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劇的に進んだワクチン接種。やっぱりためらうのはなぜ?-都民アンケート結果から(2)
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新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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劇的に進んだワクチン接種。やっぱりためらうのはなぜ?-都民アンケート結果から(2)

iCDC(東京都公式)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。
3回にわたり、都民アンケート調査の結果をお届けしています。第1回では、感染防止対策の取組状況について述べました。
この第2回では、新型コロナワクチンの接種意向や接種しない理由について見てみたいと思います。

アンケートでは、「あなたは、新型コロナワクチンの接種を受けようと思いますか。」と質問しました。その結果が下の図です。

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グラフの一番上の帯は全体の回答です。その下には年代・性別の回答が示されています。
全体では、接種経験がある(「すでに2回接種した」「すでに1回接種した」)と接種意欲がある(「必ず接種する」「おそらく接種する」)とする回答の合計は、85.8 %となっています。この値は、7月調査の回答結果(78.3 %)からとくらべて7.5 %増加していて、ワクチン接種が進んでいることが分かります。
これはすべての年代に言えることですが、特に20代と30代での接種意向や接種経験の変化がひときわ目立っています。1回以上の接種を受けた人は、20代男性で51.4 %増加、20代女性で46.6 %増加、30代男性で46.7 %、30代女性で57.8 %となっていました。仕事や育児など社会経済活動に多忙な年代の人たちが時間を作って接種したことがうかがえます。
また、「接種しない」「わからない」との回答は、7月調査(21.7%)から7.5%減少し、14.2%でした。この減少は、20代と30代が牽引しており、20代男性では20.8%、30代女性では17.3%も減少していました。

では、10月時点で接種をしない、あるいは接種を迷っている理由はどういったものでしょうか。下の図をご覧ください。

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このグラフは、新型コロナワクチンについて「絶対に接種しない」「おそらく接種しない」「わからない」と答えた人にその理由をたずねた結果です(複数回答)。7月調査と10月調査の結果を並べて示しています。今回も、もっとも多かったのは「副反応が心配だから」(38.7 %)でしたが、7月調査に比べるとこの選択肢を選ぶ人は約8 %減っていました。他にも、接種経験に関連して7月調査より減っていた項目には、「注射の痛みが嫌だから」(6.2 %減)、「外出が面倒・時間が取れない」(4.5 %減)などがありました。接種者が増えて経験談の共有が進んだことや、接種の利便性を向上させるための取り組みが功を奏したといえるかもしれません。
また、わずかですが、「周囲の人が迷っているから」(1.5 %減)、「身近な人からの反対」(1.4 %減)も減っていました。「接種しない」「わからない」の回答数そのものが7月調査より減ったことも加味して考えると、7月段階では様子見をしていた人たちの接種が進んだことがうかがえます。
他方、2番目に多かった「重篤な健康被害が心配だから」(28.2 %)「効果に疑問があるから」(26.1 %)は、7月調査と比べて、ほぼ変化がありませんでした。
また、いずれも選択した人は10 %未満でしたが、「体質上の理由で打てないから」(8.2 %増)、「2回の接種が必要だから」(2.8 %増)、「ワクチンは有害だから」(2.5 %増)「自分は重症化しないと思うから」(1.7 %増)など、接種に抵抗を感じる人や、接種の必要性を感じない人たちの意見では増加がみられました。
引き続き、人々の抵抗感を丁寧に汲み取りながら、情報を伝えていく必要があります。

ここまで、今回の都民アンケート調査の結果からは、

○ 7月時点と比べて、接種意向や接種経験のある人が大幅に増え、接種を迷う人や接種しない人の割合が減ったこと
〇 特に20代や30代で接種経験者の割合が大幅に増加したこと
〇 接種を迷う理由や接種しない理由には変化が見られ、接種経験に関連する理由(副反応や痛み、手続きなど)が占める割合は減り、そもそも接種できない、あるいはワクチン接種そのものを評価しない理由の占める割合が増えたこと

が分かりました。

結果報告の第3回では、新型コロナの感染状況や今後の対策についての意識(再拡大への不安、ワクチン3回目接種への意向等)を記載しています。ぜひご覧下さい。

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