世界遺産検定取得への道#9

#9 日本の世界遺産part 8
正月休みを満喫していますが、仕事では長く感じる1日が休みの日はあっという間ですね…。


さて今日の世界遺産は『知床』です。
文化遺産も全ては紹介できていませんが、そろそろ自然遺産にも足を伸ばしていきましょう。

北海道北東端にある『知床』は、長さ約70km、基部の横幅約25kmの細長い半島です。

半島の中央の高さ1200〜1600kmの知床連山が貫き、この山々を挟んでオホーツク海に面した「ウロト側」と根室海峡に面した「羅臼側」があります。
ウロト、羅臼では気候や地形が大きく異なります。

気候の違いにより生活にも影響を与え、ウロト側では農業と観光業が主要産業で、羅臼側では漁業が主要産業となっています。

北緯約44度に位置する知床は、地球上最も低い緯度で海水が結氷する「季節海氷域」にあたります。

*季節海氷域:海氷が発生する海域のうち、特定の時期のみ凍る海域のこと。
一年中海氷に覆われている地域を多年氷域という。


豊富な栄養塩を含む海氷は春になると融解し、大量の植物プランクトンを供給しています。

それに伴い、植物プランクトンを餌とする動物プランクトン、さらに甲殻類や貝類が繁殖するといった、一連の「食物連鎖」が生まれます。

海から始まるこの食物連鎖は、トドやアザラシなどの海生哺乳類はもちろん、河川を遡上(そじょう)するサケやマスを捕食するヒグマにキタキツネなどのも含んだ、海と陸が連続する知床の特異的な生態系を育んでいます。

さらに知床は、絶滅危惧種のシマフクロウやオジロワシが生息し、天然記念物のオオワシの越冬地でもあります。
ヒグマの生息密度は世界で最も高いそう。

生物多様性の豊かさから、日本の自然遺産では唯一、登録基準(x)を認められています。

登録基準(x)とは…?
登録基準(i)〜(x)まであり自然遺産は(ⅵ)〜(x)のどれかを満たしている必要があります。
(x) 絶滅危惧種の生息域で、生物の多様性を示す遺産

今回は(x)のみの紹介でお許しください。

知床は環境保護と観光の両立するために「知床エゴツーリズム推進協議会」を設置し、「エゴツーリズム」に力を入れています。

世界遺産の登録の際に、海域の保全管理の徹底と、観光と自然保護の両立などが求められました。

そこで「知床世界遺産地域科学委員会」を立ち上げ、科学的調査に基づく保全管理を実践しており、その活動が高く評価されています。


自然遺産に足を運んだことがないのでこの目で見てみたいですね。
空気もすごく綺麗なんでしょうね…
東京では感じられないので、是非体感してみたいものです…。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!

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