iCDC(東京都公式)
感染流行から2年。現在の感染防止対策は?-都民アンケート結果から(1)
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンについては、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

感染流行から2年。現在の感染防止対策は?-都民アンケート結果から(1)

iCDC(東京都公式)

こんにちは。東京iCDCリスコミチームです。
新型コロナウイルスの感染流行がはじまって2年以上が経過しました。
リスコミチームでは、感染流行が長引くなかでの、都民のみなさんの意識やくらしを理解するため、都民アンケート調査を実施しました。

調査の概要は次の図のとおりです。
調査対象は東京都在住の20代~70代の都民とし、性、年代、居住地を東京都の人口比率に合わせた割当抽出を行いました。
調査期間は2022年3月15日〜同年同月25日、有効回収票数は10,000です。

今回の調査は、サンプル数、調査項目を増やした詳細な調査となっています。アンケートでは様々な質問をしました。それらのなかでも、東京都の現下の状況にあってとくに共有すべきと思われる項目に焦点を絞り、3回にわたって結果をお示しします。

まずはアンケートを行った時点での感染状況を確認するために、このアンケートの実施期間中に行われた、2022年3月17日の第83回モニタリング会議の報告を見ておきましょう。この会議で報告された感染状況・医療提供体制の分析の総括は、それぞれ以下のとおりでした。

■感染状況:「赤色」(赤・橙・黄・緑からなる4段階のうえから1番目)。 
総括コメント「感染の再拡大の危険性が高いと思われる」
(新規陽性者数は穏やかな減少傾向にあるものの、年度末前後のイベントによる人の移動、接触機会の増加やオミクロン株BA.2系統の影響を受ければ、感染が再拡大する恐れがある。10歳未満の新規陽性者数が高い値で推移しており、警戒が必要である。)
医療提供体制:「赤色」4段階のうえから1番目)。
総括コメント「通常の医療が大きく制限されている」
(東京ルールの適用件数は、減少傾向にあるものの、未だ高い値で推移している。入院患者数及び重症患者数に占める高齢者の割合が、高い値で推移しており、高齢者の対応等で医療従事者への負担が長期化している。)

ではアンケートの結果です。現時点での感染防止対策の取組状況について質問したところ、次のような回答結果となりました。

これらの結果から、新型コロナの流行がはじまって2年以上経った時点でも、多くの都民が感染防止対策をとり続けていることが分かります。

「密を避ける」、「大人数での食事をひかえる」、「イベント等への参加をひかえる」の項目では約85~90 %の人が「いつも/まあ気をつけている」と回答しています。
また、マスク着用、手指衛生については9割以上が「いつも/まあ気をつけている」と回答しています。
リスコミチームでは、2021年10月にも同じ質問項目を含む都民アンケート調査を実施しました2021年10月調査と今回とを比べてみても、ほとんどの項目で同程度に実施されているという結果になりました。

今回の調査のなかで、ほかの項目に比べて実施率が低いものとして、「夜間の外出をひかえる」、「県境またぎの移動をひかえる」があります。これらの実施率は7割程度ですが、10月調査と比較してごく微減にとどまっています。

前回の調査から実施率が下がり、かつ、他の項目よりも取組割合の低い項目もあります。そのひとつが「日中の外出をひかえる」です。実施割合は約45 %と、2021年10月調査と比較して5 %程度減少しています。これは社会経済活動が本格的に再開されたことを反映した結果といえるでしょう。

また、「こまめな換気」も同様です。換気については気をつけている割合が7割弱と、2021年10月時点から1割程度減少しています。エアロゾル感染が懸念されるなかでは、すべてのひとにあらためて換気の励行を呼びかける必要があります。

アンケートでは、この1ヶ月のテレワークの実践状況についてもたずねました。その結果はグラフのとおりです。該当者(テレワークができない仕事についている人・現在仕事をしていないといった人をのぞく)のうちでは、7割弱の人が何らかのかたちでテレワークを実践しています。
テレワークを「実施していない」と回答したひとに、その理由を聞いたところ、上位には「テレワークをできる環境にない」「勤務先が許可をしてくれない」があがりました。テレワークが実践できる環境や条件を整えるべく、事業者がさらに積極的に取組むことが求められます。

ここまで、今回の都民アンケート調査の結果からは、

○ 回答者の85 %以上が三密や大人数での食事を避け、9割以上がマスク着用や手指衛生を実践しているなど、基本的な感染防止対策が高い割合のまま継続されていること

○ こまめな換気については気をつけている割合が7割弱と、2021年10月時点から1割程度減少しており、あらためての注意喚起が必要であること

○ テレワークについては、実施したくてもできない環境側の要因などもあり、事業所などに環境や条件の整備が求められること

が分かりました。

結果報告の第2回では、新型コロナに対する意識やワクチン接種の意向について、第3回では、新型コロナの感染状況や今後の対策に関する気持ちについて記載しています。ぜひご覧下さい。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
iCDC(東京都公式)
東京 i CDCは、感染症に関する政策立案、危機管理、調査・分析、情報収集・発信など、効果的な感染症対策を一体的に担う常設の司令塔です。詳しくは、こちらをご覧ください。https://note.com/tokyo_icdc/n/n2557135e522a