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ゴールド大相場をチャートで振り返る(2019年~2020年)

今回は2000年代と2019年のゴールドの大相場の時、他の指標がどう動いていたかを月足チャートで振り返ります。2回にわけます。今回は比較的記憶の新しい2019年~2020年のところからいきます。

ゴールド(米ドル)

2018年の終わり頃から始まったゴールド相場です。2013年にドル建てゴールドは調整した後、ずっと横ばいの相場が続きます。2018年終わり頃の1,200ドルから、途中コロナ相場をはさみ、最終的に2020年に2,000ドルを超えるところまで上昇し、2020年6月に一度ピークをつけます。

FFレート

FFレートは2015年頃から利上げを開始し、2019年1月に利上げ完了となり、2018年8月から逆に利下げに転じています。そして、コロナ発生で、一気にゼロ金利まで緩和したのは記憶に新しいと思います。ゴールドの上昇は利上げ完了の手前ぐらいから起点になっているようですね。今回の利上げ完了がいつかわかりませんが、11月のゴールド相場が利上げ完了を意識して始まったとしたら、類似した動きとなります。

米国10年債利回り

米国10年債利回りは2018年11月にすでに低下を開始しています。そして、コロナ3月に下値のピークを迎えます。

DFII10(10年の実質金利)

実質金利は2018年10月にピークをつけ、2020年8月に底をつけます。実質金利はドルの価値を表す数値なので、ドル建てゴールド価格への影響が大きいです。ゴールドのピークは実質金利の底よりも前にきています。

ドルインデックス

ここらへんが今回と異なるところですが、この間、ドルインデックスは横ばいで大きくは動いていません。この為替のポジショニングの違いをどう理解すべきか。

ドル円

ドル円もやや円高ですが、今回想定される円高に比べれば小さな変動だと思われます。

円建てゴールド

円が動かず、ゴールドが実質金利の低下にともない、上昇したため、円建てのゴールドも大きく上がりました。

シルバー

ゴールドと相関性のあるシルバーですが、2019年はあまり動かず、コロナ後だけ一度沈んだ後、上昇相場が見られました。ゴールドほど上がっていません。

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