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『書くのがしんどい』人にオススメな文章術

「note を書くのがしんどい ......」

そう感じるときが自分には多々ある。頑張って note を書こうとするのだが、書くのがしんどすぎてどうも続かない。書く内容を変えてみてもあんまり変わらない。その結果、下書きがどんどん溜まっていくばかり...... 最悪な場合、書くこと自体を放棄してしまうことも。おそらく多くの note クリエイターも自分と同じような経験をしたことがあると思う。

なぜ自分は書くことをしんどいと感じてしまうのだろうか?

この疑問を解消し、自分の文章力を高めてくれた素晴らしい本がある。それは、『書くのがしんどい』という本だ。

著者の竹村俊助さんは数々のヒット本を手掛ける編集者として知られている。本の内容は竹村さんが運営している note マガジン「WORDSの文章教室」をベースにしていて、そこで発信される情報のおかげで自分の文章力は格段に良くなったと感じる。今回、本として文章術が体系的にまとめられ、竹村さんが教える文章術の理解がより深まった。

「書くのがしんどい」原因は5つある

・書くことがない
・伝わらない
・読まれなない
・つまらなくい
・続かない

これらの原因をひとつずつ解消することが、書くしんどさを解消していくことに繋がり、最終的には書く楽しさを感じられるようになるそうだ。本の各章では、それぞれの原因に対する解消方法が紹介されている。

具体的な解消方法は本を買って確認してほしいが、表現が面白くて分かりやすいものを一部挙げてみた。

・ダムに水を溜めるようにメモをとろう
・ネタを寝かせて熟成させる
・エスプレッソのような文章を書いてはいけない
・長文という「フルマラソン」をするなら、まずツイートという「散歩」から
・出世魚のように小さく生んで、大きく育てる
・ツイッターは「デパ地下の試食コーナー」

竹村さんの文章術が素晴らしい一つの理由は、こういったメタファーを駆使しているところで、これは読者にとって内容が理解しやすく覚えやすい。たとえば、「エスプレッソのような文章を書いてはいけない」とは、読者にとって濃度が濃い文章を書いてはいけないという意味である。わかりやすい文章はちょうどいい「濃度」であるので、エスプレッソにお湯を注いでアメリカーノを作るのと同じように、文章を噛み砕いた表現にしたり文字を開いたりして濃度をちょうどいいように調整する必要がある。こういった文章術をリマインドしてくれるメタファーがあると、実際に文章を書くときに文章術を意識しやすくなる。

文章を書くようになってから、これまで数々の文章術に触れてきた。この本で紹介される文章術が他のものと一線を画すのは、自分の中に「編集者」という存在を作ることである。つまり、あなたは文章を書くときに、「書き手マインド」だけでなく「編集者マインド」を持つのだ。そうすることで、書き手マインドのときは主観的に、編集者マインドのときは客観的になれる。客観的になれると、文章を見直して整えることができるので、ある程度クオリティーがある文章が書けるようになる。おそらく自分が編集者マインドを持つことは無理だと考えている人がいるかもしれないが、訓練すれば可能である。実際、他人が書いた文章を良くするようにアドバイスできる人たちはたくさんいる。他人の文章を良くすることはできるのに、自分の文章を良くすることができないのはなぜだろうか? そう、自分の中に編集者マインドがないからだ。本書ではこの編集者マインドを育む方法がたくさん書かれている。

編集者マインドを持つようになると、様々なメリットを得られるようになる。

・マーケティング力がつく
・共感力が身につく
・構成力が身につく
・コピー力が身につく
・文章のリズム感を鍛えられる
・思考力や考察力が身につく
・調べる力が身につく
・行動力が身につく

実際、自分の Twitter のフォロワー数はまだまだ少ないにも関わらず、編集者マインドを持ってツイートした内容が広くシェアされる頻度が増えるようになった。また、自分の note も多くの人に読まれるようになり、フォロワーも増えた。書くことで少しずつ自分の人生が良い方向に変わっているのを感じている。本書の最後の方でも、書くことには人生をも変える力があることについて書かれている。今の時代に書くことがなぜ大切なのかを知ることはとても重要である。

もしあなたが文章を書くしんどさを乗り越えて人生を切り開きたいのなら、この本をあなたにオススメしたい!

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