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『スター・トレック:ピカード』シーズン1-8「真実の断片」/世文見聞録92

「世文見聞録」シーズン2。シーズン3の興奮冷めやらぬ川口世文と木暮林太郎が彼らの大好物の「ビッグストーリー」であるドラマ『スター・トレック:ピカード』をシーズン1から観直していきます。

○『スター・トレック:ピカード』シーズン1第8話(ネタバレ注意!)

川口世文:まだまだつづく状況整理。ロミュラン人ナリッサにも「大義」があることはわかったけど、「悪人顔」で描かれていることは間違いないな。

木暮林太郎:20~30万年前から「警告」が発せられていた割には、データ少佐は狙われなかったんだよな?

川口:1体ぐらいなら慌てなくてもいいと考えたんだろう。その代わりにオウ准将が連邦に送り込まれたんだ。

木暮:ジュラティ博士が目覚めてからの対応を描く必要はあったと思うけど、リオス船長が“シンス”に絡んだトラウマを抱えていたとはなぁ。“レコードプレーヤー”なんかで音楽を聴きながら引きこもっちゃっている。

川口:彼のキャラはこれまで掘り下げられていなかったからな。それに最後にソージの意を汲んで、彼女の故郷に向かう決断をする動機づけにもなっているわけだ。

木暮:5体の“ホログラム”を同時に演じ分けたシーンは役者冥利みょうりに尽きただろう。

川口:一方“再生キューブ”ではエレノアのところにセブンが駆けつけて、ナリッサと闘いがはじまっている。

木暮:ボーグの大量殺戮はシンプルながらすさまじかった。でも、ここに来て急に、どうして“再生キューブ”の話を盛り込んだのか意味がわからなくなってきた。

川口:それはやっぱり今回のように“再ボーグ化”する葛藤という試練をセブンに与えたかったからだろう?

木暮:それはそうだけど、あれはむしろ“シンスの大量殺戮”をやるべきで、ソージの試練であるべきだったんじゃないの?

川口:確かにそのほうが話はシンプルだけど、きっと物語にもっとふくらみを持たせたかったんだ。

木暮:以前のシリーズからの古い“文脈”と今回からの新しい“文脈”のバランスに苦労している感じだな。

川口:“DS12”にも立ち寄ってほしかったしね(笑)

USSイブン・マージド──憶えにくい
アロンゾ・バンダミア艦長──憶えにくい

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