ギャンブル一家
男「しばらくの間、この家に厄介になるぜ」
家人「しばらくっていつまでですか?」
男「ほとぼりが冷めるまでだよ」
TV「臨時ニュースを申し上げます。○○銀行を襲った二人組の犯人が逃亡中です。玄関や窓はしっかりと施錠して下さい」
子分「兄貴、俺達の事ニュースで言ってますよ」
家人「ぎ、銀行強盗!」
男「大人しくしてれば危害は加えねえ。腹が減ったから何か食わせろや」
家人「家族の安全を保証してもらえますか?」
男「俺は曲がった事がでえ嫌えなんだ。だから素人衆に危害は加えねえ」
子分「そうですよね。兄貴は曲がった事が大嫌いですから」
家人「分かりました。妻に何か作らせます」
1時間後
男「あー食った、食った。お前の嫁さん、なかなか料理上手じゃねえか」
家人「どうも」
男「退屈だなあ。何かねえのか?」
家人「有りますよ。囲碁、将棋、チェスにオセロ。それからトランプに花札、サイコロも有りますよ」
男「よーし、それなら花札で勝負だ。俺様に勝ったら金をやるぞ」
子分「兄貴は花札が得意ですからね」
・・・翌朝
男「くそっ、子供にまで負けた。おい金を払え」
子分「兄貴、金はこの百万で最後です」
男「何だと、昨日銀行からまきあげた金はもう無いのか? それにしてもこの一家は何でこんなに強いんだ?」
子分「どうしますか?」
家人「また銀行に行けばお金はいくらでも有りますよ」
男「そ、そうだな。よし今から銀行に行くぞ」
子分「行きましょう」
男「帰ったらまた勝負だからな」
家人「はい、お待ちしてます」
その後、馬鹿なふたり組は別の銀行に押し入りあっさりと逮捕された
めでたしめでたし
家人「ちっ」
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