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サラリーマンを経て、TSLの新人弁護士へ転身〜弁護士インタビュー(74期:日野卓郎)〜

こんにちは、TSL採用担当です。
弁護士のインタビューシリーズをお届けします!

今回は新人弁護士としてTSLに入所し、現在は静岡支店に勤務する74期弁護士の日野 卓郎(ひの たくろう)の紹介です。新人弁護士ならではの就活の話、気になる地方支店勤務の様子など、盛りだくさんでお届けします。ぜひ最後までお読みください。


サラリーマンからのキャリアチェンジ

司法試験を諦めたままでは、きっと死ぬときに後悔する

大学を卒業後、2008年から12年間ほど自動車部品のメーカーで働いていました。生産ラインの業務改善や財務管理など、当時特に法務に関わったということはありませんでしたが、サラリーマンとして楽しい日々を過ごさせてもらったと思っています。
それが30歳になった時、ふと自分のこの先を考えたんですね。実は大学は法学部に進学していて、大学に入学した当時はちょうどロースクールが開校し、新司法試験制度がスタートするタイミングでした。ただ、受かるなら旧司法試験で受かって弁護士になりたいって結構本気で思っていたタイプで、一度旧試験を受験してあっけなく不合格となり、心折れて諦めたという経緯がありました。
会社ではいい出会いにも恵まれ、あのままサラリーマンとして積み重ねていくのも悪くなかったんですが、究極的には自分は死ぬとき「司法試験を諦めた」って後悔を残すんだろうなと思ったんです。

チャレンジ精神で選んだ予備試験ルート

30歳という節目で、会社員として毎月の給与は保証されているわけだから、もうここからは受かるまでやってやろうと思って勉強を再開しました。
社会人でロースクールに通われて試験を目指す方もいるわけですが、自分は「ハードル高い方が面白いだろう」という謎のチャレンジ精神で予備試験ルートを選びました。そして案の定予備試験はめちゃくちゃ難しく、選んでから後悔するという(笑)。
ロースクールはお金もかかりますし、幸いなことに勤め先がきっちり定時で退勤して勉強時間が確保できる環境だったので、そういったことも意思決定を後押ししました。

TSLに入所したきっかけ

高知修習での出会い

ターニングポイントは、修習先の高知で、後にTSL同期となる吉田先生と池田先生に出会ったことですね。高知修習って修習生が10人しかいなかったんですが、なんとそのうちの2人が偶然にもTSLの内定者という状況でした(笑)。
ある日みんなでご飯を食べていたとき、内定先の話になって、2人からTSLのことを色々聞かされたわけです。中川さんっていう代表弁護士がいて、面接ではこういう先生が出てきて、面白くてユニークで親切な人がいっぱいいて…と、話を聞いていくうちに、事務所の雰囲気や先生たちの人柄とかが魅力的で、自分もそこで働いてみたいと思ったんですね。

内定を辞退してTSLの選考に

実は当時、別の事務所に内定をもらっていたんですが、分野や規模感など、目に見えるもので決めていた節がありました。選考の中でなんだか過大評価されてしまったような感覚もあり、ありがたさの反面本当は不安も感じていたのに、「もう修習にも来てしまったしやり直せない」と無理やり自分を納得させていた節がありました。2人からTSLの話を聞いて、これじゃいけない、と思い直しました。
その時とっくにTSLは74期採用を締め切っていたのですが、どうにか門戸をこじ開けようと、翌日には履歴書に加えて自分を売り込むパワーポイント作成に取り掛かっていましたね。面接を3〜4回受ける中で、中川さんも先輩弁護士もみんな話しやすかったし、全員一貫して「うちの魅力は人や雰囲気だ」と言うので、これは信用できるなと思いました。しっかりコミュニケーションを取れたので、自分の100%の姿、等身大を見てくれたと思えたのも大きかったです。
どういう人たちと、どんな雰囲気の中で働きたいかという自分の軸が、TSLは非常にマッチしていて、ぜひここに入りたいという思いが選考の中で強まりました。

