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建設プロジェクトマネジメントとは?PMのお仕事 | 東京、海外

建設プロジェクトマネジメント、略してPMはクライアントの代理人として、建設事業の構想・企画から建築設計事務所や建設会社への発注まで、予算調整しながら建設事業全体を円滑に推進する立場です。

大手デベロッパーなどには建設プロジェクトに関して専門の人材が在籍していますが、一般的には企業にそのようなプロは在籍していませんので、私たちのような多岐にわたる専門知識を持った企業がサポートする事になります。

それって建築設計事務所がやることじゃないの?と思われる方もいるかも知れませんが、コストやスケジュール管理ができない事務所が多く存在するので、私たちのような立ち位置が存在するのです。

そうは言っても、PM会社も数社あるので、それはそれで業界での競争はある訳です。

そのほとんどのPM会社が建設コストの最適化を図る事を売りにしているので、デザインを置き去りにされてしまう事が多くあります。

デザイン建築には膨大な無駄なコストが発生しているのですが、私たちはメリハリを効かせて、魅せ場にはコストをかけ、そうでない部分はコストコントロールしたデザインとして、建設事業の最適化を図るようにしています。なぜなら、建物は社会の一部であり、建設事業を手がける企業のブランディング(メディア)の側面もあるので常識的な範囲でデザインは必要です。

私たちは建設プロジェクトマネジメント会社を立ち上げるに当たって、以下の事業への絞り込みを行いました。
①大規模改修、これはリノベーションと呼ばれるものです。
②用途変更、これはコンバージョンと呼ばれるものです。
③海外建設プロジェクトマネジメント
④店舗、建設・都市空間に付随するメディアデザイン及びコンサルティング

サスティナブルな社会へ移行しなければならない時代にいつまでもスクラップアンドビルドの発想はやめなければいけません。
既存の状態が著しくひどい場合は、中長期的な視点から建て替えを提案する事もあるかも知れません。ただ、これは出来るだけ補強等で済ませたいと考えています。

③海外建設プロジェクトマネジメントについては、私が世界14カ国で手がけてきた経験を落とし込む事で、現地のニーズにマッチした建設プランを提供する事ができるからです。
例えば、途上国に工場を建設するとします。現地調査は大変な労力を要するものですが、建設資材があるかなどを調査するのは当たり前ですが、ワーカーの離職率が高い国であれば工場であっても居心地の良い空間設計にしてあげないといけません。
いきなり工場を建設せず、現地のニーズを把握してもらうためにレンタル工場で数年やってみる事を提案するかも知れません。
日系企業が得意な人材を大切にする事そのものに社会性があるとも言えます。
また改めて海外建設プロジェクトマネジメントについては詳しく書きたいと思いますが、建設事業だけでなく、その国や国民性を理解しないと企画すら出来ないものです。

④のメディア事業に関して、これは違和感のある方もいるかも知れません。
これは大きなフックのある事業と言えますが、弊社 Tokyo Design PMとWEB動画メディア事業を手がける株式会社Cool Japan TVで合弁会社を同時に立ち上げました。
建設事業の立ち上げから完成、その後のプロモーションやブランディングまで見据えた計画を行う事で、建物や店舗の成功を見届ける事を意図しています。

また、情報イノベーションによって、今後大きく建物だけでなく、社会インフラごと激変していく事が容易に想定できるので、それらの環境に耐えられるストーリーをクライアントと共に構築していきます。
専門外の分野が束になる事で社会の変化に対応していくのです。

既存のPM会社はほとんど新築工事に対応していと思いますが、私たちは異なった立ち位置から日本や世界の社会課題を解決していきたいと考えています。

余談ですが、Tokyo Design PM株式会社という社名について、私たち3名の立ち上げメンバーは大阪に本社のある建築設計事務所時代の同僚で、よく飲みに行っては大阪ノリでアホな事を言っていて、3名では11PM(イレブンピーエム)という、おじさん世代にはわかる、ちょっとふざけた社名でやりたかったのですが、合弁先のCool Japan TV社から、それだけはやめてくれ、と言われたので、まあ、海外に向けても発信しやすい、わかり易い社名となりました…(笑)

Tokyo Design PM Inc. フネイ リーチェン

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