大学の卒業旅行に選んだ地は、トルコ一周

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「今まで旅した国のなかでベスト3はどこ?」と聞かれたら迷うことなく答える、歴史も文化も人も全部大好きな国

滞在中のこの3月上旬に、いったい何が起こったと思う?

東日本大震災3.11です(旅程半ばの出来事でした)

遺跡に向かう長距離バスの道中、急に車内のテレビが点いて

「海外の映画にしては、舞台がアジアのような…?」と思わせる映像が流れました

ツアーガイドを勤めるアルタンが言いづらそうに「これは今の日本の映像です」と口ごもりながら教えてくれて、ただならぬ事態を覚悟しました。

同乗した卒業旅行ツアーのメンバーは全員医大生。しかも石巻のお医者様を親族に持つ子が、刻一刻と明らかになる現場の声を伝えていきました

「今、親からの連絡で、暫く帰国しないようにと言われた」
「家の近所の川は遺体で埋まっていて、夜通し検視をしているらしい」
「今、東北に戻ってきてはいけないって…」

帰りの便が飛ぶのかどうかも分からない、けど
放射能の問題が取りざたされている今、帰国して良いのかどうかも分からない
実際、私の大学は卒業式が取りやめとなり、自宅待機命令が出ました。

トルコ滞在中に日本人代表としてインタビューを受け、トルコのテレビに出演しながらも、実感のわかないまま帰国日を迎えました。

ホテルのニュースでも一晩中、東北の映像が流れ、生きた心地がしなかった。

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けど、人生がここで終わるなら本望だなとも思ったの。

そのくらい、私が人生で一番幸せだった頃の記録です。

できれば、私はここで死にたかった。

きっとトルコ滞在は、私がこの世を去る瞬間に走馬燈で思い出すシーンのひとつだと思う。

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(↓ 現地を旅していた時のメモ書きです)

トルコ航空、機内食が恐ろしく美味。機内にて『海外ブラックロード』との出会い。

私の並んだ入国管理のテンションがおかしい。「nice trip!」とウインクしながらパスポートを渡してくれた。良い旅の予感。

何故かCitybankからの預金引き出しができず、全財産1万円でスタート。結果トルコ一周を1万円で乗り切る。

深夜にトルコ入国。添乗員に「ようこそトルコへ、今日は今年の中で一番寒い日です」とゆるい歓迎を受け(?)空港近くのホテルに宿泊。これから遺跡回るのに雪が降ってる。

ホテルが豪華すぎて(いやきっとごくごく標準的なホテルなんだけど)「私の粗末なユースホステルを返せ!」と部屋で騒ぐ。

朝食に「ミントと米とヨーグルトのスープ」味はご想像にお任せします。字面通りの味ですが、私はとても気に入りました。

ホテルを出発した頃、トルコは野犬パラダイスだと気付く。つまり天国。よく野犬に懐かれる。

トロイ(遺跡)は雑。でも看板犬のヘクトルが可愛くて聡明で大満足。

昼食のデザートに、ガムシロップに浸したおにぎりのようなものを頂く。お米っぽいのに、何故かハニートーストのような味!

ボスフォラス海峡を渡る船、極寒。船頭に立って海を制覇した気分になる。

船がトルコ式トイレ、乗り合わせた日本人ツアー客の女性たちと覚悟を決める。

野生のフラミンゴ、野生のサボテンと遭遇、海にも野犬(なつこい)、野良猫がついてきた。海岸で鈍器のようなものを拾う(母へのお土産)

ホテルの食事なのに、同席した人たちみんながワインも頼まず「No drink」もうこんなの大好き。正直すぎる。

毎朝ヨーグルトに蜂蜜入れ放題。トルコに住みたい。

アルタン(ガイド)がバスの中で「愛知万博の通訳をしたけど、暑さで断念した」と衝撃の告白。労働意欲低!

運転手さんは綺麗好き。バス内にりんご放置してごめんね。

ここまでで1ページ、次のページには「カラスにつばまれる犬」とだけ書いてありました。

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トルコで、生まれて初めて人と旅をしたよ。

ずっと一人旅ばかりだったけど、誰かと一緒に旅をするのも楽しかった。

トルコ、バラと紅茶と美食とベリーダンスの国

現地の、人懐こい日本を愛する人たちのおかげで、今でもすこしだけトルコ語が口からこぼれることがあります。

いつかまた私に旅をさせてくれる?

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