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何も頼まれていないクリエイティブ

を、やってみたい。
こんにちは。トクニャンです。

トップ画像は、イギリスのショーディッチという若者のお洒落スポット(雑)で
撮影したものです。クオリティの高い落書きが評判になり、街の名物になっているそうです。これも、頼まれていないクリエイティブですね。

なぜ私がなにも頼まれていないクリエイティブをやりたいか。
今まで、会社員としてデザイナーをしているときは当然お仕事を
「頼まれて」デザインをしていました。
もちろんお客さんに喜んでもらいたいし、仕事を振ってくれた上司が仕事をやりやすくなったらいいな、と思って自分なりに思考して作っていたつもりでした。
ですが、恐らく3年目あたりから慢心というか…何故かこなしている感覚が常につ
きまとうようになりました。

「それっぽい」
デザインを量産し、自己嫌悪。なんでこんな気持ちになってしまうのか。私の場合、カッコいい・洗練されたデザインを追求したいとか、そういった美的センスは乏しい方なので向いていない。一番のやりたいことは「人に喜んでもらえるモノづくり」をすることでした。

私はグラフィックデザイン(主に紙媒体)をしていたのですが、デザインの中では特に反響がわかりにくい分野。企業の広報担当者さんとのやりとりが主で、実際に出来上がったものを手に取る方の反応はほとんどわかりません。
特にうちの会社は仕事量がとても多かったので、突発で短納期のものが多かったり、月々の自分のノルマを気にしたりして心が荒むことが良くありました。
サラリーマンですから、「そういうもの」なのかもしれません。

けど、自分が思い描いていたシンプルに「モノづくりで人に喜んでもらう」といった実感を味わう余韻というか、そういう余裕が全くなくて、そんな思考になっている自分が嫌でした。

一旦、モノづくりから距離を置きたい。という気持ちもあって会社を辞めました。


辞めてから半年後、自分の結婚式を挙げました。
ペーパーアイテムなどは、せっかくスキルがあるので活用しようということで
自作。何故か動画も自作。結局大半のものを自分で制作していました。

けど、この経験が自分にとって原点回帰というか、やっぱり物作りをしたい。という気持ちに変わるきっかけになりました。

結婚式なんて、自己満足の自分の披露宴ですから当然、誰からも何も頼まれません。制作をしている最中、
「誰にも頼まれていないのに、なんでこんなに必死に作ってるんだろう。。。」
とふと我に帰ることが多々ありました。
けどそれは、参列者の方に楽しんで欲しいから、です。せっかくの休日にわざわざ予定を空けて来ていただく。ご祝儀だって、出費です。花嫁綺麗カワイイ〜チヤホヤ〜みたいなノリではなく、皆んなに楽しんでもらうパーティにしたい。絶対に自己満足な式にはしたくありませんでした。

けど、何をしたら喜んでもらえるだろうか…
まず思いついたのは
似顔絵バッチでした。

参列者全員の似顔絵を描き、席札に差し込み着席した瞬間から
「なんやこれは!」となるのを狙いました。
ちなみに、退場した後は会場スクリーンに全員分の似顔絵を並べてみました。

退場した後だったので、反応はわからなかったのですが担当の方によると
この日一番歓声が上がっていたとのことでした!

ペーパーアイテムも、コンセプトを作らなあかん…と悩み、二人の好きな
「温泉好きなカピバラ」をメインに展開していくことにしました。
(温泉使ってるみたいに、ゆったりしてってや〜的な意味も込めて…)



温泉というキーワードを無理矢理つなげて、
ケーキ入刀ならぬ
「ケーキ入湯」を試みました。(カピバラが温泉に浸かっているアニメも制作)

そのほかにも、挙式の誓いのキスは「誓いのグータッチ」
披露宴入場の時には練り踊りながら登場するなど、余興を誰にも頼まなかったので
少しでも場があったまればいいな…という思いで、スベるんじゃないかという恐怖と戦いながらやり切りました。

お開き後、余韻を楽しんでいるような、楽しそうな参列者の方々の雰囲気を感じて一安心。「楽しかった。楽しませようという心遣いを感じた」「結婚式というより新しいエンタメ」などの感想をいただき、私の楽しんで欲しいという気持ちが伝わっていたんだなーという安心感と、嬉しさが込み上げて来ました。

そうか。私がやりたかったのは、お互いが嬉しくなるようなクリエィティブ。
これから、どういうモノづくりなのかはわからないけど、そういう気持ちになれるようなことを自分で能動的にやってみたい。

誰に頼まれなくても、人に喜んでもらえるアイデアを考え続けて
発信していきたい。早くそれを考え出したくてうずうず。

今をしっかり頑張っていこう。


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