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令和二年秋場所備忘録


すっかり忘れていたようないないような…
11月場所の番付発表も終わり、まもなく11月場所が始まる最中、今更秋場所について、書いてみようと思います…
だってーーーわたしは何がどうしても正代関が一番好きなんですよ…だから、初日の力強い相撲を観た瞬間から、どうしよう…今場所こそ優勝しちゃう…大関になっちゃう…って冗談半分、いや、冗談2割、本気8割で思っちゃったんで、場所中ずっと気が気じゃなく過ごしました。(なのに、わたしが国技館に行った四日目は照ノ富士に完敗で、やだーーーって小声で叫んだことはお許しください…)場所の最後の方は正代関の優勝について、「全然わかんないす(13日目、正代関殊勲インタビューより)」ってファンとして言い聞かせて、考えないようにすることに必死でした!

という感じで、まだ新大関正代誕生について、本人よりもフワフワした感触での実感の中、番付発表を迎えた今日この頃で、冷静に相撲と向き合える日が多分まだやってきてないのですけど、相撲協会公式のこの決まり手がすごい!のYouTubeをみて、あ!書かなきゃ!と、今をむかえています。
さすがにひと月以上前のことなので、ぼんやりもしているのですが、決まり手のYouTubeの通り、今場所は結構業師の相撲も観れて、通常営業になってきたのかも?というのは思ったのですが、淡白な相撲も多かったのと、番数が少なかったのはやっぱり寂しいなぁと思いました。

わたしが「全然わかんないす」と思っていた13日目は幕下以下優勝決定日!ですが、今回はめずらしく、13日目に全ての優勝が決まって、十両の優勝も決まっちゃうんじゃないかとヒヤヒヤ。
序ノ口は怪我から復帰の久之虎。個人的に前相撲の感じからすると、欧鈴木が優勝かと思っていたのですが、6日目に秋良にしっかり寄り倒され、ビックリ!その秋良も13日目は硬かったですね…経験値の差で苦労人の勝利!

序二段はまたも北青鵬の優勝!今回の優勝インタビューはちょっとだけ謙虚を学べていましたw ただ相撲は、北青鵬ってなんなん??って思っちゃう…なんか大体の相撲で完全に出遅れているような気がしているのですが、体格とパワーで勝てちゃう…これで立合いうまくなったら、本人の言う目標、一年で十両、本当に叶うだろうなぁとは思うのですが、あの出遅れが直らなかったら、三段目はもう少し苦労するのかなぁと思いました。13日目に対戦した生田目もかなり良い力士だと思いましたが、もう一つの優勝に関わった獅司-欧深沢戦!かなり惜しかった!徳俵に助けられた獅司が勝利となり、北青鵬-欧深沢の優勝決定戦が幻に…先場所対戦があって、北青鵬が勝っているのですが、今場所も見てみたかったなぁ〜ってのと、あと、なんか獅司も面白い存在ですね。欧州出身の力士が少なくなってきた中、場所ごとに成長してきて、把瑠都みたいな怪力で魅了する力士になったらいいなぁと思っています。そして、欧鈴木、欧深沢と鳴戸部屋は本当に逸材の宝庫なので、期待しかない!(萩原も気になるというか、元鳴戸部屋の萩原と言えば稀勢の里だけれど、鳴戸親方と同じ記者クラブの配属だし、萩原の話するのかなぁ〜って気になってる…)

三段目優勝は北天海!二本柳は足の状態がまだ良くなさそうですね…北天海は少しづつ強くなってきている雰囲気。貴ノ岩も甥っ子の成長嬉しいかしら〜?三段目で北天海に負けたといえば大辻くん…!見事に6勝でしたが、北天海に負けた一番は惜しかっただけに、ちょっと悔しさもありますが、17歳(九月場所は16歳だった)とは思えない強さ。来場所はついに幕下!中学時代からのライバル吉井くんにもあと少しで追いつきますね。これからは二人とも十代関取の座を射止められるか?に注目したい!個人的には大辻のスピードと突きの方が有利なのでは?と思っていますが…今場所は番付が15枚差あるので、対戦はなかなか難しそうですが、来場所あたり、対戦あったら面白いですね!

