【巨人育成７位】戸田懐生の徹底解説！！
戸田懐生プロフィール
背番号：11
投打：右投右打
身長：170cm
体重：68kg
年齢：20
生年月日：2000年7月22日
出身：愛知
経歴：東海大学菅生高等学校（甲）→KTCおおぞら高等学校
→徳島インディゴソックス
野球ファンならば実は戸田懐生の活躍をすでにご覧になっていた方も多いはず。2017年夏の甲子園でベスト４に進出した東海大菅生高校のメンバー（当時の背番号も11）。甲子園3回戦では2年生ながら青森山田高校を相手に9回1失点での完投をしてみせた。その後、肘の故障で野球をやめ退学。しかし怪我を乗り越え、徳島という新たな地でその高い潜在能力がさらに爆発！！
過去総合成績
BB/9・・・投手がストライクをとる能力を数値化したもの。9イニングの間に、いくつの四球を与えてしまったかを表す
K/BB・・・投手の制球力を示す指標の1つ。（K/BB＝奪三振÷与四球）
WHIP・・・1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値
2020全登板結果
アウト内容＆出塁内容
2019年後期では抑えとしての起用で1度も失点することなくシーズンを終えた。ただ内容に目を向けると被打率の低さ（.117）からもわかるように許したヒットは少ないが、その一方で四死球がやや多かった。
昨年以上に圧倒的な成績を2020シーズンは残している。まず目を見張るのが「奪三振の多さ」である。リーグトップの139奪三振、奪三振率10.75と相手を全く寄せつけない支配力のあるピッチングをシーズン通して披露していた。防御率1.24でリーグ3位という点も安定感の証拠であり、納得の最多勝（9勝）である。
四死球に目を向けても2.0が非常に優秀と評価される制球を評価する指標BB/9が1.78と余計なランナーを許すことがほとんどなかった。ここも防御率の低さにも直結している点だろう。全登板を振り返っても17先発のうち四死球を3つ以上出した試合が2試合のみ。テンポよくどんどんストライクゾーンでバッターと勝負することができている。ちなみに比較として、コントロールに定評のある阪神タイガース西勇輝投手のBB/9は1.64(10/24時点)である。
アウト割合に注目するとやはり奪三振能力の高さがうかがえる。全アウトのうち40％以上は三振、つまり前に飛ばさせることなく打者を切って取った。7/31にリリースした投手陣中間成績noteでは三振でのアウトの割合は39.3％であり、7月以降も勢いを落とすことなく三振を取りまくっていたことがわかる。中日ドラゴンズ大野雄大投手は全アウトのうち三振がおよそ35%、ゴロアウトがおよそ36％、フライアウトが26％であるから大野投手のピッチングからさらにゴロが減って三振が増えているような内容と考えれば、四国での無双っぷりを少しは感じてもらえるだろう。
戸田懐生のココが凄い！！
MAX150km/hを誇り、四国最強投手陣の一角を担った存在。
170cmと小柄ながら角度が非常に高くほぼ90°上から「投げ下ろす」。180cmの投手より高い角度 がリリースポイント。それを可能にしているのは「トップの遅さ」「柔軟性」「速筋の強さ」の3 つ。ステップした時点で、まだトップは低い。そこから猛スピードでリリースへと加速させる速筋の強さがわかる。普通は肩肘に負担が来るのだが、怪我トラブルとは一切無縁なことから、柔軟性も持ち合わせている。
直球のキレに注目がいきがちだが、変化球の制球力に長けている。打者有利のカウントからでも カッター、スライダー、カーブとほぼ全ての変化球でストライクを獲りにいける。奪三振率の10.75 、BB/9の1.79の数字も、この制球力が要因として大きい。 投高打低の今季の四国ILといえど、1年間投げ通してWHIP0.86は圧巻。ソフトバンクのトラックマンで計測したところ、直球の回転軸がほぼ90°という驚異的な数字。これは藤川球児に匹敵。回転軸だけを見れば、藤川並のホップ成分を持っているともいえるかもしれない。
気になるパーソナリティ面。
性格は人見知りがあるが、一度馴れると可愛げがあり、チームメイトにはよく悪戯をしかけている。 今年から練習や筋力トレをあえて選手と組まず、大栄トレーナーと組んで、精力的に集中して取り組んでいる姿が印象的だった。その練習への姿勢はチーム随一の練習熱心で知られる森や安丸が驚嘆するほど。ちなみに身体能力、特に瞬発力はチームトップクラスで50m走はリーグ盗塁王の新城や代走の切り札・高岡に匹敵するレベル。
戸田懐生のピッチングはこちらでチェック！！
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分析・データ 中俊輔（@SNaka99400680）
ココが凄い！・パーソナリティ面 球団職員 戸田昂文（@JTaka42）