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箱夢の話集 第四集

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2020年7月の記事一覧

【怪談】墓前の指輪

行き交う人の姿もない 夕暮れ近い外人墓地。 墓石の列が夕日に赤く染まっていた。 そのひと…

Tome館長
3年前
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【SS】門番

それはそれは立派な門であった。 絵にも描けないほど立派だった。 つい入ってみたくなるのだ…

Tome館長
3年前
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【SS】ヘグナムシ

あやしげな物を売るあやしげな店で あやしげな店主が教えてくれた。 「この水槽の中にヘグナ…

Tome館長
3年前
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【SS】ミミムシ

子どもというのはおかしなことを言う。 「あっ、ミミムシ! ミミムシ見つけた!」 娘に抱きつ…

Tome館長
3年前
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【独白】最低の殺し屋

われながら最低の殺し屋だと思う。 まともな殺し方ができないのだ。 拳銃で撃ち殺す自信など…

Tome館長
3年前
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【独白】軋む本

それは小さな黒い本。 解剖学に関する本らしい。 だが、内容についてはどうでもいい。 材質…

Tome館長
3年前
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【怪談】冬の夜の目

さびしい夜道をひとり歩いていました。 ときおり冷たい風が吹き抜けてゆきます。 両親の待つ家に急ぎ帰るところでした。 こんなに時刻が遅くなってしまったので きっとひどく父に叱られることでしょう。 もう子どもでもないのに  いまだに私は父が怖いのです。 ふと不安になり、あたりを見まわしました。 誰かに見られているような気がしたのです。 見上げると、大きな目が光っていました。 でも、なんということはありません。 木の枝の間から満月が覗いていたのです。 それにしても人の

【SS】明日になれば

「明日は、なにして遊ぼうかな」 天井を見上げたまま僕がそう呟くと  お父さんが水をさすの…

Tome館長
3年前
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【怪談】夜道

夜の見知らぬ街角を曲がると  遠近法に従いつつ街灯が並んでいる。 ほとんど人通りはない。 …

Tome館長
3年前
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【掛け合い】花の色

「ほら、見て。この花」 「おっ、赤くなった」 「不思議でしょ」 「どうなってんの?」 「あ…

Tome館長
3年前
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