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町の名建築からチャペルまで。「おもしろ建築」物件5選 (2024上半期)

2024年上半期、東京R不動産に掲載された数々の物件たち。
その中から「おもしろ建築」の5件をピックアップしてご紹介します。

「こんなの買える・借りられるの?」「ここに友達を呼んでみたいなあ」と妄想を膨らませてみてください。

※成約済みの物件もございます。

1.天高8.8mのちいさなチャペル 

群馬県太田市由良町 201㎡(建物)512㎡(敷地)

三角の屋根が可愛い、元チャペルの建物。豊かな植栽に囲われたアプローチも雰囲気があり、どこか異国に来たような気分にさせてくれる物件。もともとは結婚式場としてつくられ、活用されていたものとのことです。

今の所有者さんは2年ほど前にここを購入。水回りをリフォームして住まいにする計画をしたり、スタジオ貸しで運用したり、気ままに活用していました。

ここをどんな形で利用するのがいいのか色々と妄想してみましたが、広い空間を生かして、大きな作品などを制作する場所としていいのではないかと思いました。2階スペースから作品を俯瞰して見れたり、フラットで大きな間口から搬出ができたりするのが心強い物件です。

2. 95年目のアートビルディング【文化財】 

51㎡ 台東区上野

昭和4年、当時の流行「ドイツ表現主義」をいち早く取り入れたこの建物は、眼科医の診療所兼自宅として建築されました。昭和初期のモダンな雰囲気が漂っている「町の名建築」です。

玄関は鉄平石が張られて重厚な面持ち。上階はしずく型の窓や、ぽってりと突き出た庇がなんとも可愛らしく、対極的な魅力もあります。

玄関や資料室のドア、照明など至る所には、大正から昭和初めに活躍したステンドグラス作家「小川三知」氏の作品が。実は三知氏はこの建物の建築主の実兄で、長男の自分の代わりに家業の眼科医を継いだ弟のために作品を寄贈したのだそうです。

3.美術館のような住宅 

69㎡ 目黒区自由が丘

「日本のガウディ」と呼ばれる建築家、梵寿綱氏による設計の集合住宅。自由が丘から少し歩いた通りの裏手に、まるで美術館のような佇まいでひっそりと立っています。

敷地に足を踏み入れると、建物の雰囲気に圧倒されつつも、考える隙もなく、建物に施された数々の装飾が現れます。

建物自体の計画のコンセプトは、「建物全体が新しい文化的ライフスタイルの発信基地として相応しいものとする事」。確かにこのクオリティの住宅に憧れ、共感し入居を決めた人は多くいただろうな、と思ってしまいます。

4.歴史を紡ぐフラット 

44㎡ 港区麻布台

賑やかな六本木の街からは少し距離を置いた、閑静な住宅街にひっそりと佇む趣きのあるフラット。1936年に建てられ、2019年に登録有形文化財に指定された、歴史ある建物の一室です。

時間の経過によってしか得られない重厚な雰囲気。室内に入るとなんだかデミタスカップで深煎りのコーヒーを飲みたくなる気分になります。

この建物には、電灯・カーテンの色・撮影など、住人の方々共有のルールがいくつかありますが、独特な時間の流れや空気感を持つ場所で暮らした経験は、きっと忘れられないものになるでしょう。

5.そびえ立つ曲線美 

36㎡〜43㎡ 新宿区西新宿

住宅街に突如現れる、インパクトのある建築。曲線をふんだんに取り入れた、外観も内観も個性的な新築物件です。

二度見してしまう存在感ですが、部屋の中も曲線だらけ。たゆたう曲線美を堪能できる開放的な間取りになっており、各部屋に異なる造作家具が用意してあるのも見どころです。

また、建物までのアプローチも独創的。細長い小道を通る必要があり、いびつな円をかたどった敷石が印象的です。ちょっとした庭があったり、各階には広い踊り場があったり、無機質なコンクリートの躯体と植栽がいい塩梅で組み合わさっていました。


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以上、2024年上半期「おもしろ建築」物件のピックアップでした。

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