プロミュージシャンになる方法
どうもこんにちは。(株)東京サウンドボックスの佐藤です。
今回は”プロミュージシャンになる方法”というテーマでお話しします。
まず初めに、私は20代の頃にスタジオドラマーを目指し、活動していました。ギャラをいただくプロとしてのお仕事も多少はしていましたが、20代後半から徐々にモチベーションが下がり、20代後半には完全に離脱、防音事業を始めました。
そんな私が今になって真剣に考えたプロミュージシャンになる方法、それは”環境を完璧に整える”ということです。
環境とは、下記3つの要素を満たした環境です。
・24時間練習、制作ができる
・いつでも仲間で集まれる
・チャンスがある
つまり具体的にいうと、東京で、なるべく都心に近いエリアにて、防音室が自宅、もしくは自宅近くにある、という環境です。
絶対的な練習量がものを言うミュージシャンの世界では、24時間練習できる環境は絶対必須です。
すごいミュージシャンを見たり、師匠に叱られたり、仲間に差をつけられたりして得た感動、悔しみ、焦り、これらの感情をエネルギーにして練習し、成長する為には、時間や場所の制限があってはいけません。”いつでも”、”すぐに”練習できる環境が無ければ、底に穴が空いたバケツ状態で、モチベーションを入れてもすぐに漏れていってしまいます。
かといって、自由に音出しができる田舎に引っ越すのはどうでしょう。先述した通り、海外からすごいミュージシャンが来るライブハウスや、凄腕のミュージシャンが集まるセッションの場、活躍する同世代と出会える場など、自分以外のミュージシャンから得られる刺激が無い環境だと、モチベーションが上がりません。
モチベーションというガソリンがなければ、人は継続的に走り遠くまで行くことはできません。Youtube等でいろんなコンテンツが手軽に手に入る現代でも、これは変わらない真理です。人は生身の人から影響を受けて感情が動き、活動が活発になるのです。
つまり、田舎ではなく東京で、都心にアクセスがしやすい場所が良いでしょう。
例えば、下北系のバンドマンに憧れて、自身もバンドマンになりたいギター少年がいるとしましょう。
僕だったら彼にこうアドバイスするでしょう。
”下北に住みなさい”
”3畳前後の防音室を入れなさい”
”1〜2年分の家賃は貯めるか、借りるかして用意しなさい”
下北に住んでいれば憧れのバンドマンが出演するライブハウスがすぐ近くにあり、簡単に通うことが出来ます。大好きなバンドマンを間近で見たら、爆発的なエネルギーが湧いて、ギターを触らずには居られなくなります。その後朝まで練習してしまうでしょう。
店長やPAさんと顔馴染みになれば、バンドメンバー募集の情報などが手に入るかもしれません。いきなり人気バンドに加入してキャリアが始まった人もいます。
近所で憧れのバンドマンにばったり会うこともあるかもしれないし、ふとしたきっかけで仲良くなり、ツアースタッフやボランティアで直接関わることができるようになるかもしれません。自宅に防音室があることを言えば、これからジャムろうよ!という流れになることもあります。
音楽界隈で存在感を出せれば、同じ志を持ったボーカル、ベース、ドラムと出会って、下北でバンドが結成できるかもしれません。
このようなチャンスが巡ってきたときに、自分の実力が試されます。過去の積み上げが足りなければ、チャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
以上のように、チャンスがたくさんあっても実力が無ければ夢は叶いませんん。同様に実力があってもチャンスの数が少なければ、夢が叶う確率は下がります。
チャンスの数×実力=夢を叶える力
なのです。都心に住んで積極的に動き、チャンスの総数を増やしましょう。
そして刺激をたくさん受けて、たくさん練習しましょう。
僕が過去に出会ってきたミュージシャン達は、バランスは違えどこの法則の中でプロになって夢を叶えてきています。
自分の可能性、才能を最大限発揮する為、環境づくりを徹底してください。環境さえあれば、あとは時間が解決してくれるはずです。