見出し画像

フェスにハマった経緯

音楽を聴くのは昔から大好きだった。
今もジャンル問わずいろんな音楽を聴いている。

ただ、実際にライブに行ったりする程ではなかった。
イヤホンの中から聴こえてくる音楽、それだけで充分満ち足りていた。

ある日、友人から音楽フェスに行かないかと誘われた。

茨城県ひたちなか市で開催される日本最大級のフェス、ロックインジャパンだった。
当時東京に住んでいたので、アクセスも良く、他にこれといってやる事もなかったので、行く事にした。

特急に乗り、駅から会場までバスで向かった。
かなり時間に余裕を持ってゲートまで向かったのだが、入場ゲート前の光景を見て度肝を抜かれた。

なんだ、、、この人の数は。
地元徳島では阿波踊りという大イベントがあるが、1度にこれだけの人がいる光景を初めて目の当たりにした。

驚いたと同時に、非常に高揚した気持ちになったのを今でも鮮明に覚えている。
この先に一体どんな景色が待っているのか。

いざ入場ゲートをくぐり、1番奥の大きなステージへと向かった。

なんて広くて大きなステージなんだ。
何も遮るものは無く、みんな芝生に座り込み、始まるのを今か今かと待っている。

そこからいざ始まる音楽が鳴れば、何万人という人が歓喜し、踊り、肩を組んで笑顔になっていた。

そこから様々なステージに行き、いろんなアーティストを生で聴く事ができた。

移動中もどこかのステージで音楽は流れ、それを聴きながらすれ違う人たちは本当にキラキラしていた。

日も暮れ、最後に見たアーティストが、
MONOEYESであった。ボーカルはあのELLEGARDENの細美さん。

そこで聴いた一曲に涙した。曲に入る前のMCにてこう話していた。
「上手くいかない事ばかりだ。だけどこういう空間にいる時だけは、いつも満たされない心の穴が埋まるような気がする。理想の世界に手が届きそうな気がする」

始まったのは「グラニート」という曲だった。
サビの歌詞は、

そういう世界があるなら
行ってみたいと思った
ここは風が吹いていて
いつか明日が終わるなら
今日はここですごそう
外は白い朝だ

ここに集まる誰もが、日常に戻れば日々戦って生きている。でも今この瞬間だけは、日々を忘れ、知らない人と好きなものを共有して素晴らしい時を過ごしている。そんな事を考え、泣きながら大合唱した。

あの瞬間からフェスにハマり、隙あればどこかのフェス・ライブに通うようになった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?