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SHOWROOM前田裕二さんの三世代論で考える、パッケージからライブと直接支援への原点回帰

今日は、日経クロストレンドEXPOで、SHOWROOMの前田さんと「スマホファースト時代のコンテンツ&ファンマーケ論」というテーマでディスカッションさせていただきました。

個人的には、自分の中でぼんやりとしていた課題が前田さんの視点からバシバシ整理してもらえた1時間でした。
個人的に1番整理になったのが、前田さんのエンタメビジネスの三世代整理論。

音楽ビジネスが、特に海外ではパッケージからコンサートビジネス回帰になっているという議論はよくありますが、その先に直接支援モデルがあるという視点は目から鱗でした。

以前から、音楽ビジネスの議論の際には、リアルからパッケージに広がったビジネスが、今はパッケージからリアルへの原点回帰という議論をしてたんですが。
この先に直接支援を入れても時系列は同じなんですよね。

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ルネサンスの貴族が画家を支援してたり、相撲のタニマチだったり。
元々は金持ちによる直接支援から、その人が興行で稼げるようになり、パッケージビジネスに展開してたのが、ネットとソーシャルメディアにより個人が直接支援を不特定多数から集めることができるようになったことで、実はそのタニマチ支援型ビジネスが今1番ポテンシャルがあるというのは、とても興味深い事実でした。

マスメディアの普及により、一次的にはモノを複製できること自体がスケーラビリティを生み、マス的なコンテンツ価値のビジネスが一大産業に育ったんですが。

インターネットとソーシャルメディアの普及により、モノの複製が容易になりすぎたことでコンテンツ価値の価値が薄れてしまい、ヒトとの繋がりがスケールするようになったので、改めて共感価値が重要なビジネスに原点回帰し始めているというのは、非常に興味深い現象だなと思ったりします。
この辺はまた別の機会に深掘りして考えてみたいです。

貴重な機会をいただいた関係者の皆様、参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

なお、河原塚さんがまとめてくれたセッションまとめはこちらです。


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