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あなたはどう思いますか?:新型コロナに関する都民意識アンケートを実施しました(後編)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。
緊急事態宣言下での都民意識アンケートの結果報告の後編です。
前編の報告では、宣言期間中に、多くの都民が基本的な感染予防対策を励行していることをお示ししました。

「あなたはどう思いますか?:新型コロナに関する都民意識アンケートを実施しました(前編)」はこちら

では、宣言が解除されたら、都民のみなさんの行動はどうなるのでしょうか。
アンケートでは、「緊急事態宣言が解除されたあと、解除前とくらべてあなたの生活や行動がどうなると思いますか」と質問しました。その結果が下のグラフです。

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解除後も「変わらないと思う」と回答した割合が高い項目は、「できるだけマスクを着用する」や「こまめな手洗い・消毒」でした。
マスクや手洗い・消毒といった基本中の基本の感染予防対策を生活習慣として定着させている都民が多いことがうかがえます。

いっぽう、緊急事態宣言が解除された後においても、特に注意していただきたいのが「同居する家族以外との飲食」です。約3割の人が、解除後は「増える」と答えています。

そこで、Q1とQ4との関連を見てみます。下のグラフです。

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この結果からは、まず、宣言前も今も変わらず気をつけている人は宣言解除後も気をつけると答えていること、逆に、宣言前も今も気をつけていない人は解除後も同様である、という傾向が見て取れます。
さらに、Q1で「宣言前より今のほうが気をつけている」と答えた人のおよそ4割強~6割程度が、「解除後は増えると思う」としていることも注目されます。 

では、都民は、東京都に今後の新型コロナ対策をどのような方針で行ってほしいと考えているのでしょうか。その結果を下のグラフに示します。

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調査結果からは、「新型コロナを一気に封じ込めるべく、現在の感染防止対策を継続または強化すべき」が32.5%、「医療体制が通常の状態に戻るまで、経済活動を抑制し、感染防止対策を優先して行うべき」が37.3%と、感染対策に注力すべきと考える人が7割いることが分かります。
このうち、「新型コロナを一気に封じ込めるべく、・・・」の回答割合に年代差 はありませんでした。「医療体制が通常の状態に戻るまで、・・・」を選ぶ割合は年代があがるにつれて高くなっています。

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以上、2回にわたり、緊急事態宣言下での都民意識アンケートの結果をお示ししました。
多くの都民が感染状況や医療体制状況を心配し対策を講じていること、感染対策に注力すべきと考える割合が高いこと、いっぽうで、宣言解除によって同居する家族以外との食事を楽しみにされている方も多いことが分かりました。

モニタリング会議報告にもあるとおり 、東京都の新規陽性者数の減少傾向は鈍化しており、医療提供体制は依然厳しい状況にあり、またウイルスの変異株の影響も懸念されています。その中では、緊急事態宣言が解除されたとしても、今後も引き続き感染拡大防止に取り組んでいく必要があると考えられます。

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