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感染流行から2年。通常医療への影響やワクチン4回目について-都民アンケート結果から(3)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。
3回にわたり、都民アンケート調査の結果をお届けしています。第1回では、都民の感染防止対策の取組状況について、第2回では都民の新型コロナに対する意識とワクチン接種意向について述べました。

この第3回では、新型コロナの感染状況や今後の対策に関する気持ちについて見てみたいと思います。

このグラフは、新型コロナに対する現在の気持ちをたずねた結果を示しています。
「あてはまる」「ややあてはまる」をあわせると、8割弱の回答者が再び感染が拡大する不安を感じています。また、85%が通常医療への影響に対する心配を抱いています
これらの値は、2021年10月調査の結果からそれぞれ1割程度増加していました。

こうした不安な気持ちを抱えるなかで、多くの人々が今後も感染防止対策の取組を継続したいと考えていることも分かりました。マスクの着用、換気の悪い環境の回避、大人数での飲食の回避を続けたいとする割合はいずれも9割程度となっており、すべてにおいて2021年10月調査から微増しています。また、自宅での隔離や療養のために食料などを準備する意向についても前回調査よりも1割増加し、今回は6割となっています。

社会経済活動再開に向けて、「検査を積極的に受けるつもり」とする回答者は約5割います。ワクチンに関しては、「できるだけ多くの人々が接種すべきだ」と考えている人は7割で、この割合は2021年10月時点と同じとなっています。
自らの4回目のワクチン接種については、およそ6割が「機会があれば4回目のワクチン接種を受けるつもりだ」と回答しました。

4回目のワクチン接種への意向について、年代別に見た結果が下の図です。

4回目の接種を受ける意向には年代差が見られ、年代があがるにつれて接種に意欲的となっています。高齢者層は早期に接種が開始されたため、獲得免疫の低減への心配が具体的に考えられるいっぽう、若年層ではまだ3回目の接種を完了していない人もいるという状況を反映した結果ともいえるでしょう。それでも、20代においても男女ともに約50%が接種意向を示しています。接種について都民に考えていただくためにも、施策として4回目接種について具体的な計画が決まった段階で、速やかに分かりやすく情報発信をする必要があります。

ここまで、今回の都民アンケート調査の結果からは、

○ 感染の再拡大に対しては8割弱、通常医療への影響に対しては85%の人が不安で心配する気持ちを持っていること

○ 基本的な感染防止策を継続する意向を示す人が約9割いること

○ 高齢者層で4回目のワクチン接種の意向が高かったこと

が分かりました。

以上、3回にわたり、都民アンケートの結果をお示ししました。
都民のみなさんの現在の感染対策の実際、またワクチンや感染状況への意識についての理解を深めることができました。この結果は、今後の情報発信や体制整備に生かしていきたいと思います。
ご協力くださった回答者のみなさまに感謝いたします。

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