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本来は、個人データというのは広告のためではなく、ユーザーの為に取得するものだったはず。

これは面白い視点の記事。


日本のメディアでは、やたらとGAFAを4社まとめて語りたがる傾向にある印象ですが、明らかにFacebookやGoogleに比べると、Appleは個人情報に対するスタンスを明確に逆張りしてますよね。

ただ、個人的にはだからといって、Appleが個人情報の取得を完全に辞めたとは、もちろん思いません。
App Storeで得られる情報量とか、スマートスピーカーや映像配信にクレジットカードまで垂直統合で手掛けようとしてる姿勢を考えると、Appleもまた巨大な個人情報取得事業者であることは間違いないと思いますし。

もし、Appleが日本のメーカーのように完全に個人情報から距離をとったら、恐らくは数十年後にそれがAppleの時代の終わりの始まりだったと振り返る羽目になる可能性は高いでしょう。

この問題に対する姿勢としてFacebookもGoogleも、リクルートも完全に失敗してしまったなと思うのは、なぜ個人情報を取るのか、という理由が、完全に広告ビジネスのため、という印象を世間に植え付けてしまったことでしょう。

本来はサービスにとっての個人情報というのは、サービス利用者の利便性を上げるために取得するはずのものだったのに、もはやこういう印象になるとグーグルのクッキーの話とか、後付けでいろいろ説明されても全部言い訳にしか聞こえないですよね。


一方で、気のせいかもしれませんが、最近ブラウザのsafariだと、そこら中のサービスで毎回ログインを要求されるのに対し、Chromeだとログインを保持してくれる気がしてて。

個人情報のルールが厳しくなりすぎて、これがさらに面倒になるんだったら嫌だなぁと思ってしまう今日この頃です。



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徳力基彦(tokuriki)
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