから2ヶ月の月日が流れました。僕はこの会社のインターンプログラムに参加していて、ハワイの別荘にいました。
豪邸からの絶景を眺め、気の知れたメンバーとプールサイドで語り合う。野球しか知らなかった僕にとって、人生で一番の充実感を味わいました。そのハワイインターンの最終日に、僕の大学の友人は亡くなりました。僕にとっては居て当たり前の人。大学に行けばほとんど毎日顔を合わせる人。そのあたりまえが一瞬でなくなりました。

この時、気づいたんです。
『あたりまえ』はすぐに変えることもできるし、いつなくなってもおかしくないものです。
“あたりまえ“は絶妙なバランスを保って今、目の前に存在しています。

これが1つ目の話で皆さんに伝えたかった『あたりまえ』についてです。



 2つ目は『失敗』について

ハワイの出来事を機に、僕は日々を大事に生きることを決めました。

大学3年の2月。僕は自分の人生を大事に生きるために、アロージャパンを選びました。この会社なら、この人達となら、自分次第でどんな人生にもできる。そう思えたからです。本日、同席している皆さんも、少なからず選考過程の中で感じたことはあるのではないでしょうか?
本音をぶつけて、理解しあえる仲間がいる。それは間違いなく、僕が体感している事実です。

ただ、入社して3ヶ月の頃、僕はチームに不満を抱えていました。
当時、採用の質を上げたい、より良くしたいという想いでいろんな提案していました。しかし、チームのみんなは僕の意見に否定的でした。

というより、みんなのことを受け入れていない僕の話を、聞きたい人はいませんでした。

しかし当時の僕は『僕の発言に耳を傾けてくれない』と感じたんです。そう思った僕はチーム全体のミーティングで『信じられる人が一人もいない』と告げました。皆さんはそんな人間をどう思いますか?今振り返ると、恥ずかしい話です。

その言葉を告げた半年後、12月のことです。今はリーダーとなった芳﨑さんは酷い言葉をかけた僕に対して、諦めずに関わろうとしてくれていました。芳﨑リーダーも僕との関わり方に悩んで逃げそうになったことがあると教えてくれました。けど逃げそうになった時に安東副社長にある言葉をかけられたそうです。
『しんたの1年目は今しかない。先輩のお前があいつの人生を諦めるな』
この言葉が支えになって、芳﨑リーダーは僕に関わり続けてくださりました。
人と向き合うのはとても大変なことです。だからこそ、仲間がいます。この会社はみなさんのことを絶対に見捨てません。皆さんの成長を絶対に諦めません。だからたくさん失敗してください。恐れないでください。これが2つ目の話です。

③ 3つ目は『出口のないトンネルはない』ということ

僕の入社1年目の目標は、会社の表彰式であるイノベーションセレモニーで“レッドカーペットを歩く“というものでした。

毎年販売職、営業職には必ず誰かが壇上に上がれる新卒ランキングがあります。採用担当には、具体的に図る指標がなく、とても困難な目標でした。その上、アロージャパンは既に他社にノウハウを提供できるほど、採用をするための環境が整っています。だからこそ、採用目標を達成したとて、レッドカーペットは歩けないのではないか。そう考えた時、どうすれば壇上に上がれるのか、道は全く見えませんでした。

そんな大きな目標に、近づけている感覚がないままただ、1日が終わり、焦りだけが募っていきます。
年末になると、僕は自分の過ごしてきたこの1年に疑問を持つことさえありました。自分が必死に進んでいるこの道は、本当にあっているのか?目的地にたどり着くのか?もがいても、もがいても、先が見えないトンネルの中にいたようでした。
これが僕の1年目の終わり頃です。
しかし年が明け、迎えたイノベーションセレモニー。

僕は壇上に2度上がりました。
個人的に1回、そして採用チームとして副社長賞でもう1回。2度壇上に上がっていました。そのどちらも当然、僕以上に、周りの先輩、同期に支えられて上がれたものなのは間違いありません。ただ一つ言えるのは、もがいていたあの日々が間違いではないことがわかった瞬間だったということです。

この道があっているかどうか、そんなものは出口にたどり着いて初めてわかることであり、その努力は遅れて必ず報われる瞬間が訪れます。諦めそうになった時。自分に価値を感じなくなった時は、まだトンネルの中にいるだけ。絶対に出口があると信じるようになりました。

そして2年目に入った僕に任された仕事が、『みん就インターンシップ人気ランキング』での採用ブランディングのプロジェクト責任者です。この仕事は学生からの投票数によって順位が決まるのに、結果発表まで、何票入っているかが見えないものでした。まさにトンネルの中にしかいられない状況です。ここでも必ず出口はある。その出口に向かい続けていると信じ、採用チームに協力を募ってひたすらに前を向き続けました。

結果は、名だたる大手企業が400社ほどノミネートされた中で、サイバーエージェントやJTB、オリエンタルランドなどを抜き去り、全体8位入賞。通信業界においては、ソフトバンク、ドコモ、auを差し置いて1位を獲得しました。

出口のないトンネルはない。僕はこれで確信に変わりました。
皆さんにもきっと、これからたくさんのトンネルが待っています。大きくても小さくても、何か目標を持った瞬間、そこはトンネルの中です。
必死にもがいても先が見えない、そんな時は必ずきます。ぜひその時に、この話を思い出してください。必ず、出口はあります。

最後に、僕が入社時に安東副社長に伝えていただいて、最も影響があった言葉をお伝えして終わります。

それは僕が大学3年生の2月に、内定を承諾した日でした。

『100万分の1の人材になれ』

100人に1人の販売員はいくらでもいる。100人に1人のマーケターもいくらでもいる。100人に1人の採用担当だっていくらでもいる。

けど、3つで100人に1人と言われるほどの人財は100万人に1人しかいない。

『100万分の1の人材になれ』

100人に1人の人財に3つの分野でなった時、あなたはもう100万分の1の人材です。僕はそんな人材になりたいと思っています。


みなさんは、どんな人になりたいですか?

どんな社会人として、活躍したいですか?

人によって目指すものは違っていいと思います。ただ、これは僕からの提案です。自分の可能性を広げ、様々なチャレンジをすることは、とても楽しいですよ。

『100万分の1の人材になれ』

これから、このあたりまえではない今を生き、

たくさんの失敗を超えて、トンネルの出口でみなさんにお会いできることを

心から、楽しみにしています。

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