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優美堂でやってみたいこと

2018年から、月に1回くらいのペースで個人主催の勉強会(ときどき大人の遠足や街歩き、テーマを決めた飲み会など)をやっています。最初は、渋谷にある知人の会議スペースで。その後、中銀カプセルタワービルに滞在中にいろいろみんなで企画をやったり。最近はもっぱらオンラインでの開催ですが、東京ビエンナーレ期間中は再び街歩きなどやりつつ。

テクノロジーとクリエイティビティをテーマに、みんなで知識を持ち寄りつつ遊ぶ、っていう会です。

noteにサークルもつくったので、ちょっと宣伝。

とういわけで、今までいろんな勉強会やワークショップをやってきたので、ぜひ優美堂でもなにかやりたいな、と。どんなことができるだろうか?と、ちょっと書きながらブレストしてみます。思いつくままに。

まず、優美堂とは?ここに、80年の間ある建物。元額縁屋さん。昨年から今年にかけて、中村政人さんを中心にリノベーションを行い、地域に根差したコミュニティ アート スペースとして生まれ変わった、という場所。主役は、この建物。ここで、何ができるか、と。キーワードは、アート、コミュニティ、あとは額縁。いろんな要素が組み合わさって、面白い勉強会なりワークショップなりができればな、と。

例えば、額縁を使ったクリエイティブはワークショップとしては?

■額縁を使ったワークショップ

ここで額縁屋さんを営んでいた、三澤さんを囲んで額縁について学ぶってのはぜひやってみたい。先日、3331 Art Faireで、優美堂の額縁を出張販売していた時に、三澤さんとお話をする機会があった。そこで伺った、額縁のお話がとても面白くて勉強になったので。どの額縁が価値があるか、とか。すでに職人さんも作ってないようなもみじの木を使った額縁など。また、額装する以外にも、いろんな額縁の使い方がありそうなので、そこらへんを聞いてみたい。

額縁の知識が貯まったら、実際に額縁を活用する方法について、みんなでブレストしてみるのも面白そうだ。絵を飾るとうこと以外にも、意外と額縁の使い道はいろいろある。ちょっとした小物や、雑貨、写真などを組み合わせて、生け花のように壁に作品を飾る。額縁で、その空間を囲うことで、そこに景色が生まれる。そういうのをみんなで作ってみるのは面白そうだな。

というわけで、ブレストした後は、実際につくってみるワークショップ。知識を吸収し、それを活かしてアイデアを出す。で、最終的にはカタチにするということ。インプットから、ブレスト、アウトプットまでを一気通貫で。理想的な勉強会&ワークショップだと思う。

■アートという文脈

アートという文脈で考えてみる。アートをテーマにした企画。

「そもそも、アートとは?」という話は、優美堂の施工作業の後、中村さんを囲んでの懇親会でもよく出ていた話。白い壁に囲まれた空間で、作品を展示するだけがアートではない。アートを取り巻く、周りの環境も含めて。創作活動とは何か?ということ。そこには、コンセプトを実現するための手法であったり、展示の場所を見つけることであったり、あるいは展示の際の施工方法であったり、集客や、収益などのビジネス面でもあったり。すべてのことが「アート」に関連してくる。作品をつくるだけではない。

時には、場をつくったり、人のつながりや、空間を広げていったり。意図的につくりあげるもの、そして偶発的にできあがるもの。いろんな要素がある。

その辺を、みんなで知識や経験を持ち寄って語り合い、その後、実際に形にしていくのはとても面白そうだ。

それは、人とのつながりをつくることであったり、創造性をたかめるきっかけをつくることであったり、あるいは表現の場所をつくることであったりするかもしれない。

■みんなで楽しむ

楽しむって、大事だと思う。楽しいと、人が集まる。全身ホコリまみれのペンキまみれで重労働のはてに筋肉痛や手足のむくみに悩まされても、楽しいからまたやりたくなる。ま、人にもよるかもしれんけど。

みんなで楽しむって大事だと思う。なにかをたくらんで、それを実行する。

学生時代、夜中のアート学部棟に忍び込んで、廊下や階段で勝手に個展を開いたのは楽しかった。友達や仲間を呼んで。非公式の作品展示。

渋谷の地下道で、勝手に写真を展示して写真展を開いたこともある。その時は、観客は嫁さんだけだったが。

そういったゲリラアート的な企画は、いつも楽しい。そういった方向性で何か考えてみようか。ちょうど、大学時代の先生から預かった、ゲリラアートキットが手元にあるので。それに、自分なりの何かを追加して。

もうひとつの方向性として、これはちょっとアートからは逸脱するかもしれないが、個人的に興味あるテーマとして、「都会のサバイバル術」っていうのがある。テクノロジーが進歩して、いろんなものがブラックボックス化してしまっている。使い方は分かるけど、その仕組みが分からない。スマホとか、インターネットとか、Wi-Fi環境とか。そこに存在するのは分かるけど、どうやって機能しているのか知らない、というような。そういうのを調べて、理解して、なおかつちょっとした裏技的な活用法を考えてみるのは面白そうだなと思う。世の中の仕組みを理解して、そこからライフハック的なやり方や活用法を見つけるということ。

この辺は、もうちょっと後で深掘りしてみたい。

■料理の企画

優美堂には、キッチンスペースがある。そこを活用した、料理企画は面白そうだなと前から思っていた。

ひとつは、和田さんが以前やっていた「ホヤナイト」。産地直送のホヤをゲットして、その場でみんなでさばきながら食べるという会。優美堂でもできたら良いな。海のパイナップルと呼ばれるホヤ。新鮮なホヤは、本当にフルーツのような味がする。これをみんなに味わってもらいたい。

もうひとつ。以前、中銀カプセルタワービルでもやったことがあるのだが、「昆虫食ナイト」も面白いと思う。未来の食糧と呼ばれる、虫。僕も、実際にイベントで食べてみるまでは、「え?気持ち悪い」と思っていたのだが、一度自分で素材の段階から調理をして、料理としてつくってみたら、どうも考えが変わった。虫も、食材として見れるようになった。調理済みのものを食べるよりも、自分で料理をしてみるっていうのが大事だと思う。キッチンがなかった中銀カプセルタワービルでは、調理が不要な缶詰やスナックなどがメインだったが、優美堂ならばみんなで調理をするというのが可能。これもやってみたい企画。

料理がテーマの企画は、他にもいろいろ考えられそう。料理って、結構アートな側面があるので。かつ、食べれるというのがよい。みんなで作って、鑑賞して、食べるという体験ができたら面白いと思う。

というわけで、いったんここらへんでブレストは一区切りにしよう。書き始めてから30分経った。いろいろ、広げたいアイデアが出てきた。方向性も見えてきた。

あとは、これを実現するために動く、と。さてさて。


「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。