見出し画像

山口周『NEW TYPEの時代』を趣味に落とし込む

こんばんは。月曜日の内山です。

コロナ第二波の恐怖と戦いながらも、日に日に活気を取り戻していく街を見るのが幸せな6月初旬、皆様どうお過ごしでしょうか。

本日の記事は、「毎日を活発に過ごす」ための心得についてです。少し前に出版された『NEW TYPEの時代』(山口周)の内容に触れながら、語っていきたいと思います。

『NEW TYPEの時代』について

まず、『NEW TYPEの時代』とは何かざっくりお話しします。
本書はBCG出身のコンサルタント山口周が考える次世代の思考・行動様式をまとめたビジネス書です。

「正解を出す力」にもはや価値はない、という売り出し文句に始まり、従来価値があると思われていた思考・行動をバッサリと否定していく様は痛快かつ複雑な気分になります。

ところで「正解を出す力」に価値がないのならば、次世代に求められる力は何なのでしょうか。

本書が主張する答えは「問題を探す力」です。

正解のコモディティ化

私たちの社会は今まで長い時間をかけて、沢山の問題を解決することにより成長し、富を築いてきました。定期的な食料の確保を目指し稲作を始めた古代から、移動の問題を解決した車や電車の発明が為された現代に至るまでです。

しかし、現在私たちの周囲に問題は溢れているでしょうか。人間が生活する上で解決が必須となるような問題は、少なくとも日本においては解決済みかと思われます。
「喉が渇いた」という簡単な問題にさえ、水道水、自動販売機、コンビニのジュースetc…と正解が溢れています。

筆者はこういった事態を「正解のコモディティ化」と呼び、限られたパイの取り合いに過ぎないと主張します。

では、正解ではなく問題を探すにはどうすれば良いでしょうか。本日私が伝えたいのは正にここです。

問題を探すには

そもそも、問題とは何でしょうか。
問題解決の世界では「あるべき姿」と「現在の姿」の差分こそが問題であるとされています。

簡単な例を出すと

あるべき姿…冷えたビールがいつでも飲みたい

現在の姿…買ってきたビールがすぐ温くなる

問題…家でビールを冷やすことができない

➡︎冷蔵庫を買えば問題解決!

といった具合です。

つまり、問題が希少化する社会とは、「あるべき姿」と「現在の姿」が限りなく近づいてしまった社会を意味します。

過去の世代が目指した「あるべき姿」に我々が到達してしまったのなら、私たちはその「あるべき姿」を再定義し直すほかないのです。

問題発掘を日々の暮らしにも

上記で紹介した山口氏の考え方ですが、私たちの生活にも当てはまる部分は多いのではないでしょうか。

衣食住が保障され、親世代から教え込まれた「あるべき姿」がかなりの程度実現された現代の我々にとって、問題は希少なもののように感じます。

問題が少ない、というのは間違いなく良いことなのですがいまいち刺激と活動理由に欠けますね。

そこで私は、常に「あるべき姿」をアップデートし問題を発掘、解決するように心がけています。

「緑のある部屋」を目指しガーデニングを始 
め、「the rockのような筋肉」を目指し毎日腕立てをし、「教養深い人物」を目指し文豪の作品を読み漁る、といった具合です。

『NEW TYPEの時代』でも言及されていますが、即座に行動に移す事が大事です。熱が冷めないうちに行動してしまえば、また新たな問題が発掘され、それを解決するための行動が必要となります。

問題発掘➡︎行動➡︎問題発掘➡︎行動➡︎問題発掘➡︎行動…と続けていれば、もうそれは貴方の趣味であり特技になっているはずです。

現状に満足することも大切ですが、日々を刺激的に、活発に過ごしたいのであれば、貴方も「あるべき姿」のアップデートから始めてはいかがでしょうか。

本日はここまでです。

すっごい長くなって申し訳ないですが、ご覧頂きありがとうございました。

内山


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?