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【vol.2】いろんな「わたし」に出会う、”特別”なひととき(出張ファミリーフォトin横浜)


「横浜へおでかけプロジェクト」とは

こんにちは!東京おでかけプロジェクトです。

病気や障害がある子どもがいるとなかなか写真館へ行くのも一苦労。辿り着いても、うまく笑えないのに「笑って!」と言われたり、用意された着たいお洋服は着れなかったり。家族写真はたくさんの気持ちのハードルも重なって、これまで諦めてきたというお声をよく聞きます。

そんな想いから、東京おでかけプロジェクトではイベントの中で見せる自然な表情をご家族に届けたい、そして一般のいろんな方に病気や障害があるお子さんとご家族のことを知ってもらいたいという想いから、VERY「家族のコトバ」などでも活躍しているフォトグラファーの吉澤健太さんにいつもイベント撮影をお願いしています。

今回は、横浜で親御さんのレスパイトを目的に宿泊事業(短期入所)や日中一時支援事業を行う「横浜市多機能型拠点 郷」のみなさんからご依頼をいただき、横浜の中心地と郷の2か所で計6組のご家族を対象に出張ヘアメイク&ファミリーフォトを開催しました。

東京おでかけプロジェクトでは、「ご家族が安心して、どんどんおでかけしたくなるきっかけをつくりたい」という想いから、定期的に全国でおでかけイベントを開催しているのですが、今回は「横浜市多機能型拠点 郷」とのコラボ企画だったこともあり、いつもより入念な下見や確認ができたことで、横浜の中心地の中でも複数の場所を使って撮影をすることができました。

行ける場所より、行きたい場所へ

今回の企画は、想定したよりも多くのご家族からの応募があり、泣く泣くお断りさせていただくことになったのですが、「横浜に住んでいるのに、実は人混みが怖くて横浜らしいところに家族で行ったこともないし、キラキラした景色の中で写真を撮ってみたいと思っていた」そんなご家族の声から企画が生まれました。

事前の下見では今回の撮影スポットとなったハンマーヘッドや山下公園の他にも、港の見える丘公園や外国人旧居留地、日本大通りなどどこが喜んでもらえるかな?そんな気持ちで素敵な景色を探しました。

郷のみなさんと一緒に駐車場からのアクセスやバリアフリールート、エレベーターの幅、トイレの確保などの確認だけでなく、ご家族の好きなこと、苦手なことを事前にヒアリングさせていただいたり。

バリアフリーのこと以外にも、特にきょうだいさんたちにはどんなヘアスタイルやメイクにしたいか、たくさん希望を伺いました。

不安は置いてきてほしい、とにかく安心して楽しくおでかけしてほしい。そんなおもいでいよいよイベントがはじまりました。

横浜らしい風景を家族でたのしんでほしい

混雑を避けて朝早くから横浜の中心地の撮影に参加してくれたのは3組。
11月末とは思えないコートもいらないあたたかさで、天気も味方してくれました。

「アイドルになりたくて、ネイルもしてきてくれたの」そう教えてくれた女の子や、「ずっとハーフアップに憧れててね!」とうれしそうに話してくれたきょうだいさん。

「なかなか家族それぞれも忙しくて、これが最後の家族写真になるかもしれないからどうしても記念に撮影をお願いしたくて」「韓流メイクに挑戦したみたい!」そんなリクエストをしてくださったご家族も。

家族やきょうだいでのショットはもちろん、はにかみながらのご夫婦ショットや、素敵な親子ショットにスタッフからは歓声があがっていました。

慣れ親しんだ場所でも撮りたい

遠出はやっぱりなかなか難しいという方々も大丈夫。午後は郷に移動して、3組のご家族のヘアメイクと撮影を行いました。

「ふだんあんまりメイクはしないからわからなくて」と言う方も大丈夫。
メイクアップアーティストの麻未さんの魔法にかかっていきます。

どんな魔法にかかったのかはサプライズ!素敵なヘアセットとメイクに、「お父さんカッコイイ!おかあさん…かわいい。」ちょっと恥ずかしそうに、でもご家族もうれしそうな表情を見せてくれました。

慣れ親しんだ郷だからこそ、みなさんおもいおもいにはしゃいだり、おしゃべりしたり。穏やかな陽射しの中、リラックスした表情で撮影を楽しんでいました。

バリアだらけの世の中だけど

たくさんの人でにぎわう人気の横浜で、どうしたらたのしく撮影に臨んでもらえるだろう?

バリアは目に見えてたくさんで、人もたくさんいたけれど、だからこそ撮影中も、街の人たちが「ここどうぞ!」「素敵な笑顔ですね」とまわりもにこにこ嬉しそうに話しかけてくださって、自然な声がけが生まれていました。

イベント終了後には、参加ご家族から嬉しいメッセージもいただきました。

事前に下見をたくさんしてくださったり、当日のかわいいしおりには駐車場からの詳しい道順も書いてくださり、不安なく安心して当日を迎えることができました。みんなで遠足に行ったような、とっても楽しい時間でした。」

「私たち家族のことをわかってくれている郷さんだからこそ、撮影中はカメラ目線が難しい子どもの好きなもので気を惹かせてくださったり、ストレスなく楽しめました。」

「おでかけはいつも周囲に気を遣って『すみません』と謝っていることが多いのですが、撮影中『謝らなくていいんですよ』と言われたことで、ハッとしました。

人混みの中でカメラマンさんとスタッフの方たちが、私たち家族を主役にしてくれたような感じがしました。バギーが大きいので今まで特に人が多い場所は避けてきたのですが、みなさんのおかげで花道のような空間ができて、安心してバギーの移動等できました!

夫婦で写真を撮られたのも新鮮でとても恥ずかしかったけれど、いい記念になりました」

バリアや障害は、みんなが少しずつ力を出し合えば、超えていける。そんな希望でいっぱいになった時間でした。

これからも「行ける場所」ではなく、「行きたい場所」へみなさんと一緒におでかけできるよう、東京おでかけプロジェクトではたのしいおでかけイベントを企画していきます。

さいごに

今後も継続的に活動を運営するため、東京おでかけプロジェクトでは、年間を通して寄付を募集しております。

医療や福祉の制度では、お子さんの病気や障害の種別、診断の有無、年齢によって対象にならない方もいるのですが、どんな方にも気軽にご参加いただきたいという想いから寄付での運営を行っています。

ご寄付いただける方は、いずれかの方法でぜひお願い致します。

◆振込み口座
三井住友銀行 中野支店 普通4994025
三菱UFJ銀行 中野駅前支店 普通 0576715

◆AMAZONほしいものリストで応援する

◆不要品を売って寄付する


◆クレジットカード決済・グッズ購入による寄付

◆「WeWard」アプリで歩いて寄付する
※紹介コード「YUM+-iygPQ」をぜひご利用ください


Special Thanks

横浜へおでかけプロジェクト SUPPOTERS

共催:「横浜市多機能型拠点 郷」のみなさん
撮影:吉澤 健太
ヘア&メイク:山本麻未
会場:ハンマーヘッド、山下公園、横浜市多機能型拠点 郷

ご寄付・ご協力いただいた皆様

■法人サポーター
WeWard、(株)HITOMINA

■個人サポーター
池井淑糸 / 江成充 / 高橋洋平 / 三辻暁美 / 小林よしこ / 市岡明香 / 井上梢

■マンスリーサポータ―
永島崇子 / 山田豊久 / 山田由美 / 匿名1名

■特別協力
横浜市多機能型拠点 郷

(順不同・敬称略)

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