幕下優勝は寺沢!優勝インタビューはふざけてたなw にしても栃清龍にかなり押し込まれ、どっちが勝ってもおかしくなかった。というか、栃清龍はまさか宇良に勝つとは…でしたね。春日野部屋は、塚原か栃神山あたりが次の関取候補と思っていましたが、栃清龍ありますね!幕下優勝は上位の元関取たちが星を食い合った分、想定外の展開でした。

ちなみに幕下は、幕下上位で跳ね返されていた狼雅が以前より力が増したかも!というのと、鳴滝も元々気迫があって好きだったのですが、相撲もめちゃめちゃ良くなったなぁと思っていたら、今月の月刊相撲に「自粛期間にトレーナー向けの1万5000円の本を買って、勉強をした。」と書いてあって、すごく納得!インテリジェンス、メンタル、大事!
もう一人、個人的に、普通の名字過ぎて、注目してなかったというか見逃してきた感じだったのですが、先々場所あたりから、あれ?この子強くないと思った鈴木が、9場所連続勝ち越しで、ついに幕下11枚目!村田にも勝ったあたりは只者ではないな。最近、飛龍高校出身の力士、いいですね。翠富士が関取になったのを筆頭に、颯富士、篠原、栃幸大、で、鈴木!あまり注目していなかった時間が長くて、申し訳ない気持ちがまさって、突然ものすごく応援しています!
ちなみに4日目に国技館へ行ったのですが、この日の幕下で、一番ビックリした相撲は旭日松が深井を吹っ飛ばした相撲で、変にはたきとか、変化とかするより真っ向で相撲取ったほうが関取復帰できるのでは?と思いました。三段目付け出しの実力者相手に、意地なのか?気迫があって、まだまだ旭日松イケる!一番白熱したのは、佐田ノ華-玄界鵬戦で、バチバチと突きあう長い相撲はやっぱり生で観る相撲はいいなぁと痛感しました。熱戦の末、玄界鵬が勝って、今場所は気持ちも乗ってくるのかなぁ〜と思いきや、最後覇気なく4連敗で、2勝5敗終わっていて、あの日の玄界鵬どうした??どこか悪いのか?と心配してしまいました。

あといくつか気になったことを。

それこそ相撲協会公式のこの決まり手がすごい!のYouTubeを見て思い出したのですが、若大根原!元々プロボクサーを目指して、ジムに通っていたら、ジムの会長が相撲好きで、一緒に相撲観ていて魅了されて、プロテストの直前で、やっぱり角界入りに転向したっていうエピソードが好きです。ボクサーになろうと思ってたくらいの身体能力で、物言いつくほどギリギリでも膝つかない!どんどん強くなって欲しい!

それと、11日目の宇瑠寅-昴輝戦を見ていて、宇瑠寅がきれいに足を取ったのに、力なく崩れたのを見て、なんだかやっぱり栄養が足らないんじゃないかと心配になりました…決まり手は上手捻りなので、ただ崩れたわけではないけれど、もう少し力があれば、踏ん張って運べたような感じがして…
式秀部屋の力士たちが脱走したのは8月ですが、その後ウヤムヤにされた感…服部桜が200敗したのとか記事にしなくていいんですけどー!
そんなこんなで、かなりイロモノな部屋に見えてしまっているけれど、式秀部屋の力士たちを見ていて、やっぱり細い子はもう少し大きくなったらもっと勝てる気がするし、入門してくる子達の中には相撲経験者もいるし、力士としての環境へのクレームが出ているので、環境はしっかり擁護してほしいです…そして、世間には、面白四股名でも力士たちは良い相撲を取っていることをもっと知ってほしいですね…

ということで、かなり偏った九月場所健忘録。
そもそもが、十両以上だと雑誌などに結構記録はのこっているので、
幕下以下で思ったことを残したいのです…
あと少しで、今年最後の大相撲!
素晴らしい場所となりますように。

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