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専門家ボードのメンバーはどんな人?①(疫学・公衆衛生チーム 中島 一敏 先生)

東京 i CDCの専門家ボードに参画いただいている先生方を順番に紹介していきます。
1回目は、疫学・公衆衛生チームの中島 一敏 先生です。

Q.最初に自己紹介をお願いします。

A.このたび、東京iCDC専門家ボード、疫学・公衆衛生チームメンバーとな
りました大東文化大学 スポーツ健康科学部 教授の中島 一敏(なかしま かずとし)と申します。
専門は、実地疫学/アウトブレイク対応、感染症危機管理です。
これまで、国内のワクチンで予防できる感染症(麻しん、風しん、B型肝炎等)、食中毒(サルモネラ症、腸管出血性大腸菌O157等)、動物由来感染症、原因不明疾患、レプトスピラ症、薬剤耐性菌による院内感染等のアウトブレイク対応や、麻しん排除計画、新型インフルエンザ対策に従事しました。
また、海外では、ポリオ、SARS、MERS、エボラウイルス病等の進行再興感染症によるアウトブレイクの対応に関わりました。
現在、国立感染症研究所客員研究員、東京大学・東北大学・京都大学非常勤講師、JICA国際緊急援助隊感染症対策チーム隊員(疫学、公衆衛生対応、初期導入研修担当)、厚生労働省新型コロナウイルス感染症アドバイザリーボード、農林水産省家畜衛生部会専門委員、同省牛豚等疾病小委員会・家きん疾病小委員会臨時委員、OIE連絡協議会メンバーも務めています。

中島先生

<経歴>
沖縄県出身
1990年          琉球大学 医学部 医学科 卒業
1990-92年     沖縄県立中部病院 初期臨床研修
1992-96年  琉球大学大学院 医学研究科 修了(細菌学)
1995-96年  JICA ドミニカ共和国消化器病プロジェクト長期専門家
1997-98年  琉球大学 第一内科
1998-04年  大分医科大学 医学部 微生物学講座助手
1999-2001年 国立感染症研究所 FETP修了
2004-14年  国立感染症研究所感染症疫学センター 主任研究官
2007-09年  世界保健機関(WHO)本部 Medical Officer
2014-16年  東北大学病院 検査部 講師兼副部長
2016年より現職


Q.都民の方へのメッセージをお願いします。

A.米国では、CDC(Center for Disease Prevention and Control: 疾病予防管理センター)という国の強力な専門機関が、様々な感染症の調査やデータ分析を行い、科学的なデータに基づく対応、対策立案、現地支援などを行っています。
感染症危機管理では、状況は急速に変化し、想定外のこともしばしば起こるため、問題解決型の迅速な調査分析、タイムリーなリスク評価と対応が必要とされます。
今回発足した東京iCDCが、新たな専門組織として、東京都の感染症危機管理に資することができるよう、微力ながら貢献できればと思います。

お忙しい中、ご協力いただきました中島先生ありがとうございました。  東京i CDCでは、今後も専門家ボードに参画いただいている先生方の紹介記事をnoteにて発信していきます。引き続き、東京iCDCの活動にご注目ください!           


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