静岡支店での日々

入所4ヶ月での地方支店赴任

TSLは当時から支店開設を積極的にやっていて、僕も入所から4ヶ月経ったころに新設の静岡支店に赴任しました。
僕の場合はわりとイレギュラーで、実は最終面接に自作の資料を持参して「静岡支店を作りませんか」とこっちから中川さんにプレゼンしたんですよね。というのも、サラリーマン時代に静岡で結婚して家もありましたので、最初からは無理かもしれないけど、ゆくゆくは静岡支店を作ってそこで勤務できればありがたいなという思いがあったからです。
ただ、誤算だったのは赴任のタイミング。こっちはてっきり2年くらい本店かどこかで修行してから支店に行くのかなと思っていたら、入所から2〜3ヶ月で支店開設の話が出てきて。正直「まじで!?」と思ったけど、こっちはこっちで静岡から横浜支店(当時の所属支店)まで通う電車賃もけっこうかかっていたし、事務所的にもニーズがあるのならと、あまり考えずに「わかりました」と答えていました(笑)。

一人支店のメリットとデメリット

僕は一人で黙々と仕事するのが好きなので、支店の環境はすごい良かったんですよね。在宅ワークもときどき取り入れつつ、自由にやっています。
よくコミュニケーションに困るのではと聞かれるんですが、そこはChatworkやGoogleMeetといったオンラインツールをしっかり使いこなしている事務所なので、先輩弁護士に色々指導してもらったり、本店にいるパラリーガルと連携を取ることには何の支障もないです。実際新人のときから支店に来て、今2年半くらい経ちますが、これまで特に大きなトラブルもなく案件処理にあたってこれています。個人での業績もそれなりにあげられているので、一人支店だからスキルが身につかないとか、そういった心配は無用です。
ただ、一人でいると些細な悩み事を無駄に深く抱え込んじゃうという現象はやっぱり起こりやすいかなと思います。僕も最初、そういうことが無かったわけではないです。ここはもっと、自分から積極的に他の先生に連絡していけばよかったなと反省した部分ですね。
今後TSLで支店赴任される方にアドバイスするとしたら、質問や思ってることを投げかけるとか、人を巻き込む活動は、自分が思っているプラスアルファくらい積極的にやってちょうど良いんじゃないかなということです。TSLは部署やチームの壁がまったく無いので、どこの先生に聞いても親切に対応してくれますから、最初の一歩は自分から踏み出していく。それがうまくやっていくコツですね。

仕事のうえで大事にしていること

お客様のニーズは、結果だけじゃない

弁護士として大切にしていることが僕は二つあって、一つはお客様の話をちゃんと聞くということ。お客様は事件の結果だけじゃなく、いろんな悩みを抱えている中で、弁護士に話を聞いて欲しいから依頼してくださってるという側面もあります。だから事件処理に関係あろうがなかろうが、僕はなるべく気持ちを出し切ってもらって、受け止めてあげたいなというスタンスで仕事をさせていただいています。
あとは素早く対応して、なるべくスピーディーに解決すること。事件がスピーディーに終わって困るお客様ってあんまりいないので、もちろん要望次第ではありますが、スピード感を大事にしています。

事務所の方針を自分の仕事に落とし込む

「話をよく聞く」ということと「スピード感持って進める」という仕事の両輪がどこから来たかというと、これは事務所の方針から逆算してきています。TSLでは顧客満足度や売上といった評価指標がいくつかあり、それを現場ベースで落とし込んだ時にどういう取り組みが大事かと考えたとき、自分なりの答えとして、ちゃんとお客様の声に耳を傾けるということとレスポンスの速さというところに行きつきました。
それを実現するスキル的な部分については、日々のオンラインでの交流や出張、年に一度の総会など、全国の先生方と交流する機会があるので、そこで評価が高い先生に話を聞いて自分の仕事に反映して盗む、みたいなことをやっていましたね。

これからの挑戦

「初めてを潰し込んでいく」

自分の人生のテーマとして「初めてを潰し込んでいく」というのを意識しています。新しい分野に手を付けるというのもあるでしょうけど、個人的な挑戦としては、これまであまりできていなかった弁護士会の活動や、個人事件への取り組みを増やして、弁護士としての活動の幅を広げられたらいいなと思っています。
また最近は、顧客満足や業務の進め方についてのレクチャーなど、一プレイヤーであることにプラスして少しずついろんな役割にアサインされていっています。正直「自分に本当にできるんだろうか?」といった不安は常に根底にはあるんですが、30人以上の弁護士がいる中で、日野の名前を出していただけて、こういうことをやって欲しいとアサインしてもらえるのはありがたい話だと思っています。
幸いTSLは、前向きな失敗に対してはあまり失敗とも思わないような雰囲気なので、今後も任せていただいた役割に対してできる限りのことを尽くして挑戦していくつもりです。何でも前向きに取り組んで、自分の経験値にしていきたいですね。


おわりに

日野先生のインタビュー、いかがでしたでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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