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【終了】第297回 『野鳥は文化である。~草創期の日本野鳥の会を中心に』 日本野鳥野鳥の会甲府支部 笠井 雅人さん

日時 2017年3月28日(火)
場所 文化のるつぼ へちま 3F (甲府市中央2-13-20)

皆さんは「野鳥」という言葉にどんなイメージをお持ちですか?
緑あふれる森の中で、活発に動き回り、美しいさえずりを聴かせてくれる小鳥たち?
湖や川などに群れて泳いでいる水鳥たち?
大空を悠々と舞う、食物連鎖の頂点のワシやタカなどの猛禽類?
…一般的にイメージされるそんな鳥たちは、いずれもみな「野鳥」ですが、庭にいるスズメも、生ゴミをあさってお騒がせの街なかのカラスもまた「野鳥」です。それでは、公園に群れているハトはどうでしょうか?ドバトと呼ばれているあのハトたちの正式な種類名は?そもそも、なぜ、「鳥」ではなく、「野鳥」と呼ぶのか?
そして「野鳥の会」と呼ばれる鳥を見ながら数えている不思議な集団の正体は?
…実は非常に長い歴史を持つ「日本野鳥の会」。この団体と、「野鳥」という言葉は、同時期に誕生しました。その誕生秘話と、創設に携わった人々、初代会長の中西悟堂と、彼を取り巻く多士済々の創設メンバーたちにフォーカスし、日本の文化史のユニークな一面を浮き彫りにして行きたいと思います。あわせて山梨県の「野鳥」や「野鳥の会」事情もご紹介し、関係者のひとりとして、その活動や将来の展望についての思いも語ってみたいと思います。