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自分を薄めるのをやめた。(夏休み、途中報告)

自分を濃くする事は、嬉しくて怖い事だ。

SNSを離れて1週間。たった1週間で、ちょっと人と話が通じなくなった。話題についていけないとか、そういうんじゃない。

SNSには反応があって、その反応を先回りして言葉を選ぶ事になる。言葉だけじゃない。私は行動も選んでる。行動する時点で、反応の事を考えてる。

そうやってSNSで自分を薄めないから、遠慮というもんがなくなって、自分が楽しい話ばかりを口にしてしまうようになったのだ。聞かされた方は相槌しかうてない。他人と自分の感覚の中間をとれなくなってると思う。

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別にそこまで深く考えず、夏休みをとろうとSNSを離れた。仕事も中断した。漫画を描くのも中断した。私はただ、好きな事をしている。

毎日、自分に聞いている。「ワクワクする事はなに?」

やりたい事を思い浮かべる。お腹のあたりがズキっとしたらやる。動かなかったら「ああ、これはやりたい事じゃなくてやらなきゃいけない事なのね」って思って、やらない。

ワクワクする事は少し罪悪感があるんだと思う。だからズキっとするのだと、私はこの夏休みで知った。

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今のところ、アルミホイルでプラネタリウムを作ったり、狭いベランダに芝生をしいて焼き餃子を食べたりして過ごしている。お酒はやめた。日焼けは気にしない事にした。

イエローのサマードレスも用意して、花柄のビキニも買った。ビニール製の折り畳み風呂は明日届く。この狭いベランダでプールをするのだ。

それをやったらマンモスについて調べて、家の中にテントをはって飽きるまでそこで暮らす。

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楽しみなんて、そもそも共有しなくていいのだ。自分だけが楽しければいい。自己満足でいい。

そんなフツーの事を、ずっと忘れてた。自分を薄めて、誰かとの中間の感覚を大事にしようとしてた。

私はブチ抜けていいのだ。他人はおいてけぼりでいい。どこまでもブチ上って、広がっていっていいのだ。

私は多分、さいご、変な人になる。

それは嬉しくて、ちょっと怖い事だ。

それでいいのだ。それでいい。




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